これから旅する津島上街道は、名古屋と津島を結ぶ約14キロの街道です。
美濃路(中仙道に至る街道)から新川橋の西側で分岐して津島神社までの街道です。
かつて名古屋方面から美濃路を旅して来た人は、ここで美濃路から別れ、津島上街道に入ることを新川橋西詰の道標で知ります。
かって、清洲の町が清洲越しで消滅する前の五条橋の親柱を再利用した道標です。
今見てもりっぱな道標ですので、勝手の旅人はかなり驚いた楼と想像できます。
旅人は、道標を目印に左折します。
さあ、津島上街道のたびの始まりです。
かつての街道旅は、今と違って歩きですので、朝早くに出発する若しくは夜明け前に旅を始めると聞いています。
したがって旅人は夜明け前の常夜灯に照らされた道標を見ながら出発して行ったのかも知れません。
新川橋橋詰ポケットパーク
新川橋の西詰に新川橋橋詰ポケットパークという小さな公園が整備されています。
東屋とベンチがある公園で、小休憩に便利です。
ここに橋の欄干の形をした、津島街道道標が設置されています。
津島街道道標は、新川橋を渡ったところで、美濃路から津島上街道が分岐しますが、その目印となった道標で、新川橋西詰に設置されていたものです。
この道標は、土器野新田の伊東権左衛門の祖が清洲の五条橋欄干の親柱を譲り受けたもので、擬宝珠形をした石製の立派なものです。
『左つしま道』と記載されています。
この公園には、津島上街道沿いに南進右折して約100mほど行ったところに設置されたいた角石の道標も設置されています。
正面に「右 つしま道」
側面に「左 なこや道」
裏面に「天明八戊猿二月」
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