テーマ:暮らしを楽しむ(387914)
カテゴリ:健康
昨日、異常はないと言われてすっかり気が楽になったので、検査の時に面白かったことを書きます。
検査の途中、先生が、「おろろ、届かんなー。」なんて言ってる。何かと思ったら、私の大腸が長いので、大腸カメラのコードの長さが足りないかもしれない、と言われていたの。 そんなのわからないよ。 人と比べられませんものね。(調べてみたら、小腸の長さは個人差がほとんどないけれど、大腸は短い人で約1m、長い人では3mを越すこともあるんだって!!) でも、いろいろと体の向きを変えて、やってもらっているうちに、なんとか小腸とのつなぎ目のところまでたどり着きました。それから、内部を確認しながら戻っていきました。 盲腸のところも教えてもらいましたが、よく見えませんでした。 先生の前には、X線のような画面と、大腸カメラの画面の両方があって、それを見ながら進めてらっしゃったので、私も一緒に見ていましたよ。X線の方に白い物が映っていたのは、人工股関節でした。 それで思い出したのが、脾臓ののう胞にたまった水を吸い出す手術をしたときのこと。 これはもう17年前のことです。水の袋の大きさが、直径9cmくらいあったので、ペイト手術をすることになったのでした。その時の担当医がたまたま肝臓へのペイト手術の達人だったので、脾臓も同じようにやってくれることになったの。 ペイト(PEIT)は、「経皮的エタノール注入療法」といわれるもので、肝臓がんに有効な治療法。腫瘍内にエタノール(エチルアルコール)を注入して、腫瘍の内側のタンパク成分を凝固させて、腫瘍を壊死させるという治療法なんですよ。 普通、週に一回程度で、3回から5回ほど繰り返します。 私の場合は、3回やってもらった後、半年くらいして検査をしたら、同じところにまた溜まっていたので、もう一度入院してさらにペイトを2回ほどやってもらいました。 脾臓でこのペイトを行うのは珍しいようで、一回目はたくさんの研修生みたいな人たちに見つめられながら受けたのですよ。先生には背中を向けていましたが、X線の画像は私にもよく見える場所においてあったので、先生と話をしながら一緒に見ていました。あ、局所麻酔だったので、意識はとてもはっきりしていたのです。 注射器の針が背中に刺さって、あばら骨の間を抜けて脾臓を狙っていたのですが、途中、麻酔をしているのに「あいた!!」刺さったのがわかりました。あばら骨に注射針が刺さったの。わかるものなんですねー、びっくり。 そしたらその先生が、「あなたのあばら骨は、間が狭いねー。」と言われました。 「えぇ? そうなんですか?」 またまたびっくり。あばら骨がほかの人よりも間が狭いなんて、そんなのわかりませんよね。 ま、気を取り直してやったら、無事に刺さりました。すると今度は、先生がバケツみたいなのを用意して、 「はい、力を入れて~!!」と言われます。 針みたいな部分だけ残していたみたい。どうやったらいいかはわからなかったけど、まとにかく、力を入れました。 あーらら、すると面白い。ジョーッと勢いよくバケツに水が溜まっていく音がしました。いきむたびに力強くジョーッ。しばらくしてもう出なくなったら、今度は空になった嚢胞の中にエタノールを注入。そしてのう胞の内側の組織を焼いたあと、しばらくしたらそのエタノールを抜いたと思います。 それで注射針を抜いて、絆創膏みたいなのを貼っておしまい。 最初の入院はたぶん一か月くらい。半年後が三週間くらい。合計5回くらいやったのに、今も脾臓ののう胞は直径10cmくらいありますよ。(つまり、ペイトではだめだったということ) 乳がん手術の後、毎年上半身のCTを撮っていたので、その時ついでに内科にも行って、脾臓ののう胞の大きさもちゃんと見ていただいていますが、10cm以上には大きくならないため、結局はそのまま様子を見ているの。 巨大化して破れそうだったら、「脾臓は取ったってかまわない」とか、「内視鏡を入れて、脾臓に切れ目を入れて水を出せば脾臓を取らなくても大丈夫」とかいろいろ言われているのだけど、変化がないからそのまんま。 ただし、交通事故とかでひどく上半身をぶつけたりしたら脾臓が破裂するかもしれないと脅かされていますので、事故にはあわないように気をつけていますよ。 私、今まで何度も手術をしていますけれど、面白いですねー。実に興味深い。 こんなことでもない限り、あばら骨の間が、他の人より狭いなんてわからないし、大腸がほかの人より長いということもわからない。 ついでに、私のあごには横向きに過剰歯(糸切り歯みたいなの)が隠れていて、それが動いて神経を圧迫するようになったら大きな病院で手術しないといけないと言われてる。 耳下腺にできた腫瘍はまん丸の「たけいせんしゅ」(多型腺腫)という面白い名前だった。 乳がん関連では5回手術したし、股関節も置換して、本当に、医療保険とがん保険の掛け金以上に給付金をもらっている気がしますよ。 ありがたいことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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