サンタクロースの由来
サンタクロースの由来は、いろいろあるのですが・・・その一つを紹介します。 サンタクロースは、遠い遠い昔に現在のトルコ付近にある町で司教をしていたニコラウス(Nikolaus, 生271年-没342年)がそのモデルとされています。ニコラウスは、とても裕福で子供を愛する人でした。彼は日頃から困っている人や貧しい人を助け、自分の持ち物を惜しまず与える心のやさしい人だったそうです。ある時、ニコラウスの近所に住んでいた大変貧しい家族が、3人の娘のうちの1人を売らなければならないほどお金に困っていました。そのことを知ったニコラウスはその夜、その家の煙突から金貨を投げ入れました。金貨は、ちょうど暖炉のそばに干してあった靴下の中に入り、そのお金で娘は売られずにすみました。ニコラウスは下の2人の娘の時にも同じことを繰り返し、その家族を救ったとされています。後世、キリスト教・正教会は、ニコラウスを聖人として大いに称えました。また、キリスト教・カトリック教会は、ニコラウスを、貧困に喘ぐ人々や子供達の聖者として称え、次第に聖(セント)ニコラウスは子供達や航海の安全を守る守護神とされたそうです。そして彼を祭る日を12月6日と定め、祝ったそうです。キリスト教・プロテスタントでは、宗教改革で主イエス・キリストの存在を強調したため、聖者の存在は次第に影をひそめていきました。同時に聖ニコラウスの祝日に贈物をする慣習も、キリストの誕生日である12月25日に変わったそうです。「赤いガウンを身にまとったサンタクロース」は、コカ・コーラ社の広告に描かれ、今日私達が親しんでいるサンタクロースが誕生したそうです。