明日が楽しみにしている「かな書」の日なのですが、今日冊子が届きました。
すぐに中を見てみたら、あーら嬉しい。
昇級していました。
それも、こういう変体仮名を使って書く「かな規定」が、三ヶ月連続で、「写真つきでの昇級」でした。
すごいです。
写真がのった人には、少しですが、講評がついています。
前回は、「実直に書されリズム良い作」
その前は、「爽やかに仕上がりました。」
でしたから、今回の講評は、
「筆線繊細にして、墨量の変化美しい。」
と、二つのことをほめていただいたのが、本当にうれしかったです。
昨日、旦那が寝ている横で、大筆を使って漢字五文字を書いていたのですが、これはなかなか難しい。
お題は、「天地以順動」・・・「天地は順を以て動く」
これは、「易経」の中の「雷地豫」の段の中にある言葉です。
〇豫(よ)は、侯(きみ)を建て師(いくさ)を行(や)るに利し。
豫は、悦び楽しむ時。一陽九四に五陰が順(したが)い動く。地中(坤)に潜蔵していた陽気(震)が、雷動で地上に出た。草木は芽を出し、花が咲き、天地万物悦楽する。諸侯を建て兵を動かすがよい。諸侯は民を悦楽させ、兵は暴虐を討伐する。
〇豫は剛応ぜられて志行なわる。順以て動くは豫なり。豫は順以て動く。故に天地も之(かく)の如し、而(しか)るを況(いわ)んや侯(きみ)を建て師(いくさ)を行(や)るをや。天地は順以て動く、故に日月(じつげつ)過(あやま)たずして四時(しいじ)たがわず。聖人順以て動く。則(すなわ)ち刑罰清(きよ)くして民(たみ)服す。豫の時義(じぎ)大なる哉(かな)。
「豫は一陽九四に五陰が応じて九四の志が成し遂げられる。天地の道にしたがい動くのが豫の時。「順以て動く」ことが豫の性質。天地が生成発展するのは順以て動くからである。諸侯を建て兵を動かすには、順以て動く性質によらねばならぬ。天地は順以て生成発展する。それゆえ日月の運行を過つことなく、四季の循環を違(たが)うことはない。聖人も順以て動き政治を施す。清く正しく刑罰を執行すれば民は帰服する。豫の時の意義はなんと偉大であろうか。」
この卦が出たときの占いは、
「万事、自分が思っている通りになり、心の思うままに何事も調和する。一つ一つのことが楽しくて仕方がない。そのような時だから、知らず知らずのうちに、怠る気持ちが心の中に芽生えて、少しずつ少しずつ、崩れかねない時。それゆえ、外面を飾ることを慎み、怠けて遊ぶことがないように戒め、安定した状態の中にいても、常にリスクに備え、富貴の立場にあっても、貧賤の立場に在った頃のことを忘れず、常に己の志を胸に抱いて、志に沿った言行を心がけなければならない。以上のようであれば、吉運を保つことができる。」
○運氣が盛んな時。自分より地位が高い人から目をかけられ、権威に与る(権威の恩恵を受ける)時である。
○成功することを急がず、物事の順序をきちんと守って、事業を行なえば(勤務すれば)、大成功する。
○自分が正しい事を実行しようとしている時に、逆らおうとする人物が出てきたら、直ちに、力で征服してもよい(征服すべき)。
○家の主(組織のトップ)は弱々しいけれども、良き妻(優れた側近)が補佐してくれるので、よく治めることができる時。
○才能ある人物を抜擢任用、大事業を一任し、よい結果が得られる時。
○規則を定め、組織のルールを確立して、将来揉め事が起きないように事前に準備しておく時。
○発達する予兆が現われる。
○お祭り事(祭祀)に関して占った時は吉。
○怠惰が原因となり、事業が廃止に追い込まれる予兆が現われる。
○遊び事や楽しみ事に心を奪われて、事業を怠る。
○遊戯(遊び)や鳴り物(どんちゃん騒ぎ)など、ろくでもないことを好きになる時。
○怠けて豫楽に溺れかねない時。
○盗賊に備えなければならない(犯罪に巻き込まれることを事前に防止しなければならない)時。
○物価が上がり商品がドンドン流通して、資金的にゆとりができる。
易は、なにも筮竹がなくても、十円玉が6個あれば占うことができます。
昔、「易経入門」と言う本を買い込んで、夜みんなが寝静まったあとに、生き方のヒントをもらおうと、10円玉で占っていた時期がありました。
手の中で、十円玉を6個振って、占いたいことを念じます。これでいいと思ったら、静かに手の中の十円玉を一枚ずつ下から順に並べていく、というもの。
とても簡単でした。
今ネットで見ると、他にもいろんな方法があるようですね。
10円玉3枚を使って、ぱらっと投げて表裏の組み合わせを見る。それを6回繰り返す方法。
10円玉5枚と100円玉1枚を使って、下から順に並べていき、100円玉の場所がどこになったか、それを見る方法など・・
ただし、気を付けないといけないのは、
1. 何度も繰り返さない。
2. 占いたいと思ったときが占うとき。
3. むやみに語ってはならない。
つまり、変な質問とか、よくない答えを好奇心のみで語ってはいけないということ。
あ、長くなってきてしまった・・・
今から字のお稽古をします。