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2021.03.25
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ダイソーの実験キットもこれで5個目になりました。

今回はNo35「冷却パックをつくろう!」です。 
中身は「尿素」という物質15gと,アルミパックです。

尿素とは?
尿素は尿や汗に含まれる保湿成分のひとつで
カサカサする肌を保湿するクリームに配合されています。

スマホ顕微鏡で見ると,1~2mmくらいの
細長い結晶になっています。

ちなみに「尿素」とアフェリエイトで検索したら

これが出てきました。
尿素はホルムアルデヒドと「尿素樹脂」というプラスチックを作ります。

今回はこれを用いて2つの実験をしたいと思います。

​​1​​ひえひえ実験

ジッパー付き袋の中に水15ccを入れます。
ちょうど飽和溶液になるような量です。

しっかり空気を抜いて,しっかりジッパーを閉めて,
揉むと…わーつめたい。

アルミパックに袋のまま入れて温度を測ると
15度。5℃くらい下がったかな。

15分くらい冷たさが持続しました。
…以上,実験終わり。
それほど劇的に冷たくなるわけではないのですが
かえって冷たくなりすぎないので、
小さなお子さんにも安心して楽しめる実験かと思います。

​~せっかくだから冷える理由も考えてみよう~

尿素には水に溶かしたときに周りの熱を吸収する(吸熱反応)
性質があります。

反応というのはエネルギーを放出して安定する方向に進むもので
水を加えただけでエネルギーを吸収する方向に進むのが
自分には不思議に思えました。
?
吸熱するエネルギー<水溶液になって安定するエネルギー
なので,反応が進む…と熱力学の授業で習いました。
という式で合ってるかな?

​​結晶作り​​​​
尿素の水溶液をペーパーフィルターやスポンジ,モールなど
につけて水分を蒸発させると,先端に結晶を成長させることができます。

①土台の準備
今回は装飾用の紙花で作ってみることにしました。
100均で買ったお部屋飾り用のもの。大きさ10㎝くらいです。
白い結晶もきれいなのですが,少し水性ペンで色を付けました。


②水溶液の準備
さきほどの水溶液に,1,2滴洗濯のりを加えたものを
①の上からかけて,浸み込ませます。
周りに結晶がこぼれても良いように,深めの器に入れるのが
コツといえばコツです。

びしょびしょ。あとは待つだけ。


1時間ほどで先端に結晶が出始めました。

12時間くらいおいたところ。
結晶が大きくなってきました。
水性ペンのインクが先端まで移動しているのが面白いです。

1日ほどおいたもの。下の方の紙からも結晶が析出して
全体が大きなお花のようになりました。きれい。

カッチリして見えますが触ると簡単に崩れてしまうので,
取り扱いには注意してください。

他の土台アイテムとしては松ぼっくりがお勧めです。
ずいぶん前の自分のブログ記事。
今回のものより,ずっしり,モコモコとした結晶ができることが
多いと思います。

尿素は冷却剤として単体で使われることはあまりなくて,
逆に尿素の結晶のキットは沢山あるので,
溶かすときに水溶液が冷たくなることも一緒に観察してみると
楽しいと思います。

色々な結晶がまとめて楽しめる欲張りキット。


 by Chee 





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Last updated  2023.07.31 11:02:57
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