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カテゴリ:本に読まれて
今日は日本では節分。
昨日サンピエトロ寺院ではカンデロラの式典が あった。赤ちゃんのキリストがお母さんと寺院 に奉納したことを記念するものだが、一年で一番 寒い日だと言われている。 やはり雨が降ったり止んだりだけれども、寒い。 さて、最近読んだ本の中で一番楽しく読んだかなと 思うのは、ダンブラウンの新作、オリジン。 こちらでは10月末に発刊になり、さっそく図書館で 予約を入れて12月に読んだのだが、あっという間に 数日で読み終えた。 今回はスペインのビルバオのグッゲンハイム美術館から マドリッドのアルムデナ寺院、王宮にエル エスコリアル の王宮、バルセロナのグエル公園、カサ ミラ、サグラダ ファミリア、モンジュイックの丘、モンセラート修道院、 セヴィリアのカテドラルなどが舞台になっている。 お話はビックリする展開なのだが、ダンブラウンの話を いくつも読んでいる私は途中で分かりかけたことだけ、 報告しておこう。 それから真面目な美術史関係の本を何冊か読み終えたが、 特に最近でたばかりの、ミケランジェロについてのベルリン 大学の教授ジュリオ ブジが書いた本は、なかなか面白かった。 ミケランジェロが大理石を採掘するカッラーラでお弟子さんに 描いた食べ物(お弟子さんがお使いに行くときに分かり易い ように)の絵は楽しい。 89歳まで生きたミケランジェロがかなりの摂食だったこと が良く分かる。 また、ミケランジェロが書いた詩みたいなものを読むと、 実はかなりナイーブな人であったことが良く分かる。 グループで集まっているときに、ひとりミケランジェロの 心を打つような言葉を口にする人がいたとすると、彼自身 恋に落ちてしまうじゃないかという彼の懸念というか、期待。 ミケランジェロについては昨年クリステイアン ガルヴェス が書いた本をネットで読んだ。フィクションの話自体はそう そう感心しなかったのだけれど、同時代のさまざまな有名人物が 登場するのは楽しい。 本の最後にミケランジェロの筆跡から彼を分析というページが あって、それが面白かった。 彼は殻を通常かぶって自分自身の内部をあまりさらけ出さない。 というのは、ナイーブな人だったからではないかと思う。 また今年1月に読み終えたベルニーニの自由性は、イタリアで 今有名な美術史家で、ナポリ大学の教授をしているトマソ モンタナーリが書いたもの。 一部はテレヴィで国営放送ライ5で見たものだが、非常に興味 深かった。数多くの法皇に可愛がられた彼も、さまざまの困難に 逢い、実はエレシア異端の危険を乗り越えたアーチストであった ということなどが良く分かる。 同じ著者のバロックを今読み終えたが、この本はイタリアだけで なく、ヨーロッパ中のバロックの動きや作品などを分かり易く 説明してくれている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.02.03 21:50:38
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