テーマ:今日のこと★☆(105813)
カテゴリ:日記
認知症がだいぶ進んできた母。
昨夜は、晩御飯に、 カレイの煮付けひと切れ、白菜の漬物、フキの煮物、ごはん一膳を完食していた。 次男坊が用事で少し遅くなり、一人で食事をしていると、母がやってきて、 (母)「美味しそうやね。」 と、欲しそうに言う。 (私)「さっき、みんなと一緒にカレイの煮付けは食べてるよ。」 と教えたけれど、 (母)「今日は、一日なにも食べとらん。」 と言う。(朝も昼も、ちゃんと食べているのに) これは言っても仕方がなさそうなので、 少な目にしたご飯一膳、フキの煮物、鶏そぼろを出してあげたら、また完食。 退院直後、食欲がなかったのが嘘みたいです。 それはまあ、いいんですけれど、 事件は、今日の早朝起きた!! 早起きの長男が、朝風呂に入った後に気が付いた。 仏間から母の声。 見ると、電気もつけていないところで、畳に座り込んでいたらしい。 起こそうとしても、痛がって、どうしようもないので、私を呼びにきました。 長男と二人で様子を見に行き、母の言い分を聞いたら、 いつものように、肩とか脚とか手首とかが痛いらしい。 特に怪我はしていないみたい。 脚も動くようなので、二人して、とにかく立たせてみようとしたら、 その瞬間、長男が肩のところに咬みつかれました。 母が言うには、救急の人じゃないから、やり方を知らない、ということみたい。 なんとか歩行器につかまらせたら、そのままベッドのある部屋まで歩いていきました。 歩くのに支障はなさそう。 どのくらいの時間仏間で座り込んでいたのかわからないけれど、 とにかく、ベッドに横にならせて、休憩してもらおうと、体を支えたら、 その時に、今度は私の左腕の付け根の内側を咬みました。 (いてっ!!) とにかく、そのまま文句を言い続けている母を寝かせて、布団をかけて・・・ そのあとで咬まれた場所を見たら、なんと内出血しています。 真ん中が赤黒くなっていて、その周り、直径5cmほどが青い内出血の色。 (私)「ほら見てん、さっき咬んだやろ、こんななっとうよ。」 それを見た母は、 (母)「ごめん、ごめん、もう咬まん。」 と言って、笑いました。 これが、母の失敗したときの反応なんですよね。 笑ってごまかす感じ。 腹が立ちます。 もっと、申し訳なさそうにしてほしい。 ここで思い出した。 小学生の頃まで、私は母に髪を切ってもらっていたんですよね。 家にある、一番切れ味の良い鋏は、裁ちばさみ。 その時も、裁ちばさみで髪を切りそろえてもらっていました。 すると、バチン、という音と共に、温かい物が私の耳のところを流れてきました。 母が失敗して、思い切り耳たぶの軟骨のあるあたりを、裁ちばさみで切ってしまったのです。 チリ紙ですぐに押さえたけれど、血がなかなか止まりません。 この時も、母は笑って「ごめん、ごめん。」と言ったのでした。 それ以来、母に髪を切ってもらうのは断って、自分で切るようになりました。 だから、私のセルフカットは中学一年生頃から。 12歳から始めたのだから、もう、56年間も自分の髪を自分で切っていることになります。 今朝母に咬まれて、その咬み跡を見せたときの母の反応を見て、 その時のことを思い出しましたよ。 その前も、その後も、何か私に迷惑をかけたり、私に謝らないといけないことをするたびに、 母は、笑いながらの「ごめんごめん」を繰り返してきたわけです。 認知症になっても、おんなじなんですね。 長男の肩には、咬み跡が残っていませんでした。 それは、良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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