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カテゴリ:神社仏閣
2月の奈良旅行の続き
2日目に行ったのは「唐招提寺」 唐招提寺は 苦難の末に来日を果たされた唐の高僧・鑑真和上(がんじんわじょう)が 759年戒律を学ぶ人々の修行の道場として創建されました 当初は講堂や経蔵・宝蔵があるだけでしたが 8世紀後半 弟子によって金堂が完成 その荘厳な美しさは奈良時代の代表的な建築物として広く知られています 豊かな自然に包まれた静かな境内には 平城京の面影をたたえる伽藍や仏像など 数多くの国宝や重要文化財があります 正面に見えるのは国宝「金堂」 金堂としては現存する唯一の奈良時代のもの 中には本尊の「盧舎那仏坐像」「薬師如来立像」「千手観音立像」があります いずれも国宝です 並んで建っているのは国宝「経蔵」「宝蔵」 高床式の校倉(あぜくら)です 唐招提寺創建以前の新田部親王邸の米倉を改造したものといわれ 唐招提寺で最も古い建造物で日本最古の校倉です 国宝「鼓楼」 1階に鑑真将来の三千粒の仏舎利を安置していることから「舎利殿」とも呼ばれています 「鼓楼」の右側にあるのは 手前が礼堂で奥が東室 東室は僧房で鑑真和上もかって起居されました 礼堂と東室の間にある馬道(めどう) お寺に入る入り口近くで「下馬」っていうのを見かけるけど それが馬の駐車場?かな・・・と思っていたけど ここまで馬の乗り入れはOKだったのかな? 金堂の背後にある細長い建物は国宝「講堂」 平城宮の宮殿建築(朝集殿)を移築したもの 移設の時と鎌倉時代の修理の時に建築様式に変更が加わっていますが 古代の宮殿建築が唯一残っているもので 奈良時代の本格的な講堂建築としても貴重なものです 中には本尊の弥勒如来坐像(重文)はじめ持国・増長の二天(重文)があります 鑑真和上御廟入口 風格のある土塀でした 鑑真和上御廟に向かう道は 苔が一面に生えていて 神秘的な雰囲気 苔一面の美しいお庭の奥 境内の北東の奥まった静かな場所に位置するのが鑑真和上の墓所 厳しい航海を経て渡日し 仏教を熱心に伝えた鑑真和上 彼が日本にどれだけ影響を与えたことか 歴史に思いを馳せてみたくなるような 静かな場所でした 御影堂 国宝・乾漆造・鑑真和上坐像が安置されているお堂です 鑑真和上坐像は写実的な肖像彫刻で日本最古の肖像彫刻の遺品 もともとは興福寺別当寺院「一条院」の遺構でしたが1963年に移築され鑑真和上の御影堂となりました。 普段は非公開ですが 毎年6月6日前後3日間のみ公開されます この日も非公開だったので 入り口外側から撮影しました 開山堂 江戸時代に徳川家歴代の御霊殿として建立されましたが 1881年に鑑真和上像を安置するため現在の位置へ移築されました 1963年 鑑真和上像が御影堂へ移されたあとは 聖武天皇像や徳川家康像が安置されていましたが 2013年に和上像を写した「身代わり像」が造られ安置されています 本物と同じ乾漆造で本格的なものです 年数日しか見ることのできない鑑真和上像にかわって いつでも参拝できることを目的に制作されたレプリカです レプリカといっても奈良時代の脱乾漆造を忠実に再現して作られていて 盧舎那仏解体修理時に得た知識も生かされているとのことです でも 本物じゃないのか・・・と思いながら しかもガラス越しにしか見れず 撮影も禁止 厳しいですね 醍醐井戸 かの有名な鑑真が掘ったとのことです こちらの井戸水「最上の味」の水であることから「醍醐井戸」と呼ばれているそうです 鑑真は 腐敗し始めていた奈良時代の仏教を立て直し 救った偉人という話もあり 今も敬わられる理由なんでしょうね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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