カテゴリ:経営者のための連続コラム
食事需要を掘り下げる ~初夏の連続セミナー
『四方よし通信』2013年3月号より 2-1-4 (参考)馳走とは Goo事典によれば、馳走とは、「《その準備のために走りまわる意から》食事を出すなどして客をもてなすこと。また、そのための料理」を意味します。 そう考えると、とかく見た目のインパクトやサービスを重視する人が多い世の中でありますが、おもてなしの心が重視される成熟時代には“見えない部分の価値”が重視されるようになる可能性は高いです。
2-1-5 スパゲティ、ハンバーガー、牛丼 軽食に位置づけられ、そのもので完成しているスパゲティやハンバーガー、牛丼などの丼ものなどの軽食も食事需要と言えるでしょう。 面白いのは、海外ではラーメンも前菜を提供する点です。 食事のスタイルが根本的に違うのです。
2-1-6 囲み料理 本来、食事需要は個食のスタイルが多いのですが、囲み料理にすることでご馳走感を演出することができます。 囲み料理とは料理器具を囲んだり、みんなで同じ皿をシェアしたりしますので、共卓料理と言われます。 焼肉、すき焼き、鍋物、ピザ、大皿料理などです。カプリチョーザはこの要素をうまく活用した店と言えるでしょう。 テーブルを誰かと共にする目的は家族団らんなどのコミュニケーションのためです。しかし、現在、単身世帯の増加や世帯人数の減少でマーケット自体は縮小しております。 以前は、鍋業態のファミリー業態が盛んでしたが、衰退していった背景には外食のマーケットの多様化があげられます。特に、品ぞろえの多い利便性軸の店が増加したことで、囲み料理としての需要を取りきれないと売り上げが上がらなくなっております。 ただし、東日本大震災以降、家庭回帰現象が起こっておりますので、量販店での鍋の素の需要は高まっております。本来、鍋は家庭内において気軽なレジャーであるために、その需要が家庭回帰現象によって掘り起こされたと言えるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.05.29 15:44:51
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