ゆりんいたりあ日記

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• ローマのゴッホ展

  ウクライナ侵攻による戦争（になっていると思う）は終わらないし、コロナもずるずる続くし、インフレはすごいし、と考えていると暗くなる時があるが。芸術の秋到来で、何とか気持ちを引き上げようと先日ローマのボナパルテ館で始まったゴッホ展に行って来たので簡単ながらその報告。ちなみに、ボナパルテ館はあのナポレオンの母上が晩年住んでいた場所で、以前は彼女が緑の囲いがあるバルコニーに出ることができた。（車いすだった彼女がヴェネツイア広場の人々を眺めるため、しかし自分は見られたくなかったので囲いを作らせたと言われている）ゴッホ展はすごい人気で、夏から予約を受け付けていた。予約をしていくのがベターだが、無しでも並んで入場は可能。或は朝一番でどうぞ。今回はオランダのオッテルロにあるクレラーミュラー美術館より彼の作品が約50点来ている。オランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館は行ったことがあるが、そのほかにも彼の作品が多い美術館がオランダにあることは知らなかった。２フロアーに渡って彼の作品が年代順に並べられているので非常に興味深い。また、作品と作品の間には彼がお兄さんのテオに書いた手紙（有名ですよね）からの言葉などが並べられていて、ゴッホがどのように考えて絵を描いたのか、というのがよく分かるようになっている。彼の初期の作品は暗い色彩で描かれたじゃがいもを剥く女性とか、畑の人々とか、が多い。彼の言葉に、石炭工夫や織物職人はまだ別の人種だ、他の労働者や手職人と何か違わせるものがある。私は彼らに大きな親近感を感じる。いつの日か、まだ未改革とも言える彼らを知らしめるように描くことができたら、幸せだ。私が出来るようになりたいのは、手を描くことではなくて、ジェスチャー。数学的にちょうどの頭でなくて、そこにある深い表現。例えば鍬で耕す農夫が、頭を一瞬持ち上げたときに風の匂いを嗅ぐような。つまり、人生。段々と明るい色を使うようになっていくわけだが、これも彼の言葉にあるのは、段々醜く、年取って性格も悪くなり、病気がちで貧しくなるがそれと同時に色彩を輝かしいものにし、良く接近した色を使い自分のリベンジを取りたいという願いが強くなる。なるほど、と思う。些細な感動は我々の人生を大きく導くものであり、我々は知らないまま感動に従っているということを忘れてはならない。ゴッホ展2023年3月26日までPiazza Venezia, 5時間　月曜から金曜は9時から19時　　　土日は9時から21時まで（チケット売り場は一時間前に閉まる）チケット料金18ユーロ＊料金にはオーデイオガイドが入っている＊予約料金は1,50ユーロプラス公式サイトはこちら。www.mostrepalazzobonaparte.it個人的にはお奨め。ローマでお時間があったら是非。追伸：ゴッホの作品は実をいうとローマの美術館でも見ることができるのを思い出した。あまり知られていないが、あの、バチカン美術館にあるんだな、これが。

  2022.11.07

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• 4回目接種を終える

  2週間前にインフルエンザ予防接種を家庭医のところでして、4回目接種はどうしたらいいのでしょうね、と聞くと特別体が弱いということでもないし、歳でもないからという返事だった。そうならば本来であればインフルエンザ予防接種だって別にしなくてもいいような気がするが、私は花粉アレルギーがひどいので一応念のため毎年している。人に接することが仕事だから接種するというのは、ある程度義務と私は考える。ということで、予約を入れて、（今は予約しなくても直接出向いて接種可能のようだった）昨日行って来た。朝一番は全く混んでいなかったが、時間によるらしい。例のごとく17ページもの書類を読み、署名などして接種所のお医者さんと二個とくらい話しをして、接種。接種後10分待って異常がなければ帰宅できる。待合室で一人の女性は今日インフルエンザ予防接種と一緒に4回目を打ちましたと、非常にたくましい。もう一人の女性は、今日で5回目とか。4回目は4月にしたし、コロナ初期にご主人のお兄さんが亡くなって、非常に気を付けていると言っていた。帰宅して打った腕が非常に痛く、首も痛いなと夜、念のため解熱剤を飲んで寝た。今朝は熱なしだが、とてもだるく、予定を入れなくて良かったとのんびり。今回打ったのは、オミクロンもカバーするものだが、やはりファイザーらしい。イタリアの友人たちは熱が毎回出るから嫌、と言って打たない人も多い。また、NO　VAXの人たちは今回の総選挙で右翼に投票したようで、接種をしない人たちが病院勤務に復帰できるというのが、かなり問題になっている。接種をしたからオミクロンにかからないということではないけれど、重症にならないということは非常に大切ではないか、と思う。

  2022.11.04

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• トレッキング仲間と話す

  トレッキング仲間のひとりLに久しぶりに会った。彼女はミラノ出身だがローマの旧市街に家がある。長い間ケンブリッジで研究活動をしていた人で、専門は国際関係。ウクライナ侵攻があってから彼女のことを思い出していたが、上手い具合に遇えた。現在の状況はかなり深刻になっているけれども、彼女に依れば、ロシアの侵攻は今に始まったものではない、と言う。どうしたらよいのかは、聞きそびれた。もうひとりの仲間Dはお医者さんで、現在は老人病院勤務。健康を保つためには早歩きが良いのよ、と教えてくれた。腕を歩くときに大きく振ると更に良いそうだ。彼女曰く、ワクチン接種はコロナにかかったときに重病になるのを防ぐためのものだから、した方がいいとか。私は来週インフルエンザ予防接種をするけれども、彼女も早々にすると、言っていた。いろんな分野の人に遇って、さまざまな意見を聞くのが非常に楽しく、興味深い。友人ではないけれども、いつも行く本屋さんのカフェでバルのおじさんとも少し話した。戦争のせいで今プラスチックのボトル不足なんだよ、とか。プテイン、ひどいよね、というと戦争は両方の問題だよね、といっていた。もっともっと早い時期にストップできなかったのか、こうエスカレーションしていくと、ますます困るよね、と。物の値段がどんどん上がり、ガス不足も心配だし、核戦争になったらコロナどころではない。しかし、身近なところで小さな楽しみを見つけて行かなければ生きていけない、と思う。

  2022.10.12

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• 久しぶりのトレッキング

  夏の間はそれぞれのヴァカンスがあったりするから暑くて動きにくいというのもあるし、なかなか友人に会えなかったりする。一頃の暑さが去ってしのぎやすくなってくると、いよいよ私は元気が戻り、いろいろな計画を立てたりし始める。まず計画のひとつに、トレッキングがあるのだけれど気の合う友人と待ち合わせて自然の中で過ごすひと時は本当にリラックスできる。私には少し年の離れた友人もあって、今回はリグリア出身の長い間高校の先生をしていた友人B.とそのご主人と一緒だった。彼女たちはとってもスポーツ好き。年柄年中テニスから卓球、またカヤックをしている。今年の夏はさんざんだったのよ、と彼女。マリーンのエリートだったご主人の施設を使って夏滞在していたところ、オミクロンにかかりリグリアの夏の家に帰宅して治療。熱もでてかなり大変だったし、しばらく後遺症もあったとか。そのため、予約していたパリ2週間もキャンセルしたと言っていた。今年の夏はヴァカンス先で感染というケースが本当に沢山あったようだ。先月訪れたペルージャのミニホテル経営者もヴァカンスでフランスにいた際に感染して、自己隔離をヴァカンス先ですることになって、と話していた。感染といえば、そろそろ4回目接種をしなければと思いきやまだ私の年ではできないようで、家庭医に依ればとりあえずインフルエンザ予防接種をしましょう、今年はひどいという話だしということだった。

