カテゴリ:経営者のための連続コラム
小暑の連続講座 その22 戦略的なメニューブックの作り方
~会報バックナンバー2013年5月号より 1 メニューブックの原則 1-2 原則2 お客様はメニューブックのメニューを無意識に決める 1-2-1 売りたいものを売るにはメニューブックで“情報の階層”を明確にする 売りたいものを売るには写真や掲載面積の大きさが重要です。 大きくすれば、無意識のうちにアピールし、新規客には「失敗しないにはこのメニュー」と暗黙のうちに伝えることができます。逆に狭いスペースに小さな文字で書いてあるものはおすすめと思わないわけです(場合によっては見落とすでしょう)。 しかし、たまに来店するのはいいのですが、来店経験を頻繁に重ねるとインパクトのある“ウリのメニュー”には飽きが来て、ネタ探しを恥じます。時間をかけて来店回数を重ねた場合も同様です。 マンネリ化を始めたとき(マンネリ感を感じたとき)に、次におすすめに感じるメニューを注文します。 そして、またこれらのメニューにも飽きがきて、またネタを探します。 もし、ネタが尽きると来店への意欲は無意識のうちに減退して、鮮度の高い情報(新しくオープンした店やテレビで知った店など)に飛びつくようになります。 食と言うのはレジャーですから、お客様が来店回数をあまり重ねると情報の鮮度が落ちるわけです。 右肩上がりの時代のような単調な経営をしているとすぐに寿命が来るのです。 このように、新規客、経験が少ない人、多回数経験を積んだ人によって、メニューの見え方が異なるわけで、私は、それぞれの客層に応じたメニュー表現がよいと言ってきました。 メニューから発せられる情報には一次階層の情報、二次階層の情報、三次階層の情報があります。メニューブックでこの階層の違いに対する情報発信のすみわけをしっかりする必要があります。 一次階層の情報のメニューとは新規客に用意したウリのメニューであり店への信頼とエンゲージメントを作り出し、再来店化を促進します。二次階層の情報は価値を達成するために長期のおつきあいにつなげるバリエーション、三次階層は多回数経験者に飽きさせないための引出しです。 メニューの情報の階層 一次階層の情報 写真の大きなメニュー、ウリのメニュー 二次階層の情報 初回来店に気にいっていただき、 そのお客様が繰り返し来店した場合や、 お連れのかた違うものを求めたときに売りたいメニュー 三次階層の情報 多回数経験者を失わないためのメニュー、引出し 個別対応、裏メニュー 大久保一彦の本 【中古】 この「気づき」で売上げがガンガン上がった! 知的生きかた文庫/大久保一彦【著】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.08 23:26:30
[経営者のための連続コラム] カテゴリの最新記事
|
|