カテゴリ:詩
あったらいいな あなたの 微笑みがみえる あなたの 叫びに応えられる あなたの 熱い鼓動に耳を寄せる あなたの 冷たい指先を温めてあげる あなたの こぼれる涙を拭いてあげられる そんな 小さな世界 晴れた夜が明けると放射冷却で水晶のように一面凍てついて。 いつもは露を丸く凍らせる苔も今朝は白い霜を抱いている。 霜の蕾。 蕾は霜の花を咲かせるのだろうか。 凍える苔。 凍えきっている苔の輝き。 桃色の蕾。 こうまでして花開かせようといきるのか。 霜の綿毛。 繊細な霜の綿毛は凛として冷たく微笑む。 陽が昇り霜が緩むと、ころころと雫が弾ける。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|