  2022.10.06

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• 秋到来

  暑かった夏が嘘のように朝が随分涼しくなったと思っていたら昨晩は雷雨。朝の気温は15度くらいらしいが、体感気温は13度。昨日トレヴィの泉で出会った観光ガイドはもうウールのセーターを持ち歩いていた。私は通常日中暑くなるので（大体25度くらいにはなる）脱ぎ着出来るように、アーテイチョークのように重ね着。しかしもうそろそろ秋ものから冬物だわ、と夏の物を片付け始め、冬物を出しつつ。暦を見ると、確かに秋分の日だし、秋になってもオカシクはないのだけれど。毎年のことだけれど、いきなり秋に入って行くのが何だか嬉しくもあり、寂しくもあり。ということで風邪を引いている人が非常に多い。コロナ感染もまた少しずつ増えているが、コロナって風邪のひとつだったような。重症が増えなければ。イタリアでは4回目接種があまり進まないらしい。もうじきインフルエンザ予防接種だけはしておこうと思う。先日街の図書館にいたときにくしゃみや咳をしている学生がかなりいたが、風邪を引いている人は少なくともマスクはして欲しい。（逆に怖いので私はFFP2のマスクをしていた）2年半のコロナでもういい加減にしてと皆が思うのは分かるけれども、ひとりひとりの注意でなんとかある程度は感染を防げるのではと、思ったりする。

  2022.09.25

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  近所の人気アグリ

  もともとアグリツーリズモというのは、農家やそれに近い場所が宿泊所或は食事を提供するところだったように思う。今はベッドアンドブレックファーストとあまり変わらないような感じもある。ただ、街に暮らしている人たちが週末田舎で美味しいものを食べてのんびりしたいということでかなり人気があり、9月のイタリアは週末このアグリがほぼ満室ということを聞いた。ローマ北40キロの海にも丘にも近い田舎に住む私の周りにはそういった施設が実は沢山あるのだが、例えば日本からいらっしゃる方で車をこちらで運転という方はかなり少ないだろうと思い、例えば送迎あり食事つき（もちろんリクエストで）というサービス満点の場所をしばらく探していた。何年か前に見つけたアグリは農園もオリーブオイルも作っていて非常に良かったのだが、経営者に小さな子供ができたので残念ながらお食事や送迎はもう無理ということだった。で、今回発見したのは私の友人のお嬢さんの家にも近い田舎の家だが、もともと若いカップルの夏用の田舎の家として作られたのでしっかりしているし、何よりもコロナの年にオープンしたからサービス満点。お食事（お夕飯）や送迎（時間に制限があるが）も大丈夫という。但し、最低2泊はお願いということだった。私が考えているのはそこに宿泊されるお客様の周辺案内。ユネスコ世界遺産のネクロポリがあるし、お城や中世の街があったりして、非常に興味深いところだから。とりあえずいくつかアグリの写真を載せてみよう。お部屋はふたつしかないので予約はお早めに。ダブルベッドルームと専用バスルーム。お食事場所。良く手入れがされたお庭。​お問い合わせは私のブログ左にあるリンク中、サイトユリローマガイドの連絡先から。

  2022.09.20

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• 新学期始まる

  北イタリアでは9月5日から始まったところもあったようだったが、暑いイタリアの大部分は大体9月半ばから新学期が始まる。州によって異なるため、ラツイオ州は9月15日と聞いていたが、早めに始まったところもかなりあったようだった。(校長先生によるらしい）娘の高校は今朝15日から。いつも初日は1年生だけだからと呑気に構えていたら、前々日に交付があり、予定通り15日からというのでちょっとびっくり。ただ最初何日かは短縮授業。マスクはどうなのかというと、今年秋から学校でのマスク義務はなくなり、今朝見た限りではマスクをしている学生はほとんどなし。律儀な娘はFFP2のマスクをしようと思っていたらしいが、外科用のマスクをして登校。ちなみにFFP2は自分も他人も守るが、外科用は他人のみ。イタリアでは公共の交通機関ではまだ9月末までFFP2のマスク着用義務があるが、野外ではもうマスクをしている人はあまりいない。今年秋冬の感染はどうなるのか。もうそろそろあまり気にしないで暮らしたいというのがみんなの願いのように思う。

  2022.09.15

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  コルシア　システイーナ修復終わる

  コロナやウクライナ侵攻などで、かなり精神的にダメージを受けている中、有難いのは友人と思う。私が日本史の勉強を志していると覚えてくれている日本の友人からユーチューブで面白い新日本国記があると、教えてもらったり。また医療関係に携わるローマの友人からはコルシアシステイーナの長い長い間の修復が終わり、見学が開始されたと連絡が入ったり。で、コルシア　システイーナは何かというと、実はヨーロッパでおそらく最古の病院施設サントスピリト大病院の一角になる場所。もともとは中世にできた、ザクセン地方からの巡礼者を保護する施設を、法王シクストス4世が改装したもので、そこからシステイーナ礼拝堂同様に法王の名前が付けられているわけ。システイーナ病棟と訳せるかもしれない。コルシアシステイーナ外観。長さ120メートル。捨て子が置かれた回転桶。テヴェレ川沿いのファッサード。美しい8角形のクーポラ内部。コルシアシステイーナ内部。8角形のクーポラ下にはエレガントな聖体用祭壇。アンドレア　パッラデイオの作品かと言われる。歴史的にとっても重要な場所であるにも関わらず、本当に長い間修復が行われていたので、個人的には一度ブログにも書いたかも知れないけれど、待ちに待っていたという感じ。で、今は木曜日の午後のみにかぎり予約をして見学が可能になっている。さっそく観て来たので、報告まで。

  2022.09.03

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  9月に入る

  人間怠惰になるとなかなかブログも更新できず。大変失礼しておりますが、購読してくださっている方がた、お元気でしょうか。さて、9月7日からようやく日本入国時の陰性検査証明提示が、接種3回目を終えている方に限り免除になるようで、とりあえずは良かった。あとは日本の感染がぐぐっと減少になればと思うのだけれども。（現在は少しずつ減少傾向に入っているような）ローマは世界中からの観光客で春からずっと賑わいをもどし、ホテルも満室状態と聞いたけれど、肝心の日本人を始めとするアジアからのお客様はまだまだ少ない。久しぶりに8月お盆の時期にいつもお世話になっている会社から仕事が入り、2年半ぶりくらいのウオーキングツアーの案内をした。以前のピンチョの丘の代わりのニュウエントリーは、なんと懐かしのマルグッタ通り。昔、映画ローマの休日のスポットを訪ねるというツアーがあって、その時代は良く行ったものだったが。何があるか、というと映画ローマの休日で新聞記者のグレゴリーペックが住んでいたアパートがあるほか、例えば映画監督で有名なフェッリーニと奥さんのジュリエッタが住んでいた家からピカソが一時ローマに滞在していた時の家などがあり、趣のある通り。マルグッタ通り。昔アーチストたちが多く暮らしていたので芸術家たちの泉がある。フェッリーニの家。彼のスケッチはいつも暖かい。個人的にはピンチョの丘も好きだけれど、階段が結構ハードだから、上り下りがないマルグッタも良いな、と思っている。で、名前の由来やそのほかもろもろのエピソードについては是非ローマのウオーキングツアで皆さんお会いしましょう。

