テーマ:暮らしを楽しむ(387884)
カテゴリ:習い事
昨日紹介していた高野切の三種類の筆跡です。 右から、第一種(一番えらい人)第二種(個性的)第三種(若手、のびやか) 今回私は、この中の、一番左の、第三種を練習することにしました。 例として載せたのは、すべて紀貫之の和歌。 右は、古今集の2番目の歌で、 袖ひじて むすびし水の凍れるを 春かた今日の風やとくらむ (暑い夏に袖をぬらしてすくった水が、冬の寒さで凍っていたが、 それを、春になった今日、風がとかすだろうか) 真ん中は、256番の歌で 秋風の 吹きにし日より音羽山 峰の梢も色づきにけり (秋風の吹いたその日から、音羽山の峰の梢も色づきはじめただろうか) なんか、そのまんまですねー。 左は、 980番の歌で 思ひやる越の白峯の知らねども ひと夜も夢に越えぬ夜ぞなき (あなたのいる越の国の白山の様子は知りませんが、 ひと夜も夢でそれを越さない日はありません。 いつも、あなたのことを思っています。) 越の国とは、後の越前、越中、越後などのこと。 遠方に住む知人への見舞の気持ちを表した歌だそうです。 お習字的に言えば、筆使いを学び、そっくりに書けることが とても大事なことになるのでしょうけれど、 私は、つねに、その歌がどんな場面で どんな気持ちをこめて歌われたのかを知っておきたいです。 そして、その和歌にぴったりの料紙を選び、 その歌の作者の気持ちを考えながら書きたいと思っています。 ときどき、たった一つの和歌から、どんどん寄り道してしまい、 王朝文化や、当時の物の考え方、事件などを調べて、 手がとまってしまうことも、よくあること。 でも、それが楽しいです。 名前だけ知っていた僧正遍昭と素性法師が 実は親子だったのは、びっくりだったし。 僧正遍昭が、じつは深草の少将のモデルになった色男だったとか、 面白くてたまりません。 天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ という百人一首の歌が、急に好きになっちゃいました。 あ、また脱線してしまいそうなので、ここらで軌道修正。 今日は、昨日行った植物園のお花の続きを紹介するつもりだったの。 では行きます。 まずは、入ってすぐに見つけた真っ白の花。 あれなんだったっけ? と思ったら、ナンジャモンジャでした。 正式には、ヒトツバタゴ(一つ葉田子) ヒトツバタゴがあるのなら、タゴもあるはず・・・と思ったら、 ありました!! 田子というのは、トネリコの木のことで、 トネリコは葉っぱが複葉で、この木は単葉だからだそうです。 くわしく知りたい方は、こちらをどうぞ。 ここで書くとややこしくなるので、省略させていただきます。 これは後で調べてわかったことなので、 写真を撮ったときには、よく見てなかった!! 残念。 では、次に行きますね。 このカマツカという木は、鎌の柄に使われる木で、 別名がなんと、「牛殺し」 えぇっ、牛を殺すのに使っていたの?? と思ったら違いました。 牛が角をこの枝の間に入れてしまうと、抜けなくなってしまうほど この木の枝が強靭だ、ということでの命名らしいです。 ほっ!! カマツカの反対側をふと見たら、あら可愛い。 タニウツギが咲いていました。 いつも通る場所なのですが、花の無い時期は、見過ごしていました。 これからは、空木のシーズンですものね。 その隣には、ツクバネウツギ。 こちらの方が、少し花が大きいです。 柵ごしに撮りました。 ツクバネとは、羽根つき遊びの「つくばね」に、実が似ているから。 実ができた頃に、また写真を撮ることにします。 花びらがキラキラしていて、綺麗でした。 それと、もう一つ、ピンクのお花。 ものすごーーく大きな木に、ピンクのお花がいっぱい咲いていました。 何、これ?? と思ったら、目の前の低い枝に名札がぶら下げてありましよ。 西側のトチノキには、白いお花が咲いていましたが、 これは、紅花のトチノキなのだそうです。 今まで、見たことがありませんでした。 何度も通っている場所なのにね。 彩りが、とても可愛らしい。 夢見る少女の雰囲気で、撮ってみました。 家に帰って、よくよく見たら、 花びらの表面に、いっぱい何かついています。 カノコユリについている突起と少し似ています。 この時、実体顕微鏡を持っていっていたら、 もっとよく見ることができたでしょうに、残念でした。 この部分には、人生が・・・ 下は、咲いたばかりの若いおしべ。(まだ花粉を出していません) 右は、今がさかりの花粉を出しているおしべ。 そして、左上は、もう役目を終えて、黒くしなびたおしべ。 この花の房の中に、雄花と雌花が混在しているそうですが、 たくさん撮ってきた写真を見ても、よくわかりませんでした。 これ全部があのトチノミになったらすごいことになりますものね。 来週あたり、バラまつりに行くつもりなので、 まだ咲いていたら、見てみたいです。 さて、では今から、高野切のおけいこの続きをしますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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