カテゴリ:読書・映画
過去は過去として大切なものであるが、それは現在という時を支え、 未来につながるときにそう言えることである。しばしば過去は猛威をふるい、 現在を凍りつかせ、むしろ過去に縛られる形で、その人のあり方を決めてしまうことがある。 たとえば、過去に受けた傷、起こったことがフラッシュバックする。 考えないように封印していたとしても、それはその人のありように 無意識ながら影響をあたえているものであったりするものである。 そうした無意識の領域のあるものが、 箱庭のように、なんらかの形で見える化するプロセスを経て、 その人が向き合うことができるようになったとき、 初めてその過去は、「あってはならないもの」とか 「その人に猛威をふるうもの」としてではなく、 過去というアルバムの中に整理された写真のように、 わるさをしない、記憶の中に収まることができるようになるものである。 そのプロセスは、同じ体験を持つ仲間によるピアサポートとよばれる つながりの中で生じることもある。 回復に向かうプロセスは、療法という決められたスタイルの枠組みにとらわれなくても よいのかもしれません。 「今ある空間」の中で、シンクロナイズしているのが、 今おきていることなのかもしれないと日々感じています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.08.20 09:19:24
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