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カテゴリ:小説
『まあ、ちょっとは俺の下心もあったさ』
『下心って?』 『どうしてもお前といっしょにいたかったんだ。ほら、久しぶりに再会した晩の こと覚えてるか?』 そう言って勇作は明かしてくれた。 玲が大学進学をきっかけに実家を出たことは知っていたが、時折おもかげを求めてその周辺を散策していたのだと言う。 そんな時、偶然ふたたび出会うことができたのだ。 俺、ストーカーみたいだろと自嘲する勇作に、玲は不思議に思って訊ねてみた。 『どうして先生、俺の住所両親に訊くなり何なりして尋ねてくれなかったんです か? 先生なら喜んで俺合ったのに』 『不安だったんだよ。お前の迷惑になるんじゃないかって』 『どうして? 何が不安なんですか? べつに俺、先生のこと迷惑なんて思ったりなんか……』 『お前、俺にヌード写真撮らせてくれって言われた時、どう感じた?』 そう問い返されて「あっ」と玲は口をつぐんだ。 つづく ポチっと押していただけると嬉しいです! ↓ ↓ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月13日 13時48分15秒
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