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テーマ:詞を書こう!!(363)
カテゴリ:作詞スクール
(第21回 作詞スクール)
それでは、3番です。。 ~十五の頃は 眩し過ぎたけれど 息づかいさえ 感じる程 そばにいる~ いきなり、「15の頃」と言われても、読み手は、「はぁ?」ですよね。。 すみません。。 ご推察のとおり、ここは、全く私的な設定です。。 じつは、この詞のタイトル女性、聖母「ヒロミ」は、僕の中学時代の同級生なのです。。 彼女(ヒロミ)は、中学3年の初めに転校して来ました。。 中学時代、まじめだった彼女は、僕と口を聞くことを怖がってました。。 都落ちして田舎へ帰って来ていた僕は、仕方がないので中学時代の友人に連絡を取り、遊び始めました。。 そんな1986年に、僕は彼女と再会したのです。。 再会したと言っても、彼女にしてみれば、僕と初めて話したわけです。。 この唄は、彼女に捧げるために、書きました。。 でも、その後、僕らが結ばれるということは、ありませんでした。。 彼女は、すでに結婚していたのですから・・。。 「中三の15歳の時には、あんなに眩しすぎて、 そばに寄ることもできなかった、君が、 今、こんなに、僕の近くにいる。。」 という感動を、僕は、率直に彼女に伝えたかったのです。。 僕らは、詞を書くとき、特定の人間にしか解らないシテュエーションを書いたりします。。 その人にメッセージを送ろうとするわけです。。 その人が読めば、「あ、自分のことだ。。」と、解ります。。 その相手が女性であれば、送られた方は、どんな気持ちでしょうね・・。。 まあ、世界でたった1つの、自分のために書かれた唄ですから・・。。 僕は、詞というものは、その女性の心が、たとえ百年の氷のようであっても、溶かすことができると、思ってます。。 ねえ、唄って、素晴らしいですよね。。 あ、でも、みなさんは、あまり真似しないでくださいね。。 この3番のような、必然性を欠いた、傍若無人なフレーズは、僕ぐらい、洗練されたフレーズを書くことができて初めて、作品として許容されます。。(ただいま暴走中です。。無視してください。。) どんな設定でも、レベルの高い詞が書けるようになってから、常に客観的な作品を作れるようになってから、私的な表現は、書くようにしてください。。(無視、無視。。) ~あなたが そんなに優しいのは 傷ついた事が ないせいなのか~ 最後に、みなさんの心に引っかかっている、その疑問に答えて、終わりにしましょう。。 「彼女のために書いた詞に、どうして、現実の女(人妻)の影が出て来るのか・・?」 みなさん、ラヴ・ソングは、何のために書かれるか、知ってますか? 僕は、この唄で、彼女を口説こうとしたのです。。 真剣に。。 この唄を彼女に聴かせて、彼女の心を、自分に惹きつけようとしたのです。。 「綺麗だ。。好きだ。。」だけでは、女性の心は揺れません。。 女性の心を揺らすためには、 ジェラシーを感じさせることです。。 ~それとも夜に 愛の行方が 見えずに 一人で泣いている・・?~ (唄を聴いてみる → 「ヒロミの様に」) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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