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テーマ:作詞作曲してますか?(704)
カテゴリ:作曲スクール
2 和 音 ~コード
単音は音が1つだけ出ている場合でしたが、和音とは、音が同時に2つ以上出ている場合です。 コードともいいます。 任意の音を同時に鳴らしても、きれいに聴こえませんので、そこには決まりがあります。 この決まりはとても単純で簡単です。 さて、じつは和音は3つの音からできています。 これを基本和音(基本コード)といいます。 では、その3つの音を見てみましょう。 陽和音(メジャー・コード) (C) 1 3 5 ド ミ ソ C E G 主音 (2.0) 3音 (1.5) 5音 根音 1と3の間隔は2音(3度)、3と5の間隔は1音半、1と5の間隔は3音半(5度)です。 (5と1の間は2.5) 135を同時に鳴らすと、明るく聴こえます。 ですからこれを、陽和音(メジャー・コード)といいます。 明るく聴こえる秘密は、1と3の間隔にあります。 この間隔が2音(長い)時、3つの音は明るく響きます。 逆に、この間隔が短い時(1音半)、和音は暗く響きます。 和音には明るい陽和音と、もう1つ、暗い陰和音の2種類があります。 陰和音(マイナー・コード) (Cm) 1 3 5 ド ミ♭ ソ C E♭ G 主音 (1.5) 短3音 (2.0) 5音 根音 和音の3つの音の順番(音の高さの順)は、135の順でなくてもかまいません。 つまり、1つの和音に、135と351と513の3つの鳴らし方があるのです。 その和音を特定するものは、3つの音の間隔です。 和音を呼ぶ時は、なぜか階名の方は呼び方がありませんので、コードで呼ぶしかありません。 その呼び方は、1の音の名前(アルファベットの名)で呼びます。 ドミソの和音は『C』といいます。 Cには、単音のドという意味と、和音のドミソという意味の、2つがある事になります。 陰和音は、1の音の名にm(マイナー)をつけて呼びます。 ドミ♭ソの和音は『Cm』といいます。 本当は、陽和音はメジャーをつけて呼ぶのですが、普通、省略します。 (『C』→Cメジャー) 「1単音」で音は7個しかないといいましたが、和音は6個しかありません。 どういう事かというと、メロディを作る1番~6番の6個の音だけが、和音の1の音になり得るのです。 そしてさらに、3と5の音も、メロディを作る7個の音の中からしか選べません。 和音にはメジャーとマイナーがありますが、選べる音が7個しかないために、1の音の位置で、その和音がメジャーかマイナーかのどちらかに決まってしまいます。 それでは、6個の基本和音を見てみましょう。 5 ソ ラ シ ド レ ミ ファ# 3 ミ ファ ソ ラ シ ド レ 1 ド レ ミ ファ ソ ラ シ コード名 C Dm Em F G Am × なぜ、シレファの和音はないのかというと、1と5の間隔が 3.5でなければならないため、5の音が ファ#となり、スケール内の音でなくなるからです。 コードは、メジャーが3つマイナーが3つの計6個しかありません。 みなさんが知っている全てのメロディは、この6個のコードで演奏できるのです。 (これより和音をコードと呼んでいきます。 ) さて、基本コードの3つの音に、もう1つ音を足すことができます。 これは、おかずみたいなもので、コードの響きに味わいを持たせます。 基本コードに足せる4つめの音は、6種類あります。 それでは、その6種類の音を説明しましょう。 (基本コードがC,Cmの場合で) 1 2 3 4 5 #5 6 7 #7 ド レ# レ ミ♭ ミ ファ ソ♭ ソ ソ# ラ ラ# シ 9 S4 +5 6 7 M7 (基本コードC,Cm) [種類1] ラ#=7度=7=セブンス (C7,Cm7 ) 7度の音を足します。 (ラ#が7度と思ってください。) メジャー・コードとマイナー・コードのどちらにも足せます。 ドミソラ#(C7)、ドミ♭ソラ#(Cm7)となります。 [種類2] ラ=6度=6=シックス (C6,Cm6 ) 6度の音を足します。 メジャー・コードとマイナー・コードのどちらにも足せます。 ドミソラ(C6)、ドミ♭ソラ(Cm6)となります。 [種類3] レ=2度=9=ナインス (C9,Cm9 ) 2度の音を足します。 なのにどうして9と呼ぶかというと、1オクターブ上の2度を足した方が、響きが良いからです。 1オクターブ上のレは、数えて9度になります。 メジャー・コードとマイナー・コードのどちらにも足せます。 (『9』は5番目の音として足されることもあります。) ドミソレ(C9)、ドミ♭ソレ(Cm9)となります。 [種類4] シ=#7度=Maj7=メジャーセブン (CM7 ) #7度の音を足します。 メジャー・コードに足します。 マイナーの場合は短3度などを主音にした+5コードと同じになります。 これを異名同音(エンハーモニックコード )といいます。 ドミソシ(CM7)となります。(CmM7=ドミ♭ソシ) [種類5] ファ=4度= sus4=サスフォー (Csus4 ,C7sus4) 正しくは、3度の音を取り除いて4度の音を足します。 が、あまり気にしなくていいです。 ただ、基本コードの3の音が移動したと考えた方が良いでしょう。 ですから、セブン・サスフォーというのがよく出てきます。 (3の音が4度になって、7度を足す。) ドファソ(Csus4)、ドファソラ#(C7sus4)となります。 サスフォー (Csus4) 1 3 3 4 5 ド ミ♭ ミ ファ ソ C E♭ E F G [種類6] ソ#=#5度=+5=プラスファイブ (C+5 ) これも、基本コードの5の音が半音上に移動した、と考えた方が良いでしょう。 メジャー・コードしかありません。 マイナーの場合は#5度を主音にしたメジャー・コードと同じになります。 (aug=オーギュメントともいいます。) ドミソ#(C+5)となります。 6種類のおかずの話は難しかったかも知れませんが、当然です。 このことはプロでも詳しい人はあまりいません。 ですから、スクールの中で、今後このことをみなさんで研究して行きましょう。 今は、おかずの音の位置を知っていてもらえば充分です。 (『dimディミニッシュ』や『onコード 』などについては、後日やります。) Cdim =ドミ♭ソ♭ラ さて、コードは6個しかありません。 おかずは無理につけなくてもかまわないのです。 keyをC(ハ長調)またはAm(イ短調)にすれば、どんな歌も、C,Dm,Em,F,G,Amの6個のコードで伴奏ができます。 それでは、みなさんの知ってる歌にどんどんコードをつけて歌ってみてください。 最後に、7,m7,M7などは、どの基本コードにつくかが決まっています。 『key C』で使うコードを挙げておきますので、最終的にはこれらのコードを自由自在に使えるようになりましょう。 keyCで使うコード C Dm Em F G Am CM7 Dm7 Em7 FM7 G7 Am7 keyGで使うコード G Am Bm C D Em GM7 Am7 Bm7 CM7 D7 Em7 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年10月31日 21時55分08秒
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