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テーマ:詞を書こう!!(363)
カテゴリ:作詞スクール
それでは最後に、僕が、「みんなのうた」の中で、一番好きな歌を紹介しますね。。 「白い道」 (1975年12~1月) この歌が、「みんなのうた」で放映されたのは、僕が、中学2年の冬でした。。 田舎の冬景色の映像と、「ハイファイセット」の歌声。。 そして、字幕の歌詞に、なぜか僕は、とても感動したのです。。 僕は、少し早く母を亡くしました(29歳のとき)が、今思えば、この歌に、その暗示を感じていたのかも知れません。。 曲が、「ビバルディ」の「四季~冬~」だということは、ずいぶん後で知りました。。 「~春~」しか聴きませんよねぇ、普通。。 「みんなのうた缶」に寄せられたコメントを見て、どうも今ひとつ読み取りが甘いようなので、書いておきますね。。 「白い道」、この歌の主人公は、大人になった女性で、3年前に母親を亡くしたのです。。 父親は、もともと、いないような気がします。。 きっと、母子家庭だったのではないかと・・。。 ♪ どこまでも 白い ひとりの 雪の道 遠い国の 母さん今日も お話を 聞いてください あれから もう3年過ぎ この道に また白い雪 サラサラ 鳴ります ♪ わかりますでしょうか? 「ひとりの」、「遠い国の」、「あれからもう3年」。。 これらの言葉から、3年前に母親が死んで、主人公は一人ぼっちになってしまった、ことが感じられます。。 ♪ 北国の 冬は 厳しく つらいけど 母さんと 歩いた道は あたたかい 思い出だけ レンゲの春 トンボの秋 忘れません 声を合わせ 歌った あの歌 ♪ どうです? 主人公は女性、ですよね。。 母子の繋がりの強さが、伝わって来ますよね。。 そして、主人公は、もう大人で、しっかり自立してます。。 この歌の良いところは、死んだ母親の思い出を唄っているのに、じめっとした悲しさなどなく、さらさらしている所です。。 明るささえ、ふと感じるでしょう? 「うた缶」のコメントのように、多くの人は、母親が死んでいることに気づかないかも知れません。。 なぜでしょう? 3年経ったからでしょうか? 僕は、それだけでは、ないと思いますよ。。 それは、それほど、親子の絆が強いからです。。 彼女は、ずっと、「かあさん」と一緒に生きているのです。。 今でも。。 いつも、「かあさん」と「お話」をしているのです。。 ここが、僕が感動した、この詞の素晴らしい所です。。 ♪ 明日も この道 歩きます ひとりで 母さんが 歩いたように 風のなかも 負けないで いつか春の 風が吹けば 歌いましょう あの日のうた ひとり この道で ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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