  2022.09.01

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• 今の時期にイタリアにいらっしゃる方に

  6月から7月にかけて非常に感染力が強かったオミクロン５は、現在EUではかなり弱まってきているらしい。イタリアでは先日夏前の感染状態にもどったという報告がでていた。と言ってもまだまだ油断はできないし、マスクFFP２は公共の交通機関では9月末まで義務が続く。世界中に旅行に出かけて行った日本人観光客が旅先で感染し、日本に帰れなくなっているケースがかなりあるらしい。日本は世界のさまざまな国に比べて、入国時の陰性結果提示をまだ残している、数少ない国になっているからだ。（もう感染が日本は世界一なんだから、意味があるのかよく分からない）そこで、旅行に出かける方にお勧めしたいことがいくつか。まず、出来る限り、気を付ける。例えばよく手を洗う、しっかりしたマスクをつける、人がたくさんいるところはなるべく避ける、そこに入る場合にはマスクをつけるなど。あと、みんながマスクを外しているレストランは危ないかも知れないから、距離を保つようにするか、外で。出発前に保険会社に連絡をしてできる限りカバーができるものをつける。（一番お金がかかるのは、感染してしまった場合にかかるエクストラのホテル代やアシスト代など）フライトは変更できるランクにする。（これも保険でエクストラはカバーできるはずだし、航空会社もチケットを販売するときに保険を追加できるようにしているようだ）ある程度のお薬は準備しておく。例えば、解熱剤や検査キット、体温計など。で、もし陽性になってしまったら。滞在している宿泊場所に延泊できるか確認、不可能なら別を探す。（移動はタクシーでFFP2のマスクをしていれば、大丈夫のはず。）保健機関に通知。イタリアは保健は州ごとに管理されているので、ローマのあるラツイオ州は、こちらのフリーダイヤルに。800 118 800英語のできる人がいるし、言葉が通じない場合には通訳がいるという。或はホテルでお願いしてもいいかもしれない。お医者さんが必要になったら、通常はホテルのお医者さんというのがあるけれども、保険に電話して準備してもらっても良いかも。とりあえず、即刻に保険会社には陽性になった時点で連絡を取った方がベター。お薬は、デリバリー可能な薬屋さんがかなりある。ホテルで自己隔離をしながら、（最低7日は必要かと思うが、たまに5日くらいで陰性になるケースもある）お食事などはホテルで準備してもらえなければ、今はさまざまなアプリから買い物から食事のデリバリーができる時代なので、それはあまり問題なし。昨日ヴィデオを見ていたら、日本で公式に認められている陰性結果のひとつに、PCR検査があるけれど、そのほかにCLEIAというのがあって、それはPCRに比べてかなり早く陰性になりやすい、という。問題はCLEIA検査ができる場所はPCRに比べると少ないこと。但し、検査所に行くのに症状があるのはダメ。だからあらかじめキットで陰性になってから検査所に行くことをお奨めしたい。どうかお気を付けて。

  2022.08.07

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  マルタお奨めスポット（２）イムデイナ

  今回はサマースクールで感染してしまった娘がひどくかわいそうだったが、それと暑さを除けば島内のバスはかなり便利だし、マルタは、観光には良い所かな、と思う。有名なバッレッタに比べると、イムデイナは内陸部で不便なせいもあり、来る人はかなり少ないし、（観光客はバスで来ていたが）ひなびた場所が好きな私には良かった。ラバトの街並み大聖堂ファッサード。イムデイナの街並み。大聖堂内部クーポラ。大聖堂内部。大聖堂博物館内、中庭。イムデイナとラバトの間にある古代ローマ時代の邸宅跡。モザイクが美しい。大体名前からしてもうアラブ系と思う。中世時代に首都であり、現在の街よりもかなり大きく、現在の隣町になるラバトも含まれていたらしい。街は、近年修復された城壁に囲まれた高台にある。私は滞在していたスリマから調べて一時間に一本という公共バスに乗り、揺られながらここに到着。途中田舎や小さな街を通ったが、それも時間に問題がなければ楽しいかも知れない。乗り換えがないというのが、良かったが、帰りはかなりバスは遅れていた。おそらく途中の交通渋滞のためか、と思われる。ここには、大聖堂に大聖堂博物館があり、ここまで来たら有料だけれども入場をお奨めしたい。大聖堂博物館はいろいろ見る物があり、特に重要というのはなかったようだったけれど、雰囲気を楽しんだ。また街のはずれにある、バスの発着所近くに古代ローマ時代の邸宅跡がなかなか楽しいので、良かったら是非。ラバの街もイムデイナも、夏の暑さとまた異人の侵入を防ぐために、なんだかスペイン南部の街を思わせる所があり、懐かしいような気持で歩いた。

  2022.08.05

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• オミクロン感染予防対策

  ここまで感染が広がったら、感染予防というも難しいかもしれない。マルタのサマースクールに参加した娘は、暑い中始終FFP2のマスクをしていたが、唯一マスクを外していたお部屋でルームメイトから感染した。日本ではほとんど見かけないFFP2のマスクはイタリアの場合、9月末まで公共の交通機関で義務になっている。ローマでは人々がかなりナーバスになっていて、マスクなしの人はバス内でも降ろされることがあるくらい。このマスクは5重になっているため、呼吸はちょっと苦しくなるが、自分と他人を守るということから私もまた買い足してスーパーやお店の中、電車やバス、飛行機に乗るときに使っている。野外では人が沢山いなければすることは現在ない。マルタではホテルのエレベーター内はもちろん、朝食会場でも食べるとき以外は付けていた。オミクロンは症状が軽いとか、無症状が多いとか言われているけれども、3回の接種を終えていた娘に依れば、喉はかなり痛かったし、熱は一日だったけれども、咳も出て、苦しい時があったという。感染しないに越したことはない。今年7月お客様たちを連れてドロミテに来ていた長年の友人、ベテランのツアコンＲは、通販で日本で出発前にFFP2のマスクを準備し、お客様たちにはこちらの人たちはマスクしていないかも知れないけれども、私たちはしましょう、と言ってトレッキング以外の際には、バス内から飛行機、ホテル内とマスクをして＊彼女曰く、イタリアではオーストリアやドイツと比べるとみんなマスクをしているのが不思議だった、とか＊帰りミュンヘンの空港でフライト前に陰性検査を済ませ、みんな陰性で帰国した。このFFP2のマスクと個人個人の行動によって、かなり感染は防ぐことができるのではないか、と私は考える。日本の布製マスクや外科手術用マスクでは、このオミクロンは感染がとても速いので防ぎきれないのではないだろうか。これからフライトとか海外旅行を考えている方、良かったら参考に。ちなみに、FFP2のマスクは8時間ごとに替える必要がある。イタリアではさまざまな場所で入手できるが、薬屋さんではおそらく間違いなく（売り切れでなければ）ゲット出来る。

  2022.08.01

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  マルタ島お奨めスポットいくつか

  マルタは、世界中からの観光客がわんさか、それに加えてヨーロッパ中からの英語学校の生徒たちで夏は賑わっていた。バカンスということもあるのか、みんなのマスクなしには、驚いた。(私は暑いけれども人がいる場所や公共の交通機関内では必ずFFP2のマスク。）観光地にしては物価も割に気軽な値段というのも人が沢山来る理由のひとつかも知れない。ヴァッレッタの眺めを対岸スリマから。ヴァッレッタ内、グランドハーバー近く。ヴァッレッタのグランドハーバからヴィットリオサまで船で。まず、有名なヴァッレッタ。観光客が朝からすごい。有名なカラヴァッジョの絵がある、共大聖堂に入場するため。（大聖堂はイムデイナという内陸部、昔の首都にある。）共大聖堂入り口。カラヴァッジョの洗礼者ヨハネの斬首。共大聖堂内を上から見る。マルタは、ご存知のように聖ヨハネ騎士団の本拠地があった場所で、ヨーロッパ中からやってきた騎士団の出身別に館があった。その館ごとに大聖堂内にもそれぞれの礼拝堂があり、現在はとっても華やかなバロック装飾で飾られている。ここは、カラバッジョファンは見逃せない。入り口でチケットをゲットする際についてくるオーデイオガイドを聞きながら回るのが楽しい。（さまざまな言語が入っていて、日本語もあり）私は朝一番に入り、2時間近く共大聖堂にいたけれど、内部は非常に混んでいた。冷房はもちろんないので、扇風機が沢山回っていた。ヴァッレッタ旧市街では、そのほか、国立マルタ考古学博物館が、ひなびているけれどもなかなか素敵なオブジェが保存されているので、お奨めしたい。これが、見たかった。新石器時代の眠る女性像。国立考古学博物館は、昔プロヴァンス騎士団館だった。その広間。現在修復中。マルタは昔々フェニキア人統治から、古代ローマ統治、イスラム統治、と非常に様々な文化が入って来た場所。現在はシチリアかどこかスペイン南部の街に似ているけれど、少しブリティッシュだったりなんとなく、ポルトガル風だったりして、非常に面白い。次回は旧首都イムデイナの様子を少し。

