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カテゴリ:アート!
ローマのあるラツイオ州が、イエローゾーンになり、
張り切って、見たかった場所を訪れてみた。 実は、見たい場所はいくつかあるのだけれど、まだ 開館になっていなかったりして、一度に全部は無理だから 少しずつ。 そのひとつが、サンタマリア デッラ パチェ教会。 この教会についてはこのブログでも以前取り上げたと 思うので、詳しくは書かない。 教会外観は、こんな感じで典型的なバロック様式。 中に入って、一番右の礼拝堂が、キジ礼拝堂になる。 あの、大銀行家になる、アゴステイーノ キジが作らせ始めた。 大銀行家がかわいがっていたラッファエッロに矢が当たる。 キジ礼拝堂、ラファエッロによるフレスコ画シビッレ 現在 昨年2020年は1520年に亡くなったラファエッロ没500年だったため、 このフレスコ画の修復が始まり、昨年末に終了。 あの、修復家として有名な、アントニオ フォルチェッリーノ氏が 担当していて、非常に楽しみにしていたのだった。 でも、もともと色の綺麗なフレスコ画だったから、素人の私には良く 分からないくらいにキレイになっていた。 これは、以前のフレスコ画。写真がボケているって? 大体、目が悪いので、失礼。 絵は、ちょっと複雑。というのは、シビッレというのが巫女の複数形 だが、たくさんの天使たちと一緒に描かれている。 巫女たちは、左からクマナ、ペルシカ、フリジダ、テイブルテイーナ。 羽がついているのが、天使とプットーで、総数にして7人。 天使は神様と人との仲介をしてくれるそう。 巫女たちは、救世主の訪れと、彼の死、復活などを予言している。 この難しい時期に、少しずつでもいろんな場所で、修復が続けられて いるというのは、非常に嬉しいことだと思う。 追記:アントニオ フォルチェッリーノ氏のインタヴィウなどを探し 修復の話を調査してみた。 最後の修復は30年前にあり、それから汚れやカビなどで色が変色して いた場所があるという。今回の修復により、ラッファエッロ自身の筆 になる部分と、彼のお弟子さんの手による部分がはっきり分かった らしい。ラッファエッロは、下描きを壁にインチジオーネ彫り付けで 行っているのだが、実際に色を塗る段になると、それに従わないで 自由に描いている場所がかなりあるという。 また、左の柱のグロテスク模様は、今回出てきたようだ。ちょうど 1506年のドムス アウレア発見によるグロテスク模様(ドムス アウレア 内部に描かれていた模様)の影響が見られるという訳だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.09 00:10:36
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