「王家の紋章」大阪初日☆5月13日&14日
「王家の紋章」大阪初日に行ってきました。13日が平方&宮澤ペア、14日が宮野&新妻ペアでした。東京は4月の下旬に1度行ったきりだったので、東京公演での進化がわからないのですが、全体としては、東京で観たときよりずっと表現が細やかでさらに深く感情が入ってきているように感じました。ゲンキミルはとても艶っぽさが感じられたのが印象的でした。その雰囲気から今秋のベスでのフェリペ王子の方も初演とは大きく変わってくるのでは、と期待が膨らみました。マモミルもややパンチ効きすぎ、と思うきらいがあったのですが、いい感じに落ち着いてきたように感じました。キャロ子はやはり、さすがの歌唱力&表現力。アイシス様とのハモリもお互いすごい同士で聴きごたえ満点です。キャロ江・・・歌詞やセリフがかなり聞き取りにくくて・・・席位置や音響の加減かしらと思っていましたが、翌日はそんなことはなかったし・・・。初演ではがんばっているな、と思って見ていたのですが、間がなかったとはいえやはり再演なので、がんばってるな、だけではもう済まなかったりもしますね。でも、雰囲気はとってもキャロルなので、この大阪公演間にもさらにがんばって良くなってきてほしいと期待します。アイシス様はもう凄すぎです。二幕の曲が圧巻!東京で観た時は、ちょっと全体的におとなし目に思えたのですが、今回大阪で聴いて本当にすごい。聡明な女王が”かくも愚かに”なり、自分自身をコントロールできなくなるほどの想いが溢れているのにその想いは届かないという切なさに、聴いていて涙ぼろぼろにされてしまいます。メンフィスは、マントの翻し、増えました?今回上の遠い席からばかり見てるのですが、くるっと円を描くマントがかっこよくて素敵なのが上の席からはとても良く見えます。宰相様は溢れる愛を感じさせてくれます。戻ってきた宰相様がメンフィスやアイシスに向けるなんとも暖かく嬉しそうな笑顔!この作品ではあちこちにいろんな愛が溢れているけれど、大体としてはどれも激しくて時には痛みを伴うような愛に感じる。でも、宰相様の愛はほんとにやわらかで暖かい。なんかふわっと肩の力を抜かせてくれる。すごく気になってた大ラスは・・・ちょっと慣れたのか、東京で観た時よりは気にならなくなったけれど、それでもやっぱり、明るさ軽やかさへの違和感はなくならない。楽しいだけの雰囲気で終わってしまうのが、なんか上っ面だけのものを見ているように感じられてしまう。やはり自分的にはそれだけは残念。今回の再演では、初演に観て自分的に理解していた物語の軸とちょっとずれたものになってしまったようなので、そこのところにしっくりこないものを感じていたのですが、それもまぁ、観ているうちに少しづつは慣れていけそうな気になってきました。まだ何回か観劇予定があるので、初演の感覚にとらわれずに見るようにしていきたいです。