  2022.08.01

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• 娘、マルタから帰宅する

  6月末に娘をマルタに送り、彼女はホームステイをしながら忙しく英語学校に通いだしたのは良かったが。今年はヨーロッパ観光ブームで、英語学校もヨーロッパ中からの生徒たちがたくさん来ていたよう。イタリア、ドイツ、フランスを始め、フィンランドやハンガリーなどからもとびっくりしていた。しかし、マルタ島を歩く人はほとんど誰もマスクなし。確かに37度でマスクは暑いし、体にも良くないが、混む場所や屋内ではよほどガラガラの場所でない限り、した方が安心という気がする。彼女のルームメイトがドイツからの女の子だったが、学校開始2日目に調子が悪く咳が出ていたという話を聞いて、ぎょっとした。（おそらくオミクロン５を持っていた）案の定、3日目午後に娘は喉の痛みを感じて、さっそくホームキットで検査。既に帰宅していた私は、彼女から検査結果が陽性だったと聞いてびっくり。学校に連絡して翌日センターで検査。陽性確定。ドイツ人の子は検査なしのまま黙って帰国したらしい。オミクロン５はすごい勢いがあり、実は昨年の夏に比べて100倍の感染力があるという。ただ、風邪に近い症状で特にワクチン予防接種を完了している人には軽症で回復はかなり早いと聞いている。特徴は喉の痛み、熱、鼻水、咳などらしい。彼女も軽症だったため、マルタでお医者さんにかかることもなく、イタリアの家庭医に連絡をとりながら治療を続けた。しかし、なかなか陰性にならないまま、結局マルタで自己隔離を終えて昨晩帰宅。今回学校は数日だったためそれは残念だったが、自分でさまざまなことをオーガナイズするということを学んだのではないか、と思っている。彼女が帰宅するまで、確かにかなり心配したのは事実だったが、いざとなれば飛行機で一時間ちょっとだし、と思っていた。今の時期は旅行中に感染するということもかなりあるらしい。マスクはイタリアの場合、9月末まで公共の交通機関などでは義務つけになっており、マスクはFFP2。ただ、街を歩く観光客でマスクをしている人はかなり少ない。（現在、屋外は義務なし）そのため、旅行なさる方は念のために万が一のために保険を考慮された方がいいかと思う。ヨーロッパでは入国の際のチェックが全くないけれども、フライトもほとんど満席になっているし、どこも混んでいるから十分の配慮が必要になるかと思う。次回のブログはマルタの楽しいスポットなど。ではでは。

  2022.07.11

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• 近況報告

  あっという間に暑くなってきたけれど、考えてみると真夏はまだ気温が上がるんだわと思いだした。しかし、体感気温というのは、気温だけではなく湿度もかなり関係しているから、このところの湿度の高さを思うと、ほぼ夏気温と言ってもいいかもしれない。5月半ばにふと娘のパスポートを見てみたら3月末に期限が切れていることに気が付き、大慌て。すっかり来年更新だと思っていたから。彼女は2年越しで延期になっていた夏の英語コースにマルタにもうじき行くから、EU内であれば、イタリア国籍がある場合にはイタリアの身分証明だけで大丈夫なのだが。行きについては、イタリア国籍をとっていない私が付き添いで行くため、日本のパスポートでマルタに入国する私と一緒の場合には、彼女も念のためにパスポートを持っていた方がベターかもと、急いで準備中。パスポートは期限が切れてしまうと日本からの書類が必要になる。今イタリアへの郵便は日本では認められていないようだから、（届いても時間がかかるし）妹に連絡をとってまず戸籍謄本を送ってもらった。（大感謝）謄本ならば、一緒にパスポート更新をする息子の名前も入っているから、一通で済む。日本大使館に連絡をとってアドヴァイスを乞い、妹もたまに使っているらしい、DHLでトライ。DHLのサイトで追跡すると、書類は名古屋まで行き、そこから出国、HK経由で、ローマまで。ローマからは朝空港を出て正午にはもう我が家に到着。びっくり。月曜日に妹の家を出てから木曜日到着だから、全部で4日。すごい。(金額は妹が教えてくれなかったから知らないが、これもきっとすごいと思う）来週、大使館近くで写真を撮って申請予定。パスポートは、しっかり期限前に申請しなければと心に誓うこの頃。

  2022.06.01

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  ファレリイ　ノヴィ

  寒くなくなったと思っていたら、あっという間に日中暑くなって来てびっくり。日本の鎖国が5月末に解禁という噂が入って来たけれど、例のごとく日本の歩調は他の国に比べてとっても遅い。アメリカ人たちがバシバシ入って来ているのを見ると日本は何故こんなに遠いのかと悲しくなったりする。しかし、私は負けない。地道に素敵なスポット探しを続けている。例えば、先日内陸部にある変わった場所、ファレリイイ　ノヴィ。ここは、昨年だか、海外のチームがレーザー光線だかを使って地下に丸ごと眠る古代ローマ時代紀元前3世紀の街を確認した。ポンペイよりも小さいが完璧に残っているという。古代ファリスキ人は、エトルスク人に似た同時代の民族でこの内陸部の小高い丘に住んでいた。古代ローマ人に征服された後、丘から降りて新しい街を作らさせられたのが、このファレリイイ　ノヴィ。現在はファブリカ　デイ　ローマという街が近くになる。ファレリイイ　ノヴィは今行くと、昔の門や城壁の一部、また教会内部の床下では古代ローマ時代の街中を通っていたメインストリートや排水溝などを見ることができる。街の人たちはこの古い街の存在が分かっていたという。なんともロマン溢れる話に感動もの。また教会は、サンタマリア　イン　ファレリイイと言ってシンプルながらなかなか素敵。教会自体は中世にフランスから入って来たシトー会修道院と教会だったもので、お隣には現在も旧修道会の建物が残る。今修道会の建物は農家が入っていて、週末（教会は春から秋、週末の午前中のみ内部を見ることができる）になると、卵やオリーブオイルを売ったりしている。ゼウス門城壁一部（周囲2キロあまりの城壁だったとか）奥に教会と修道院跡教会内部。光がとっても美しい。春分秋分にはパンテオンのように光線の入り具合が計算されて入ってくるのだとか。教会後ろから今回は行かなかったけれど、ここにはローマとウンブリアをつないでいたアメリーナ街道も残っていてなかなか見ごたえがあるようだ。この周辺を少し回ってみたので、続きはまた次回。

  2022.05.12

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• ニキ　デ　サンファル

  さて、ニキはパリ郊外のニュイリー　シュル　セーヌで1930年生まれ。お父さんは古い貴族の血をひくフランス人で、兄弟でNYの銀行を経営していたが、大不況で経営が困難になっていた時期にフランスに帰り、たち直しを試みていた時代に彼女が生まれたようだ。お母さんはフランス人とアメリカ人実業家の娘。興味がある方は、ウイキの日本語版が非常に詳しいので、良かったら参考に。その後、ニキはNYで家族と暮らし、聖心系列の修道院で教育を受ける。伝統的な家族や教育と、彼女の夢の葛藤でニキはかなり悩んだらしい。1948年から絵を描き始める。作家で音楽家の幼馴染であったハリー　マチュウと結婚し、二人の子供ラウラとフィリップをもうける。一家はヨーロッパに住居を移し、特にパリ、ニース、マヨルカ島で暮らす。ニキは17歳の時からモデルを仕事をしていた。バルセロナでガウデイのグエル公園に出会ったことが、彼女の芸術に大きな影響を与えた。1960年からスイスのアーチストであるジャン　タングエリーと共同で仕事を始める。（のちに2番目の夫となる）1965年NYやパリで彼女の最初の作品になるナナ（太ったカラフルな楽しそうな女性像だが、実は彼女の乳母がモデルとなっていてニキの理想である、強くて解放的な女性像を表現している）1979年から1996年にかけてトスカーナ南部マレンマのガラヴィッキオにタロットガーデン制作。これはウイキに依れば、彼女が神経衰弱で入院していたスイスのサンモリッツで出会ったジャンニ　アニェッリの奥さんの兄弟が持っていた土地を使うことが出来たとか。庭園内には、タロットカードの中でも22の重要なアルカナカードを象徴する彫刻が、セメントにモザイクや鏡、陶器、色ガラスで装飾されて置かれている。1980年から86年にかけては、タングエリーと共同で、パリのポンピドゥーセンター傍にストラヴィンスキー噴水を制作。この時期、タロットガーデンの資金作りに香水を制作し、販売。1994年健康上の問題のため、カリフォルニアに移住。さまざまな制作を続ける。2002年5月21日カリフォルニアのラホイヤで亡くなる。無利益のニキ慈善アート財団が発足。

