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テーマ:作詞作曲してますか?(704)
カテゴリ:作曲スクール
(第8回 作曲スクール)
むかし、究極のメロディを求めて、よく仲間と激論を交わしたものです。。 僕は大学4回生のとき、就職試験用に「メロディは死んだ」という論文を書いたことがあります。。 もうその原稿は、なくなってしまいましたが、その内容はざっと次のとおりです・・。。 メロディは死んだ・・ 人の心に沁みるメロディを作りたいと、誰もが思うわけですが、究極のメロディ、聴いた人の多くが感動する旋律、そのしくみについて、僕の得た結論を紹介しましょう。。 メロディ(旋律)が、聴いた人を感動させるしくみ、その理由、それは、「懐かしさ」です。。 人が感動するとき、そこには、「懐かしい」という気持ちがあるのです。。 つまり、懐かしい曲を聴いたとき、人の心は震え涙が流れるです。。 僕は実験をしたことがあります。。 あるとき、新しい曲ができたので、友人Aを呼んで、その曲を聴かせました。。 Aに感想を聞いたところ、良い曲だとは言いませんでした。。 それから僕は、毎晩Aの部屋へ行き、その新曲を歌って聴かせました。。 一週間それを続けた後、その新曲を歌うことを、やめました。。 それから半年ほど経ったとき、僕はAに「新しい曲ができたんだが・・」と言って半年前のその曲を歌って聴かせました。。 なんと、Aは涙を流して「素晴らしい曲だよ、感動した・・」と言ったのです。。 当時、僕らは朝から晩まで音楽に触れている毎日を過ごしてたので、Aは表面的には、その曲を聴いたことは忘れていたのです。。 似たような実験を何度か繰り返して、僕はこの結論を得ました。。 人は初めて聴く旋律には、あまり反応しない。。 しかし、繰り返し同じ旋律を聴くことによって、その旋律に反応を示し始める。。 そして、充分な時間をおいて、その旋律を聴いたとき、記憶の底に眠っていた旋律が再び呼び起こされたとき、人は感動を覚える。。 以上が論文の内容です。。 僕の考えは、多くの音楽仲間の批判を招きました。。 沢山の音楽関係者に嫌われもしました。。 僕は、多くの売れてる曲(世に言うヒット曲)の原曲を言い当てることができました。。 普通の人は、「聴いたことあるような気がするなぁ・・」で終わるのですが、真剣に突き止めれば、必ず原曲は見つかります。。 ほんとうに、聴いたことが、あるのです。。 今日の話は、作曲スクールとしては、マイナスな話に思えたかも知れません。。 しかし、僕らは、ここから、さらに感性のメロディを求めて、決してあきらめずに、絶望の淵を乗り越えて作曲を続けなければなりません。。 メロディは死んだ・・・のでしょうか。。 あなたは、どう思いますか・・? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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