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テーマ:作詞作曲してますか?(704)
カテゴリ:作詞スクール
「去年の夏はまだ あなたを知らなかった」 この作品も、作詞講座の課題だったものです。。 1番の歌詞を与えられて、2番以降を書いて詞を仕上げなさい、というものでした。。 タイトルは決まっていて、「去年の夏はまだ あなたを知らなかった」です。。 そして、1番の歌詞は・・・、 (作詞 松井 五郎) そうね私覚えてる よくある家族の朝 7時のNEWSが終わる頃に みんな慌ててでかけた 混んだ電車揺られて 小さなあくびばかり 苦手な科目と月曜日に いつも笑顔を盗まれた 去年の夏はまだ あなたを知らなかった だからありふれた一日 大切にしなかった 去年の夏はまだ あなたを知らなかった だから過ぎてゆく一日 追いかけもしなかった と、いうものでした。。 さあ、この詞の2番を書きます。。 この手の作詞法で、最も簡単で、早く書けるのは、「対称法」です。。 1番の、各フレーズ、言葉、を受けながら、たとえば対称的に、言葉を入れて行くのです。。 この方法は、言葉のアイデンティティも簡単に生み出すことができます。。 では、1行目から順にいきましょう。。 「そうね私覚えてる よくある家族の朝」 動詞や名詞、に合わせて、言葉を考え、あてはめます。。 名詞止にしてあるので、それに準じます。。 そうね → きっと 覚えてる → 忘れない よくある → はじめての 「7時のNEWSが終わる頃に みんな慌ててでかけた」 「~した」という言い方に準じます。。 → とても不思議に思えた 「混んだ電車揺られて 小さなあくびばかり」 混んだ → 空いた 揺られて → 腰かけ 「苦手な科目と月曜日に いつも笑顔を盗まれた」 ここも、「~した」という言い方に準じます。。 → 急に輝いた 「去年の夏はまだ あなたを知らなかった」 明らかにサビとなるここは、10人中9人が、リフレインを選択するでしょう。。 「だからありふれた一日 大切にしなかった」 「だから過ぎてゆく一日 追いかけもしなかった」 サビは一応ヤマ場なので、力を入れました。。 繰り返し出て来る、「一日」に対して、どういう言葉を持ってくるか・・。。 考えた末、「ときめき」にしました。。 止まったような、変化のない、死んだ、1番の「一日」に対して、 2番では、動き始める、変わり始めた、生き返った、その原動力となるもの・・、 ということで、「ときめき」を選びました。。 「あなた」を去年の夏はまだ知らなかった、のは、この「ときめき」を知らなかったからです。。 「あなた」とは、何でしょう? 「彼氏」かもしれませんが、きっと、「情熱」とか「感動」とか「生きがい」みたいなものでしょうね。。 あと、「~しなかった」という言い方の繰り返しも、準じます。。 だからこみ上げる ときめき 優しくはしなかった だから迷ってる ときめき 手招きもしなかった (「ときめき」に対して擬人法を用いてます。。) まあ、1時間くらいで、この課題は出来上がりました。。 現代では、スピードも作詞家の能力の1つです。。 曲は、1番を見て、すぐに浮かんできました。。 では、出来上がった作品をご覧ください。。(曲も聴いてみてくださいね。。) 「去年の夏はまだ あなたを知らなかった」(歌詞と曲) 「去年の夏はまだ あなたを知らなかった」(曲だけ聴く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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