  2022.05.05

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  ニキのタロットガーデン

  少し高台になる公園に入っていくと、いきなりこんな感じ。マレンマの平野が下に見えてとってもいい感じ。ナナを思わせる巨大な女帝。女帝の中にあったニキの住居。ライフフォースとニキが考えていた太陽。女帝と対をなす皇帝から中庭を見下ろす。ニキのエネルギーが感じられて、非常にポジテイブなスポットのひとつではないかと思う。また、合わせて近くのカパルビオの街もお奨めしよう。中世の街を囲む城壁にはロンダ、警戒通路があり、ぐるっと回れ、また上からは海やアルジェンタリオの素敵な眺めがグッド。行く方には、彼女のドキュメンタリーを予め見たりすることをお奨めしたい。次回のブログでは彼女について簡単に話せたらと思う。現在春から秋まで毎日開園で、時間は14時半から19時半まで。サイトからチケットをあらかじめ購入することが必要。かなり週末は混む。​サイトは、​www.ilgiardinodeitarocchi.it

  2022.05.04

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  タロットガーデンに行くことになった訳

  春の日差しに励まされて、また日没が大分遅くなったのが非常に嬉しく。トレッキング仲間と出かけたアルジェンタリオ。ここは昔トスカーナ諸島のひとつだったアルジェンタリオ島が今は本土とつながっている所で、ピサやジェノヴァに行く際オルベテッロのラグーナがとっても印象深い場所。昨年冬娘とジェノバのエッシャー展を観に出かけた際、電車の窓からラグーナにフラミンゴがいるのを見た。トレッキングでポルト　エルコレに出かけたのは4月はじめだったから、まだ観光シーズンも始まっていなくて、とっても静かな感じだった。ポルトエルコレは今とってもお洒落なヨットが停泊するハーバーのひとつなのだが、実は古い街並みが残る、またあのカラヴァッジョが亡くなった場所として知られるスポット。スペイン統治時代の要塞がいくつか残り、海を眺めながらの散歩ができる。本土ともと島をつなぐ道路を通りながら昔の水車イゾロットと言われる島。昔昔、島々はみんな本土の一部だったとか。ポルトエルコレ　ハーバー高台からポルトエルコレの街カラヴァッジョがここで亡くなったことを示す、ポルトエルコレの旧市街の入り口門内で見つけた標識。＊ここで、画家、カラヴァッジョは、苦悩の人生を終えた、彼の力強い天分が、人間精神の非常な輝かしい動きを創造した後に＊旧市街の広場の一角。きれいになっている。スペイン統治時代の要塞に置かれている大砲。で、一緒に出掛けた友人がモダンアートファンで、帰り道、カパルビオというトスカーナ南部の小さな街の標識を見ながら、あそこ、行った？タロットガーデン＿？というので、そうか、ここにあるんだと思い出した訳。ブログはポルトエルコレの話になってしまったけれど、次回のブログはいよいよタロットガーデンについて。

  2022.05.02

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• マスクなしに

  5月1日はメーデーで、2年ぶりにローマのサンジョヴァンニインラテラノ寺院前広場では大きなコンサートがあった。テレヴィのニュウスを見るとすっごい人だった。しかもマスク野外は規制がなくなったために、大部分の人はマスクなし。え！大丈夫なんだろうか、と思うが。人が集まる所ではマスク推奨にはなっている。イタリアでは今のところ、5月半ばまでは公共の交通機関を含めて映画館や劇場、娯楽施設や屋内のイベントではマスク着用義務があり、また公共の屋内の場所ではマスク着用推奨。レストランなどでのマスク着用はなくなったようだ。前回のブログで書いたように街は今観光客がすごい。おかげでホテルの90％だかが、もう満室という話。

  2022.05.02

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  観光客どっと増加

  こんな時だからこそポジテイブに過ごそうとなんとか考えていた。しばらくお休みになっていたフランス語を再開し、自分が住む地域周辺の再認識ということをやっていた。ときどき落ち込むこともあるけれども、昨日ローマのピンチョの丘散策のあとに、コーラ　デ　リエンツオ通りを歩き、サンピエトロ広場を通ったら。え！マジ?　というくらいに観光客の列。サンピエトロ寺院入場のためのセキュリテイチェックの列がぐるぐる回って広場の真ん中に来ていた。写真が下手で済みませんが、サンピエトロ広場。寺院前の階段は毎年復活祭の時に飾られるお花。入場のための列。ぐるっと回って広場の真ん中まで。一体　何時間待ち＿？確かにこちらではちょうど日曜日に復活祭、月曜日もパスクエッタで祝日、イタリアの子供たちは昨日まで春休み。月曜日には広場でパパボーイズのコンサートがあったりしたからイタリア中から1万6千人の少年少女たちが来ていたらしく、ピンチョの丘もかなり観光客が歩いていた。ピンチョの丘からポポロ広場。ちょうど真正面にはサンピエトロ寺院ファッサード。ピンチョのベルヴェデーレ。ローマ旧市街と奥にサンピエトロ寺院のクーポラ。ピンチョの丘にはなんと水時計も。ちょうど八重桜が満開。で、質問。感染は一体どうなっているのか。イタリアは現在減少傾向にあるとは聞いているが、オミクロンの感染者数はまだ高い。しかし、観光を守るために入国など制限はほとんどないから、アメリカ、ドイツ、フランス、東欧などから沢山の観光客が来ている。確かに春秋のシーズンは回り易くて最高。現在、ホテル、レストランの外での食事は陰性証明が要らなくなったし、美術館も証明不要。ただし、公共の交通機関を含めて屋内では4月中はマスク要、美術館内は外科手術用マスク、公共の交通機関ではFFP2マスクが要る。（おそらく5月からはマスク不要になる予定だが。）この観光客たちは感染は怖くないのかというと、おそらくもうステイホームに疲れた、屋内はマスクなら大丈夫でしょう接種もしているし、という感じではないかと予想。次回ブログからは私の周辺再発見紹介したく。

  2022.04.20

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• 春到来だけれど

  3月一番最後の日曜日、今年も夏時間になった。例によって時計の針を一時間動かすと、いきなり日没が19時になったりして、しばらくは体が少しおかしい。しかも、花粉症でちょっと大変だったりする。ウクライナ侵攻がはじまってからかなり落ち込んでいた。まるで100年前にもどったような場面をテレヴィで見ると信じられない気がしていた。先日ローマから帰宅する電車の中で、ウクライナから亡命してきた家族に会った。大きな荷物を持ったお母さんと17歳くらいの女の子ふたり。今大変なことになっているレオポリからイタリアの知人を頼ってエルバ島に働きに行くんだと言っていた。家をすべて残してきたと、話ながら泣いていたので、聞いていた乗客も一緒になって泣いた。聞かなかったけれども、男性は皆戦うために母国に残るそうだ。イタリアをはじめとしてEUが武器や物資、お薬をウクライナに送っている。物資やお薬はともかくとして、武器は嫌だなあと思う。本当に悲しい春。

