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テーマ:☆詩を書きましょう☆(8532)
カテゴリ:作詞スクール
♪ あなたは もう 捨てたのかしら それでは、リクエストにお応えして、 「神田川」の2番の歌詞も、解説してみますね。 ♪ 二十四色の クレパス買って ♪ あなたが描いた 私の似顔絵 僕なんかは、「彼氏は美大生なのかな?」 と、思ったりしました。 東京の中野に、「クラシック」という名の喫茶店が あったのですが、 昔、その喫茶店で、大きな画板を抱えた学生を よく見かけました。 中野の北の方を神田川は流れています。 絵描きを目指す人って、貧しさの象徴みたいに よく扱われますよね。 まあ、そんなことより、ここは、 24色のクレパスというのが、彼らの小さな贅沢のようで、 また、休日、どこへも行かず、部屋で似顔絵を 描いていたというのが、 貧しさ、慎ましさ、侘しさ、といったものを感じさせます。 ♪ うまく描いてね って言ったのに ♪ いつも ちっとも 似てないの 1番でも言いましたが、ここに、ペーソス(笑い)があります。 ♪ 窓の下には 神田川 ここは、展開を感じさせます。 部屋の中から、視点が窓の外へ移るせいもありますが、 もう1つ、秘密があります。 「神田川」では、1番の詞を受けて、 2番の詞は、韻を踏んで行きます。 韻を踏んでいる箇所を、全部見てみましょう。 「あなたはもう ~かしら」 → 「あなたはもう ~かしら」 「~にして」 → 「~買って」 「~行った」 → 「~描いた」 「風呂や」 → 「似顔絵」 (体言止め) 「~ねって言ったのに」 → 「~ねって言ったのに」 「いつも~」 → 「いつも~」 そうです、「いつもちっとも似てないの」までは、 綺麗に1番の韻を踏んでるのですが、 「窓の下には~」の所だけ、違っているのです。 ですから、読み手(聴き手)は、何か雰囲気が 変わったと、感じます。 そして、ここに、「神田川」という タイトルの言葉も登場します。 まさに完璧というか、よくできてますよね。 ♪ 三畳一間の 小さな下宿 僕らの頃の、狭い部屋といえば、 四畳半かなという気がしますが、 三畳とは、また狭いですよね。ww まあ、字数のこともありますから。 ♪ あなたは 私の 指先見つめ ♪ 哀しいかいって 聞いたのよ また、韻に戻ります。 「あなたは私の~」 → 「あなたは私の~」 「~のよ」 → 「~のよ」 さて、指先を見て、哀しい、とは? そうです、普通は、指輪がないから、 と解釈しますよね。 彼氏は、「結婚したいかい?」と聞いたのです。 あるいは、「(結婚できなくて、)幸せにしてあげられなくて、 ごめんよ。」と言ったのかも知れません。 または、細い指先を見て、貧しくて どこにも行けない、二人きりの生活が さみしくないかい? と聞いたのかも知れません。 ♪ 若かった あの頃 ♪ 何も 怖くなかった ♪ ただ あなたの 優しさが ♪ 怖かった・・ 「神田川」を聴く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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