カテゴリ:POEM
耳をすませば、いまも聴こえる 遥かな時の彼方からよみがえる 燃え上がる炎の音、草原を渡る風 柔らかに崩れる波が、ひとときの夢を ゆるやかに育んでいる午後 わたしは空を舞う鳥であり 大地をかける鹿であり 何もかもが喜びに満ちた美しさで 世界を染めている沈黙に ひとり身をゆだねている 幻影は遺伝子に編み込まれて 赤き血のなかに眠っている ふいに呼び覚まされ すべてのものと繋がって 空を仰げば潮のように満ちてくる お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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