  2022.03.28

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• 2月に入って

  今年もミモザの花が1月の末から咲きはじめ、お隣のミモザはもう葉っぱが出てきている。3月8日の女性の日にミモザを送る習慣があるけれども、今年も早咲きだから、ちょっと難しいかという感じ。ミモザの黄色を見ると、春という感じで元気が出そう。しかし、花粉症が始まりつつという私は十分に気を付けなければ。マスク着用ということでここ何年か、かなり助かっているのは事実だが。私の場合、一番ひどいのは今の時期でなくて、もう少し先の、オリーブの花が咲くころ。さて、すごい感染者数に毎日驚いていたが、ようやくピークを１月末に迎えて、今はようやく減少がはっきり見えて来た。オミクロンは肺までウイールスが降りないためにデルタ株に比べると症状が割合軽いという。私の知り合いや友人に、昨年末から今年にかけて感染した人が何人かいたけれども、しっかり治療が必要だったのはNO　VAXと呼ばれる接種なしの人で、あとの人たちは2回は接種していたから風邪やインフルエンザの症状で、解熱剤を飲んでおおよそ1週間から10日で完治という感じだったようだ。しかし、昨日友人と話していたら、友人の弟さんの同僚が警官だけれども、感染して急に容態が悪化し、ローマの病院で亡くなったという話を聞くと、びびってしまう。警官なら接種はすべてしていただろうに。ただ、糖尿病もちだったとは聞いた。さて、イタリアは制約解除方向に向かいつつあり、金曜日から野外ではマスク着用義務がなくなった。といっても、屋内や公共の交通機関では、マスク着用義務はまだ続く。しかも２月15日からは50歳以上の勤務者で、接種完了なしの人には、600ユーロから1500ユーロの罰金が税務局から届くという。これは、病院の集中治療室の８５％がNO　VAXの人たちで占められているということから、病院の負担を減らそうとするものと言われている。病院でも、勤務していた私の眼科医から聞いたのだが、感染治療などで、病院がかなり困っていて、例えば、現在白内障の手術などは、ほとんど取りやめの状態だとか。早く感染が治まって、本当の意味での普通に近い状態にもどる日を待ち望むばかり。

  2022.02.12

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  ミケランジェロ作のキリスト像

  現在のような難しい時に、自分が好きなものがあるというのは、心の励みになる。仕事ができないので、昨年辺りから自分が住む地域の認識を深めるということをやっている。まずは、古代エトルリア文化の勉強だった。もちろん、勉強は終わると言うことはないのだが、とりあえず何冊かの本を読み、博物館や重要なスポットを訪れたりしている。単に古代エトルリアと言っても、単一民族ではなくて沢山のそれぞれの特徴ある民族の総称がエトルリア人になり、内陸部、海岸、南北など、かなり広範囲に渡って存在していた。昨年訪れたファレリアという場所が内陸部にある。ここはやはり古代ローマに紀元前241年、古代エトルリアの街が滅ぼされてしまった所で、そこにあった古い街は現在でも地下に残っているらしい。ポンペイの半分くらいの街がレーザーで確認されているとか。内陸部ですごい見つけものだったのが、やはり昨年訪れたバッサーノ　ロマーノという街。ここはあのカラヴァッジオのパトロンとしても知られていたヴィンチェンツオ　ジュステイニアーニが持っていた屋敷があり、今はパラッツオ　ジュステイニアーニ　オデスカルキという名前で知られている。ジュステイニアーニ家がオデスカルキ家に売ったためだが、現在は国有で、修復が待たれる場所だが、内部は見学可能でフレスコ画などが見学できる。裏山の傾斜に作られた広大な庭園も素晴らしかったのだが、現在はまだ見学できない状態。そういえば、フェッリーニの映画、甘い生活で撮影に使われたのが、この屋敷になるという。ファッサードには巨大な彫刻がまだ残っている。中庭と奥の広大な庭園を見るロッジャ。フレスコ画は、ドメニキーノやズッカリの工房によるらしい。このジュステイニアーニ家の霊廟になるはずだった、教会が聖ヴェンチェンツオ教会で、とても大きな僧院が横にある。教会の奥に大事に保存されているのが、ミケランジェロ作のキリスト像。実は、ミケランジェロが、ローマのサンタ　マリア　ソプラ　ミネルヴァ教会にあるキリスト像を作ったときに、一番先に彫ったのが、これ。最後に顔まで彫って、顔に出てきたのが大理石の中にときどきある黒い線。そこでこれはダメ、ということで2番目に彫ったものが現在ローマのサンタ　マリア　ソプラ　ミネルヴァ教会にある。（今は教会ごと修復中。）一番目のキリスト像をこのヴィンチェンツオ　ジュステイニアーニがのちにゲットして、当時の好みで、あのベルニーニに顔の部分を修復させたのが、これ。だから、顔は全くベルニーニ作という感じ。聖ヴィンチェンツオ教会ファッサード。これこれ。ミケランジェロ作のキリスト像。顔の大理石の黒い線。残念。この教会から少し離れたジュステイニアーニ家の屋敷まで直接道を作ろうという計画があった、という話にびっくり。イタリアはこんな小さな街にも宝石があって、奥深し。Monastero San VincenzoVia San Vincenzo, 8801030　Bassano Romano, VTtel. 39　0761　1762176教会は開館時間8.30／12.30　15.30／18.30に開いており、その際には保存されている礼拝堂の柵越しに見ることが可能。今のところは、特別な機会でない限り、礼拝堂内部の見学はかなり難しい。Palazzo Giustiniani OdescalchiPiazza Umberto I,01030 Bassano Romano, VTtel. 0761 636025開館は現在のところ、火曜日と土曜日午前中。8.30／13.30入場料は無し。

  2022.01.12

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  あけましておめでとうございます。

  遅ればせながら、2022年明けましておめでとうございます。今年は虎年。心も体も強く生きたいものです。「牛を襲う虎」古代ローマ時代のオプス　セクテイレ（色大理石の象嵌模様）カピトリニーニ美術館保存。エスクリーノ地区から出土。新年あけのメッセージを友人たちとかわしながらショックだったのは、何人かが陽性であることが判明してさっそく自己隔離に入ったというニュース。友人たちは、かなり活動的な人たちだったけれど気を付けていたのに、というのが彼女たちの意見。唯一マスクしないでいたのは、ジムだったからそこからもらったのかもということだったが。ここで考えたのは、マスクの種類にもいろいろあって、外科用マスクは他人は守るけれども自分は守らない、ということ。だから、政府の新しいDLでは、FFP2という5重のマスクが例えば公共の交通機関や映画館などでは義務付けになった。このDLがクリスマス明けにでてからFFP2のマスクがなかなか入手できなくなって、見つかった場所で少しは買ってあるし、これから出回るようにするとはニュウスで言っているけれども、どのくらいの時間がかかるものか。また、自分と家族、また病院の方たちに迷惑をかけないようにどうすればよいか、考えてみた。まず、スーパーへの買い出しはなるべく少なく、できたらまた週一にする。マスクをしない個所を減らす。ジムはとりあえず中止。出かける際には、マスクFFP2をつける。8時間ごとに替えなくてはいけないそう。自分も含めて家族は全員3回目接種完了だが、効果がでるまでには14日かかるそうだから、十分気を付けなくては。昨年感染した友人の多くが、NO　VAXの人たちで、接種をしないという人がいかに多くいるかとびっくりした。今年の感染組は、接種をしていた人たちだが、おそらく侮ってまだ3回目はしていなかったようだった。このオミクロンは、感染してもわりに症状が軽いそうだが、感染力がひどく強く、デルタの3倍、あっという間に感染するという。3回目接種を終えても万全ということには、ならないそうだが、プラス、マスク、プラス、距離、ということで必死で感染しない心がけをしてみたい、と思う。今年も大変そうだけれど、頑張ってみよう。またよろしくお願い申し上げます。

  2022.01.06

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  行く年来る年

  遅ればせながらメリークリスマス。ピントリッキオのキリスト誕生。サンタマリア　デル　ポポロ教会。私の近年の怠慢にも関わらず、ご購読いただいている読者の方々に感謝しつつ、今昔のインフォメーションなど、正確でなかった場合もあったかも？について、お詫びをしつつ。今年のクリスマスは悪天候で、今日のサントステファヌスの祝日に予定していたトレッキングも中止。クリスマス時の食べ過ぎをなんとかこなそうと思っていたのに残念。仕方なく、家で多少ストレッチング。今年はさてさてどうだったかと考えると、うーん、という感じだが、ポジテイブな点から挙げてみると、まず１）トレッキングを何十年ぶりに再開して、新しい世界と友人に恵まれるようになったこと。また、待ち合わせの場所に行くために車で多少遠くまで行けるようになったこと。２）長らく続けていたヨガからピラーテスに移り、ここでも新しい友人が出来たこと。３）コロナのために、仕事が99％なくなり、そのお陰で家にいることが多く、オンラインなどで特に興味ある分野の更新ができるようになったこと。などになるだろうか。トレッキングについては、お年寄りになってからまた、と思っていたのが、まだ動けるうちに再開できて本当に良かったと思っている。来年はきっと今年よりもベターな年になると信じながら、読者の皆さんもどうぞ良い年末をお過ごしください。追伸：先日3回目の接種を終えた。相変わらず少し無謀にも翌日友人と1時間半歩いたら、午後どっと疲労感がやって来たが、腕の痛みが数日あったほかは、問題なし。私は近所の保健所でファイザーを打った。前回まで沢山あった接種所がかなり減少して、今回待ち時間は約30分。面白いのは、効果があると言われるモデルナが人気がなくて、モデルナなら予約なしですぐ打って貰えるらしい。この接種についても多少疑問があるのだが、それについてはまた次回。ではでは。

