テーマ:音楽日記♪(260)
カテゴリ:音楽理論
おはようございます。
また更新サボってしまい、申し訳ございません…。 さて今日は「ハ音記号」についてです。 ピアノなどでも一般的に使われている「ト音記号」や「ヘ音記号」と違ってあまり馴染みが無いことだと思います。 ではこの「ハ音記号」…いったい何者なのでしょうか? それは「ト音記号」や「ヘ音記号」から推測することができます。 「ト音記号」は五線譜における第2線…つまり音名でいう「ト(ソ)」から書き始める記号なのでそう呼ばれています。だから下第1線の音符が「ド」になるのです。 ちなみに英語音名で「ト(ソ)」は「G」なのでト音記号は、その「G」を記号化したものだと言われています。 「ヘ音記号」は五線譜における第4線…つまり音名でいう「ヘ(ファ)」から書き始める記号なのでそう呼ばれています。よって「ド」が第2間の音符になります。 これもト音記号と同じように英語音名で「F」なので「F」を記号化したものだと言えます。 つまり、ト音記号は「ト」を基準に、ヘ音記号は「ヘ」を基準にした記号というわけですね。 ということは「ハ音記号」も同じように音名でいう「ハ(ド)」を基準にして書き始めるのでしょうか? 確認のため、実際にハ音記号を見てみましょう。 書き始めは一体どこでしょう?? と探してしまいそうですがハ音記号の場合は書き始めで判断しません。 中央のへこんでいるところ、ここが「ハ」なのです。 「ハ音記号」の基本が分かったところで3つの音部記号の関係を探って見ましょう。 1番上の五線譜は「ト音記号」を用いたもの、1番下は「ヘ音記号」を用いたものです。 縦の点線でつながれている音はそれぞれ同じ音を表します。 しかしハ音記号で表せる音は全てト音記号やヘ音記号でも表せる音です。 では、なぜハ音記号を用いるのでしょうか? この謎を解くために、まずはハ音記号を使う楽器の特徴を見てみましょう。 ハ音記号を使う楽器の代表はヴィオラです。 ト音記号を使うバイオリンより低く、ヘ音記号を使うチェロより高い音を奏でます。 つまり、ト音記号で記譜すると下の線が多い譜面になり、ヘ音記号だと上の線が多い譜面になるので読みにくいのです。 このことから分かるように「ハ音記号」はト音記号とヘ音記号の低すぎる音や高すぎる音を見やすく表すことができる記号なのです。 そんな有能なハ音記号…種類もたくさんあります。 中央のへこみの位置が全て違いますね。なぜでしょう? ヒントは、バリトン、テノール、アルト、メッゾソプラノ、ソプラノ…全て声域を表す言葉だということです。 どうでしょう。わかりますか? 正解は「元々は声楽で使われる記号だったから」でした。 古典派以前では声域のためにハ音記号を用いることが正しいとされていたそうです。 現在ではその習慣はほとんど無くなり、ほとんどのハ音記号は消滅しつつあります。 その中でも、ヴィオラなどのために生き残った最も一般的なものが「アルト記号」なのです。 私が前述した第3線にへこみがくる「ハ音記号」も、この「アルト記号」。 ハ音記号の珍しい感じは、ただなかなか見かけない、という理由だけではなくその歴史にも隠されているのかもしれませんね。 私はハ音記号を用いた譜面を演奏することなど無いと思いますが、ハ音記号を使った譜面を読めるようになりたいな…なんて考えています。 ぜひ興味のある方は挑戦してみてください(笑)!! では今日はこの辺で。 読んでくださってありがとうございました^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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