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ゆりんいたりあ日記

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ゆりんいたりあ

ゆりんいたりあ

2021.04.09
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カテゴリ:アート!
今日は、この夫婦の棺が発見されてから140年になるそう。



ローマ北にある、古代エトルリアの重要な街であった、
チェルヴェテリのバンデイタッチャのネクロポリで出土した。

(古代エトルリア人はあの世を信じていたために、彼らが
作ったネクロポリがすごい。大きなものがいくつも残っていて、
そこから彼らの生活を伺うことができることから、ユネスコ世界
遺産に指定されている)

発見されたときに、こんな素敵な棺だったわけではない。
実は462の破片を修復して、また足りない部分を足して、この棺
を見ることができるのだが、棺内部も、鉄棒などで支えているとか。

さてさて、昔発見された際には、このネクロポリはルスポリ家の
領地であり、ルスポリ家が発掘したい人に土地を貸していた。
そこで、発掘していたボッカネラ家は、裏では墓荒らしみたいな
こともやっていたらしいが、とりあえず、見つけた物は報告し、
この棺の破片も発見されたときには重要さが理解されず
にルスポリ家の屋根裏にしまわれていたとか。

ある日、焼き物に詳しい人物がこの破片の中で女性の頭部を見て、
またほかの破片も同じような焼き方をされているのをみて、これは
と思ったらしい。
もうすでに現在ルーブル美術館に保存されていた、やはり同様の夫婦
の棺が知られていたのは、かなり参考になったのだろう。
(ルーブル美術館のものは、実はローマのものよりも何十年か新しく、
色も残っている。)

そこから修復が始まったらしい。

現在は、ローマのヴィッラジューリアという、ローマ法王ユリウス3世
が作らせた、とっても素敵なお屋敷の、エトルリア博物館に入っている。

ちなみに、ローマでもっとも古いエトルリア博物館は、ヴァチカン美術館
内にある、エトルリア博物館で、1800年代前半にグレゴリウス16世に
より、作られた。

ヴィッラジューリアのエトルリア博物館は、1800年代後半。
お屋敷もお庭も素敵。今の時期はお庭の藤が満開のはず。
内部はごっそり見るものが沢山あるけれど、この夫婦の棺は中でも
一番の見物と言える。
様々な修復のスポンサーになっている、フェンデイがまたこの夫婦の棺
の修復にも手をかけているという。
次回の修復でまた新しいことが分かるかも知れない。





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Last updated  2021.04.09 17:23:57
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