テーマ:我家のお花!(1326)
カテゴリ:庭の花
トイレの話が続いたので、庭のお花を紹介します。
季節ごとに、「生えて咲いてくるお花」の中で、特に気に入っているものがあります。 このチオノドクサ。Chionodoxa ちっとも派手な花ではないし、弱弱しいのだけど、なんか心惹かれます。 原産地は、クレタ島、キプロス、トルコなど。 その名前がギリシア語のチオン(chion 雪)とドクサ(doxa 輝き・栄光)の組み合わせでできていることからもわかるように、雪解けの頃に咲いている姿が元になっています。 ちょっと花びらの形が独特で、ひらひらしていますが、ユリ科だそうです。 我が家では、いつの頃からか母が植えて、それ以来毎年この時期に咲いてくれます。 もっと増えるといいな・・・ 次は、これ、ヘレボルス。 クリスマスローズという名前で有名になった花ですが、クリスマスの時期に咲くのはヘレボルス・ニゲルだけ。 このニゲル(niger)と言う名前は、根が黒いことに由来しているそうですが、根っこを掘り出して見たことがないなぁ。 日本で普通にみられる「クリスマスローズ」は、普通暖かくなった頃に咲く種類なので、「レンテン(キリスト教のレンテン節に咲く)ローズ」と呼ばれるもの。 私は学名のヘレボルスという名前が好きなのだけど、このヘレボルス(Helleborus)は、ギリシャ語のHelenin(殺す)とbora(食べ物)の二つの合成語だそうです。 つまり、「食べると死ぬ」という意味。 このヘレボルスの根や茎などには心臓毒のヘレボリンなど、有毒な成分が含まれているので、この草から採った絞り汁を矢の先に塗って、鹿やキツネなどの動物を狩るときに使いました。 また、戦いの時に、この花や葉、茎などを粉にして敵の陣営にまき散らしたり、精神を病んだ人に飲ませたり、悪魔払いに使ったりと、中世ヨーロッパでは、暗い歴史の中で活躍した物のようです。 日本に入ってきたのは、明治の頃。下向きに咲く風情が気に入られて、ニゲルは茶席で「初雪おこし」という名前をつけられて愛でられたり、その後入ってきたレンテンローズの方には「寒芍薬」という和名がつけられたりしましたが、やはり、茶席で楽しまれるくらい。 戦後、イギリスからこの花のブームが世界中に広がり、日本では「クリスマスローズ」の名前で広く愛されるようになりましたが、欧米では、クリスマスローズと言えばニゲルのことだけ。それ以外はレンテンローズ、またはガーデンハイブリットと言う名前で完全に区別されているそうです。 だから、私はヘレボルス(食べると死ぬ)という名前で呼ぶことにしているというわけ。 これは、密集しすぎですね。 それから、春だなぁ・・・と感じる花の一つとして、このプリムラ・マラコイデスがあります。 この写真のように、どんどん庭中に勝手に広がっていきます。 以前は、本当に庭がこの花のお花畑に見えるくらいたくさん咲いていたのですが、たしか一昨年くらいに、毎年春に母の腕に発生するひどいかぶれの原因がこの花ではないか、という疑いが出て以来、母が抜いたのか減りました。 草取りをするときに、この植物全体にある白い粉のような物に触れることで、肌が弱い母が接触皮膚炎を起こしていたものと思われます。 昨年、この花に近寄らないようにする、さわったと思ったら、すぐに手を洗う、というようにしたら、昨年皮膚炎を起こさずにすんだので、たぶん原因はこれだったのでしょう。 プリムラ・オブコニカ、プリムラ・ジュリアン、プリムラ・ポリアンサでも、皮膚炎が起きる可能性があるそうです。 特に酷い症状を引き起こすことで有名になってしまったプリムラ・オブコニカは、お店にあるのかな? そういえば、玄関前には、年末にお正月用として買った寄せ植えのこのお花たちが・・・ 春になり、ますます元気だけど、今のところ母の手がかぶれたという話を聞きません。 プリムラ・マラコイデスは、とにかく花数が多いし、庭中に広がっていて、その粉に触れる機会が多かったからなのでしょうね。 ここからは、昨年の画像です。 今年は本当に花数が減っています。母が例によって、いっぱい引っこ抜いていたのでしょうね。 でも、自分で勝手に広がっていく花ですから、そのうちまた増えるかも・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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