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テーマ:詞を書こう!!(363)
カテゴリ:作詞スクール
2 メ ロ デ ィ に 言 葉 を 乗 せ て それでは、詞の書き方をざっと説明します。 1.構成~メロデイの構成に合わせて、詞もいくつかのまとまりで構成されています。 A→A→B,A→B→C,A→B→Aといった感じです。 さらに[1番A→B→C][2番A→B→C][3番B→C]というふうに全体の構成を考えます。 2.挿入~構成の一部ですが、挿入節(句)あるいは独立節(句)といったもので、途中や最後に、構成上意外なフレーズを置くものです。 曲も全体の流れから浮いた感じになりますし、詞もそれにマッチしてなくてはなりません。 3.曲先~メロ先ともいいます。 曲が先にできて、あとから詞をつけます。 作品をきれいに仕上げることができます。 4.詞先~詞が先にできて、あとから曲をつけることです。 メロディが汚くなりやすく、また、最終的に曲に合わせるため詞が変更されることが多いです。 5.ハメコミ~曲先の一部ですが、メロディにピッタリ合うように、詞をはめ込む作業のことです。 6.主題~テーマのことです。 テーマがぼやけていたり、なかったりすると、稚拙と言われます。 しかし、よく起こります。 7.タイトル~題のことです。 タイトルを先に決めて詞を書くと、テーマのぼやけを防ぐことができます。 テーマとタイトルがかけ離れていたりすると、批判を招くことになります。 8.コンセプト~英語の『concept』は『概念』という意味ですが、多分に『conception=構想,着想,創案,考案』と間違えて使われています。 9.季節~やはり日本ですから、季節を取り入れた詞は多いですし、書きやすくもあります。 ただし、作品を発表するまでの時間を考えて、今より先の季節を書くのが普通です。 10.天候~季節とリンクすることが多いです。 うららかな春の日差し、6月の雨、しんしんと降り積もる雪などです。 11.時刻~朝、昼、夜など、これも割に季節とリンクします。 12.植物~花が圧倒的によく使われます。 もちろん季節とリンクします。 13.動物~植物より頻度は少ないでしょうか…。 まあ童謡にはよく登場しますが…。 14.恋愛詞~恋愛をテーマにした詞です。 ラブ・ソング。 15.メッセージ・ソング~恋愛詞以外の詞と思っても差し支えありません。 かつては反体制、社会批判、戦争と平和などが盛んに唄われていたようですが、最近は若者の応援歌が全盛です。 16.ワーク・ソング~社会主義、あるいは労働者の唄です。 まず、見かけません。 17.抽象詞~詞を直訳するとわけがわかりませんが、何かを象徴していたり、裏にメッセージが隠されていたり、感性に直接訴えるものであったりする、抽象画みたいな詞です。 18.ストーリー~物語。 詞にストーリーを持たせると、感動を呼びやすくなります。 しかし、複雑なストーリーは表現力が要りますし、よく墓穴を掘ります。 19.ドンデン返し~ストーリーの一部ですが、意表をつく結末を用意することです。 厳密には逆転させることを言います。 20.情景描写~何かの情景が描かれている部分です。 描きやすい情景もありますが、普通は表現力の差が出ます。 21.心理描写~心の様子や動きを描いた部分です。 初心者にも描きやすいものです。 最近はストレートな表現やリフレイン(繰り返し)が、評判が良いようです。 22.体言止め~フレーズを名詞で止めることです。 名詞を並べると、表現力がなくても情景描写がうまくできます。 23.韻を踏む~おもにフレーズの終わりなどが、同じ言葉、同じ音、同じ助詞、同じような言葉や音などで、くり返されていることです。 洗練された印象を持たれたり、必然性を持たせたりするのに役立ちます。 24.擬人法~人でないものを人のように表現することです。 『風が叫び、雨が泣いて…』 25.倒置法~主語と述語、あるいは形容詞と名詞、などの語順を逆にすることです。 本来は強調のために使うのですが、実際はメロディに合わせるために、よく使います。 26.前サビ、後サビ~サビから始まる詞、普通に後にサビが来る詞。 27.布石~後半や最後にその理由がわかる言葉やフレーズを前半に置くこと。 前兆、予兆の場合もある。 28.漢字~1つの言葉に2つ以上の表記がある場合などで、詞でよく使われる漢字というのがあります。 詞の世界に似合うというような理由で選択されます。 『彷徨う(さまよう)』『逢う(あう)』『理由(わけ)』『口唇(くちびる)』『聴こえる』『淋しい』『貴女(あなた)』『駈ける』『翳る(かげる)』『想う、想い出』『女(ひと)』『醒める』『碧い、蒼い(あおい)』『虚しい』『云う』『眼』『翔ぶ』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年03月01日 23時08分16秒
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