テーマ:今日のピアノ♪(729)
カテゴリ:ピアノ
おはようございます^^
昨日は更新できなくてごめんなさい。 一昨日の給食後からじんましんがすごかったのが更新できなかった原因です。 私にアレルギーは無いはずなのですが…病院に行かなくては…。 今日はソナタ悲愴の第3楽章について書かせていただきます。 まずは形式から。 「大ロンド形式」を発展させた「ロンドソナタ形式」です。 ロンド形式とはある同じ旋律が異なる旋律を挟みながら何度も繰り返される形式です。 つまり、主題をAとすると…。 A B A C A B A と、なります。これが大ロンド形式。 大ロンド形式で有名なものは…マーラーの交響曲第5番第5楽章でしょうか。 ちなみに… A B A C A というように展開されるのが小ソナタ形式。 エリーゼのために、そして悲愴の2楽章もこの形式です。 大ロンド形式、小ロンド形式、どちらにしても主部・中間部・主部に分けられる複合三部形式の1つです。 ソナタ形式とは提示部・展開部・再現部の3つから成り立つ形式です。 稀に序奏や終結部(Coda)を含むことがあります。 提示部には第1主題と第2主題が含まれます。 第1主題が主調なのに対し、第2主題は属調、または平行調等で演奏されます。 展開部では提示部で現れた主題をさまざまに変形させます。 そのため、調は曲によってさまざまです。 再現部でも提示部を再現するかのように第1主題、第2主題が奏でられます。 第1主題は主調で奏でられ、第2主題も主調、または同主調で奏でられるのです。 序奏・終結部(Coda)を含む場合、序奏は主調、終結部(Coda)は主調または同主調で奏でられます。 ソナタ悲愴の1楽章のように、ソナタの1楽章は主にソナタ形式です。 さて、では「ロンドソナタ形式」とは 具体的に何なのでしょうか。 大まかに言うと「ロンド形式」と「ソナタ形式」の2つを混ぜ合わせたもの、と言えます。 先ほど出てきた大ロンド形式のBの調性を、ソナタ形式の第2主題のように第1主題では属調または平行調に、再現主部では主調または同主調にした形式です。 つまり A B A C A B A [第1主部] [展開部] [再現主部] このようになりますね。 これが「ロンドソナタ形式」です。 ロンド形式とソナタ形式の両方の性格を持ち合わせているので、古典派ソナタや、古典派ソナタに類似している交響曲、独奏協奏曲、弦楽四重奏曲などの終楽章に多く見られます。 このような形式からできている3楽章。 元々はヴァイオリンとピアノのデュオとして書かれていた曲だそうです。 だから主題がいかにも単音楽器の旋律のようなのですね。 それがなぜ、悲愴の3楽章に至ったのかは謎ですが…。 調は1楽章と同じハ短調、拍子は2分の2拍子。 Tempo指定はAllegro。 さて、曲が始まります。 最初に奏でられる第1主題はpで始まる、まるでサスペンスドラマにでも出てくるような美しく、悲しい旋律です。 18小節目からは副主題に向かって全音符と八分音符が繰り返されます。 そして25小節目から変ホ短調の副主題が奏でられるのですが、少し長調になり可愛らしい感じになったり、右手と左手の掛け合いがあったりでとてもかっこいいところです。 その後、62小節目からロンド主題が舞い戻って来ます。ここまでが「第1主部」です。 79小節目からは変イ長調で対位法的に静かな楽想。その後左手にスタッカートの八分音符が続き、右手と左手の掛け合い。フェルマータ。展開部終了。 ここからが再現主部となります。 121小節目からは少し変化したロンド主題がハ短調、副主題がハ長調で再現されるのです。 そして再びロンド主題が171小節目で奏でられると、これが副主題の3連符の要素へ発展してCodaが作られます。 ここでは変イ長調がほんの少し、それもゆっくりなTempoでpで顔を覗かせますが、最後はffなハ短調で締めくくられます。 1楽章よりは短いですが、長い曲です。 でもとてもきれいな悲しい曲…。 終楽章に相応しい、素晴らしい曲だと思います。 この曲で長い長いソナタ悲愴が締めくくられるのです。 この長い3つの「悲愴」の中には深い意味が込められていると思います。 私の独自の捉え方ではこの曲がベートーベンの人生だったのでは、と思います。 第1楽章で耳の病気が発覚。深く悲しみ、苦しみ、叫び、泣き…。 しかし、第2楽章でなぐさめられます。 頑張ろうと思えたベートーベン。 そして第3楽章ではみんなに悲しまれながら、でも安らかに眠る…。 悲しく、美しい死だったのではないかと思います。 私の捉え方は間違っているかもしれません。 でもそんなベートーベンを思ってこの曲を弾けたら…。 とても素敵だな、と思います。 では今日はこの辺で。 読んでくださってありがとうございました。 よかったらお聴きください♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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