  2021.12.26

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• 歳をひとつ取る

  今年もひとつまた歳を取った。自分の歳が信じられない。昔ならもう初老という世代に入るのかしらとも、思ったりする。何もしなくても時間は過ぎるけれども、一日を大事にして過ごしていかなければと、思う。若くして他界した父の年を何年か前に越したが、それだけでもラッキーと思わなければと思っている。長引いている新型コロナのおかげで、生活も仕事も随分変わり、深刻に考え始めるとキリがないくらいに、将来は分からない。ただ、じっとしていると鬱になってしまうと思うから、体を動かし、友人に会い、興味のあることを続けるという具合に頭を多少でも使わなければと考える。後は、美味しい物を適度に食べる。来年は今年よりももっと良い年にしたい、と思う。元気で頑張らなければ。まだまだ。まだまだ。追伸＞さまざまな形で、遠くからも近くからもお祝いのメッセージをいただいた。心から感謝したい。

  2021.12.16

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• スーパーグリーンパス開始❕

  スーパーグリーンパスといっても、実は新たにグリーンパス（接種完了証明や感染後の完治証明など）を取得しなければならないという訳ではない。接種2回目を終了していて、最後の接種から9か月の有効期間内であれば、グリーンパスはそのまま使える。3回目の接種を終えたらその日からまた有効期間は9か月。今回、12月6日から1月15日まで、スーパーグリーンパスが必要になる場所は、レストラン内部で席を取る場合、劇場や映画館、野外劇場、デイスコ、宴会場やスタジアムなど。ただ、言われていた厳しい措置はかなり緩くなったようで、検査による陰性結果でもよいベイシックなグリーンパスでオッケイの場所が増えた。仕事場、ジムやプール、列車や飛行機、バスや地下鉄、会合、遊園地やゲームセンタ、美術館 やホテルなど。昨日から始まったこの規制により、グリーンパスを所持しないで地下鉄に乗ろうとした人に、罰金400ユーロとのニュウスを聞いた。私が通うジムのピラーテスの先生は感染後、治癒して6か月経ったが、そういう人は接種1回目完了とみなされて、グリーンパスベイシックになるのだそう。だから、住んでいる場所がホワイトゾーンのうちはそういう人は規制がないが、感染が増えて、病院の入院者が増加し、イエローゾーンやオレンジに入ると、だんだん厳しくなるので注意が必要だ。友人の奥さんはうっかりして接種しないでいたら、先日息子さんのお誕生日でレストランに入れず、今回あたらめて接種をすることにしたらしい。レストランも外に席を置いているところは、パスなしでも大丈夫なのだが、冬寒くなってくると野外は厳しい。追記：グリーンパスが必要のない場所は、美容院、エステ、市役所、薬屋、学校（大学は必要）、バールやレストランで野外の席など。ローカルな公共の交通機関でチェックに遇うというのは、珍しいが、長距離列車やレストランの内部の席、美術館などは、しっかりチェックがある。日本からのお客様を先日ご案内していて、お客様は日本からの接種済み証明をもっていらしたのだが、こちらのようにQRコードがついていない証明なので、いちいち美術館などの入り口で説明をする。一度、バール内部でコーヒーを飲もうとした際に、断られたが、通常は問題なかった。今後、このグリーンパスがいつまで続くかにも依るけれど、日本政府も海外にもう少し対応してくれても良いような気がするのだが。

  2021.12.07

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• スーパーグリーンパス登場❓

  イタリアの主要新聞コリエレに依れば、政府と各州とが和解に達したため、感染第4波到来に備えて、スーパーグリーンパスなどについて、新しいDL政令の下書きはこうなるとか。スーパーグリーンパスは、検査ではなくて、ワクチン接種か、感染後治癒した人のみになる。＊今までは検査でも陰性結果があれば、何日か分有効のグリーンパスが可能だった＊またグリーンパスの有効期間は、12か月から9か月、或は6か月になるかも。ワクチン接種なしの人は、レストランで席を取ることが出来ない、同様に映画館、スタジアム、デイスコ、ジム、ゲレンデに行くことが出来ない。接種3回目は6か月でなく5か月後に、現在は40歳以上だが、全ての人に広げられるかも。マスクは現在野外ではしなくても良いが、マスク義務にもどる可能性あり。感染のひどい国外から帰国の人についてはしっかりしたコントロール。現在は無い、ローカルの公共交通機関についてもグリーンパス提示の可能性あり。ということで、ワクチン接種をしないイタリア人はまだ7百万人いるそうだが、＊所謂NO　VAX＊今後はかなり厳しい状態になると思われる。（イタリアの人口は6千万人だから、約１２％の人はしたくないということだ）先日このNO　VAXの人たちの大きなデモが大都市であったが、マスクなしで沢山の人の中にいるのは、一体どういう考えなのかと不思議な感じがした。ちなみに、私は昨日家庭医と相談して、やはり接種3回目は受けることにした。サルーテ　ラツイオというアプリから予約をしたが、電話でも予約できるようになっている。私は2回目を6月半ばにしたので、12月半ばからもう3回目接種可能。近所の保健所で、クリスマス前にすることにした。3回目を先月終えたボストンの友人Jに依れば、腕が痛かっただけということだったが、念のため、娘の誕生日の後にしといた。　

