カテゴリ:手芸・工作など
お正月が近づいてきたので、久しぶりに「匂い袋」を作りました。 道具や材料はたっぷりあるので、いつでも始められます。 この布は、1cmにたて糸が10本ほど並んでいるので、正確に数えるには、やっぱりハズキルーペが必要です。それに、今使っている黒のシリコンマットが、白い布の目を数えるのには、とても便利だとわかりました。 以前作ったときとは、違う模様にしました。本や手書きの図を参考にして、今回またデザインしてみましたよ。この布は縦と横の目の比率が違うので、菱刺しは向きません。ぺったんこになってしまう。 今作っている物を見てもらえば、よくわかります。正方形のひし形なのに、出来上がりはつぶれています。 入っている短歌会の新年会が、年明けてすぐにあるので、その時にもっていこうかな・・・ さて、今日はこんな本が届きました。 塚本邦雄さんの短歌は、あまり好きではないのだけれど、歌論は読んで面白いのですよ。これで三冊目。 今図書館から借りている「斎藤茂吉歌集」には解説がありませんから、せっかくの名歌を読み飛ばしてしまっているかもしれません。こういう歌論を読むと、(へぇーー、そうなんだ!!)と、心に響いてきます。 この方は2005年に亡くなられた方なので、当然今風の仮名遣いをご存知なのでしょうけれど、作品の中では徹底して歴史的仮名遣いを通していらっしゃいます。 では、せっかくなので塚本さんの「前衛短歌」をいくつか。 革命歌作詞家に凭りかかられて すこしずつ液化してゆくピアノ 日本脱出したし皇帝ペンギンも 皇帝ペンギン飼育係りも 突風に生卵割れ、かつてかく 撃ちぬかれたる兵士の眼 馬を洗はば馬のたましひ冱ゆるまで 人戀はば人あやむるこころ 緑陰にをととひわれが仕上げたる 一脚の無駄釘だらけの椅子 愛犬ウリセスの不始末を元旦の 新聞で始末してしまつた 銀冠の犬歯ぎらりと女衒なり 女衒てふ言葉ゆめ知らざらむ 殺したい奴が三人ゐて愉し とりかぶと群青の十月 美男拳銃強盗一人ひそみゐる 群馬縣そのあたりあかるし われ死して三世紀後の獣園に 象はくれなゐ蠍はみどり 確かに面白いんだけどね。 やっぱり私は、家持みたいな、茂吉みたいな短歌を詠みたいです。 これまで、仮名書道を習う目的は「巻紙をかっこよく左手で持ったまま、さらさらと筆でお手紙を書けるようになりたい」というものでしたけれど、この秋から、もう一つ増えました。 「自分で詠んだ短歌を、かっこよく散らし書きしたり、短冊に書いたりして家の壁に飾りたい」 というもの。これなら、相手がいらないので手軽にできるし、作品展にも出せますね。来年の作品展には、自詠の短歌を書きましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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