カテゴリ:読書・映画
人間人間というがだね、人間もただの生物なんでね、 ほかの生物と同じような生の機能をそなえていてだな、 それで生きているんでね。それを忘れているんだよ。 そういう本質的な機能を育ててやらないでだ、 五つ六つになると幼稚園に入れて、小学校に行かせてだな、 この社会に適応させる社会動物をつくりはじめるんだ。 教授が言ったように、人間の子はその他の動物のように 親を真似て育つんだが、その代わりを幼稚園や小学校にさせようとするんだ。 高校時代にタイトルに惹かれて読み始めました。 が、この部分が心に残りました。 私の教育の理念に影響を与えた一冊です。 「体験」から子どもたちは学んでいる。 ところが、そこにある教えは多様すぎる価値観による教えで、 どれが自分にとって必要で、よいものか 選択することが出来ない。ここが問題なんだ。 選択の能力を育てないで、幼稚園におっぽりだすのがだな。 社会アニマルにすんなりとなれる子はいいが、 正常で人間という生きものの多面性を備えた生の機能を ちゃんと備えてきた子は、その本質的な成長を抑圧されるんで、 巣から落ちたようになる可能性が多いんだな。 そういう子はだ、生か死かのはざまにおかれているんで、 選択をしいられるような状況におかれると、たとえば 受験してもパスしそうにないというような悩みの中で、 受験を考えあぐねるというと、悩みの苦痛から逃れるために、 生か死かという選択の場へたちまち追い込まれるんだ。 巣から落ちたような子供たち・・・ 私自身がそのような子供時代を送ってきたので、 そうした子どもたちから今も目が離せないのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.12.13 08:01:02
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