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カテゴリ:作詞スクール
添削9 青木さん、こんにちは。 風邪はひいてませんか? 年が明けていよいよ2000年ですが、私はと言えば、芸能人より忙しい日々を送っております。 生徒のみなさんには、なかなか講義の時間が取れず申しわけなく思っております。 年末に青木さんに提出いただいた課題の添削結果をお送りします。 遅くなりましてすみませんでした。 もう1点の『自由詞』の方もすぐに返事を書きます。 今しばらくご容赦ください。 さて、青木さんにおかれましては、作詞作曲の勉強は進展してますでしょうか? 講義の予定がすぐ立たないので、前回の課題である『自由な作曲』については、大変申しわけございませんが、郵便で送ってください。 提出要項を書いておきます。 通信講座のようですが、少しでもみなさんの上達のお役に立てばと思います。 さて、青木さんは今年は3年生になるわけで、今回はお詫びのしるしに学問の話をしておきましょう。 主要5教科というのがありますが、中学生や高校生の段階では、案外その教科の本当に目指す所というのが解っていない事が多いです。 言わば『教科の心』というのを、一度考えてみてください。 もちろん、入試問題を解くことではありません。 ヒントは、その教科の最終到達点(ゴール)にあります。 『英語』のゴールは主に『文学部英文科』にあります。 つまり英文学なのです。 『文法』や『音声学』の研究も『語学』としては重要です。 『数学』のゴールは『理学部数学科』です。 『数学』で学ばなければならないことは、『数学的思考』です。 数という概念は人類が発見した至宝です。 現代物理などは数学なしには、ここまで発展しませんでした。 『国語』のゴールは『文学部日文科』です。 国語とはすなわち日本文学なのです。 最も多感な高校時代において、みなさんにはぜひ、恋愛、友情、情熱、正義、挫折など感じるままに、たくさん言葉を残してほしいと思います。 『社会』のゴールは、『地理、歴史、政経、倫理』の各科目ごとにそれぞれあるわけですが、総じて言えば、現実のあるがままのことを、考える学問です。 私は法学部法律学科でした。 最後に『理科』は、その心は『科学的思考』にあります。 『科学的思考』とは、誰が何回やってもいつも同じ結果になるものだけが真実であり信ずべきことである、と言うことです。 結構これは大事なことなのに、高校を卒業しても身についていません。 『理科』の教科書にいつも『実験→結果→考察』が繰り返されていたのは、何のためか知っていますか? 『科学的思考』を身につけるためです。 『考察』の知識と公式だけ暗記しておけば試験には間に合いますが、それでは将来『カルト教団』にはまる事になります。 若いみなさんは特に、『軽信性』を憎まなければなりません。 『一般教養』と言う言葉の意味を考えてください。 最近、新卒者の傾斜性が目につきます。 教科のうちの何かが抜けているのです。 個性を伸ばす風潮のせいもありますが、人間としての最低限の教養は持っていないと、結局不幸になります。 身体にとって栄養のバランスが大事なように、心もバランスが大事です。 時には恋人にロマンを語り、また時には公式を駆使して難問を解き、そして時にはキャベツのせん切りの細さに命を燃やす、そんな高校生活を青木さんには送ってほしいと願います。 “Girls be ambitious!” ではまた。 2000年1月31日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年03月24日 02時07分07秒
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