テーマ:暮らしを楽しむ(387935)
カテゴリ:日記
母がいつもテレビを見ていた椅子の正面には、書の額が飾ってあります。
どこかで買った物かと思っていたら、 以前母が書道を習いに行っていたときの先生が、母に書いて下さった物らしい。 頂いたときに、漢詩の意味を説明してもらったのだけれど、 なんか、記憶が曖昧だというので、調べて、ちゃんと書いて渡しました。 大体の意味はわかっていたけれど、「返景」の意味が分からなかった。 調べたら、なんと「夕日」のことだって!! ※「返景」は、(へんけい)または(はんけい)と読む 筆で書いたのは、視野が半分になった母のため、 老眼鏡なしで読めるようにしたのでした。 でも、漢詩を一緒に読んでいるうちに、母が山上憶良のことを言いだした。 美空ひばりの「みだれ髪」の三番の歌詞の最初が好きだというので、 これは、大伴家持の和歌をもじって作った物らしいよ、と教えたら、 そこから、母の頭の中に、家持→万葉集→山上憶良と連想が続いていったらしい。 ※「みだれ髪」では、春には二重に巻いた帯が、 すっかり痩せてしまったために秋には三重に巻いても余る、 という歌詞になっていますが、元の家持の歌では、 一重のみ 妹が結ばむ 帯をすら 三重結ぶべく 我が身はなりぬ 山上憶良の歌(長歌)を書いてくれ、と頼まれたので、書きました。 これは、ボールペンで書いたので、ちょっと見にくかったかも。 この長歌の続きに反歌があるので、それは筆で書いてもっていきましたよ。 たぶん、女学校に通っていた頃に習ったのでしょうね。 これを書いてからは、ずっと、 「うりはめば こどもおもほゆ うりはめば うりはめば こどもおもほゆ・・・」 というように、同じところを何度もくりかえしながら、 すらすらと全部言えるように練習していました。 特にひっかかるのは、 「眼交(まなかい)に もとなかかりて」のところ。 夕食後も、ずっと、山上憶良のこの長歌を唱え続けていましたよ。 というわけで、今日の午後は、王維の鹿柴(ろくさい)に始まり、 その後は、ずっと山上憶良。(まだ続行中) 昨日までは、「かあさんの歌」だったんだけどな。 ベッドに横になっていても、何も見ずに、ずっと唱えています。 最後に庭の花。 「オキザリス ラブハピネス」が、ピンクのお饅頭になってきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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