  2021.11.23

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  クリムト展を観に行く

  ローマには110年ぶりのクリムト展だと聞き、張り切って展覧会初日に観に行くことにした。場所は、ナボナ広場にあるブラスキ館。この110年ぶりというのは、1911年ローマで行われたエクスポにクリムトコーナーが設けられて以来ということらしい。展覧会入り口。グリーンパス提示後、係員にオンラインチケットを見せて入場。チケットは電話やオンラインで予約を入れることが推薦されているけれども直接チケット売り場でもゲットできるため、平日にも関わらずまあまあの列になっていた。様々な場所から運び込まれた230点の作品は、なかなか見ごたえあり。もちろん、すべてが彼の作品ではなくて、彼の弟たちの作品を始め仲間や彼の時代のアーチストたちの作品も沢山あった。さてさて、グスタヴ　クリムトは、ウイーン郊外に1800年代後半生まれた。お父さんは、ボヘミア出身の金細工師だったらしい。7人兄弟だったクリムトの2人の弟もやはりアーチストになった。この金細工師というのが、彼の作品のポイントになると思うのだが、もうひとつのポイントは、アカデミー出ではではなくて、工芸学校出身ということではないか、と思う。当時としてはかなりスキャンダラスな女性のヌードがやはり問題になり、ウイーンのアカデミーでは教えられなかったという。＊女友達（姉妹）*1907年　ウイーンのクリムト財団所蔵＊ある女性の肖像画＊　1916／17年ピアチェンツアのリッチ　オッデイ近代美術館所蔵（一度盗難にあったが、再発見されたもの）彼の作品は妖気を放つ、エロスが漂う。女性が本当に好きだったという感じがする。＊ビオグラフィーを読むと、彼がスペイン風邪で1900年始めに60歳前に亡くなったあと、14人の女性が彼の子供を産んだと言って来たという。そのうち、6人が認知されたらしい＊生涯結婚をせず、お母さんや妹一緒の家で過ごしたようだ。（というのは、映画ではそうなっていたのだが。）生涯を通じて長い関係があったのが、スタイリストの先端とも言える、エミリー　フロゲ。ただ、プラトニックではなかったかという話も。エミリーとクリムト。服が独特。クリムトは非常にイタリアを愛した人で、ヴェネチアからラヴェンナに旅した際に、教会の装飾に使われる金箔に大変な感銘を受けた。＊確かにラヴェンナは素晴らしい＊また、彼の風景画というのは、あまり知られていないが、風景画も描いている。＊ガルダ湖のマルチェシーネ＊1913年（オリジナルは火災で焼失）そういえば、昔ウイーンがとても好きだった時にクリムトにまつわるスポットを訪ねたことを思い出した。その時に読んだのが、トンボの本。世紀末ウイーンを歩く。↓まだ見つかるようだ。​【中古】 世紀末ウィーンを歩く とんぼの本／池内紀，南川三治郎【著】 【中古】afb​ローマには、実はクリムトの作品が所蔵されている場所がある。​ガッレリア　ナショナーレ　ダルテ　モデルナ。​国立近代美術館。所蔵されているのは、とっても素敵な、＊女性の３つの時代＊現在クリムト展にちなんで、クリムト展のチケット所持の場合には割引になりますと、書いてあった。ここは、あまり知られないスポットだけれど、かなりの作品が所蔵されていて、クレーとか、クリムトとか、思いがけない作品に巡り合うところのひとつ。クリムト展は2022年3月27日まで。​Museo di Roma, Palazzo Braschi​Piazza Navona, RomaKlimt la secessione e l-italiaクリムト。ウイーン分離派とイタリア。時間は、平日10時から20時土日は10時から22時まで。チケット売り場は一時間前に閉まる。追記：クリムトの不思議な模様については、実は解釈があるということを知った。やはり性に関わるものらしい。ウイーン分離派は、もともとユーゲンシュテイールとして、＊若者スタイルみたいな意味があるようだが＊、ミュンヘンで始まったアートの動きで、伝統的なものから離れようということらしい。ウイーンの分離派グループの代表みたいな感じがクリムトだった。ウイーンの分離派美術館の建物建造のスポンサーになったのが、あの哲学者ウイットゲンシュタインのお父さん。歴史は興味深い。​​

  2021.10.30

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  古代ローマ時代の船博物館オープン！

  ローマ近郊では、ローマ南部にネミ湖という湖があり、その近くにひとつ、船博物館がある。船は、紀元後1世紀の皇帝、カリゲラ帝がネミ湖で行った海戦に使われたものが、1929年から31人にかけて湖で回収され、作られた、イタリアでは最初の船博物館。大戦で破壊されてしまったものを、再建したもの。今回新しくオープンしたのは、ローマの空港フィウミチーノ空港の直ぐそば。というのは、実は現在空港がある場所には、帝政時代大きな港があった。1960年のローマオリンピックにむけて、空港が作られた際に、出てきた船が修復されている。長い間新しい博物館建築のために、工事中だったのだが、ようやく再オープン。今月12日オープンしたばかり。下見に行ってみたので簡単な報告。保存されている船は５隻。それぞれ大きさが違うが、３隻はカウダカリエと呼ばれる、港からテヴェレ川を伝って物資が運ばれた際に使われた、船底の平たい船。1隻は漁船、もう一つは小さな帆船。非常に興味深いのは、船に使われた木は、この辺で採れる木が組み合わされて使われていること。テヴェレ川を遡っていく際には、最初の時代には専用の人が引っ張ったものらしい。（ヘリチアリイという）後に動物が曳くようになる。川の中に人が入ったのかと思っていたら、川沿いの道から船を曳いたという。物資が入ると、トン数にして60から80トンになったという。だから、上りはローマの街まで3日かけて、下りは逆に風を使って下りて行けたから1日で降りられた。この方法は、19世紀まで使われていた。蒸気船で簡単に川を昇れるようになるまで。博物館は小さいながら、クジラのお腹のような船を近くで見たり、船から一緒に出てきたもの、船乗りたちが使っていたものなどが展示されていて、興味深く、楽しい場所になっている。フィウミチーノ、古代ローマ船博物館Museo delle Navi Romane, Fiumicinovia Alessandro Guidoni00054Fiumicino RM月曜日お休み火曜日から日曜日　10時から16時現在の所は入場料なし。駐車場は、博物館前の専用は小さいが、横の空き地もおそらく使えるはず。空港から30分おきにシャトルバスがでているという話。無料シャトルバスのバス停クジラのお腹を思わせる船底船を上から見下ろせるようになっている。船の模型が展示されていて、分かり易くなっている。将来空港でお時間があるときに是非とも。

  2021.10.22

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  友人教授の大作！‼

  ブログ仲間であり、（最近あまり更新していない私は仲間に入れてもらえないかもしれないけれど）大学時代からの友人O氏が、ついに、新しい本を出した。これは最近のビッグ、グッドニュウス。彼の名前があまり表面に出ないで、編集者となっているのが非常に興味深い。私たちのゼミの教授であった、大橋吉之輔先生の思い出など先生を偲ぶエッセイかなとは思っている。先生は、アメリカ20世紀文学のシャーウッド　アンダースンの大家であり、ゼミの中で、先生が見事な発音で読んでくださった米語を思い出す。非常に楽しみだが、内輪だけで盛り上がっていても、つまらないから、多くの方たちに読んでいただけたらと思う。友人のO教授は、数年前にS先生のこと、というエッセイを出し、日本エッセイスト賞を受賞した、非常に優秀なエッセイストでもある。時には涙をしながら、懐かしい思い出に浸ったりするのも、たまには良いかもしれない。​S先生のこと [ 尾崎俊介 ]​​エピソード アメリカ文学者 大橋吉之輔　エッセイ集 [ 大橋 吉之輔 ]​

  2021.10.15

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• 9月に入って

  夏の厳しい暑さも一段落して、大分過ごしやすくなってきた。と言っても日中はまだ30度くらいにはなる。9月に入り、グリーンパスの様子などをお知らせしておこう。グリーンパスは、ワクチン接種完了（場合によっては一度でも）或は、48時間以内に検査をして陰性だった場合、或は感染後治癒した場合に出る。現在イタリアでは、美術館や病院などに入る場合に提示する必要があるほか、交通機関でもローカルでない場合、例えば長距離バスや特急電車、または飛行機に乗るときに必要。現在ワクチンが、非常に猛威をふるっているデルタ株感染による入院などを防ぐための唯一の手段として、政府は接種をまだ進めようとしている。イタリアでは接種完了者は60％を超え、12歳以上は70％を超えたと聞いたが、感染力の大変強いデルタ株には90％を超える必要があるそうだ。確かに接種を済ませても感染する可能性はあるのだが、しても入院にはならないで済む。実際に私の友人で接種しなかった人たちが、家族ぐるみで感染し、そのうちひどかった友人は入院、退院後も自宅療養と大変だった。長い目で見たら、接種の効用はどうだとか、分かるのだろうけれど今の段階ではしない方がコワい。来週から学校も始まる。結局学校の職員、先生は接種しない場合にはお勤めできなくなるそう。学生は常時検査という話で、一体どうなることか。

  2021.09.12

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• 8月末の様子

  お盆が過ぎると、あの暑さも和らぎ、日没近くの陽の光にもう初秋を感じるこの頃。今年のお盆は、海岸沿いに人が沢山いたのか、1週間ほど日中我が家に水が届かず、イライラしていた。我が家は、高台にあるから水の量がないと届かない。夜中から早朝には水が戻るから、その間洗濯機や皿洗い機を回し、タンクに水を入れて、日中は使うようにしていた。シチリア内陸部の家のように貯水タンクもあり、非常時ポンプをつけて使えるようにはなっているのだが。水が戻って、水のありがたさを改めて感じているこの頃。イタリアの感染状態は良くもならず、悪くもならずという状態。学校が9月半ばに始まるから、その話で持ち切り。それでも、12歳以上の学生たちの70％が接種完了とか。もちろん、今のニュウスは、やはりアフガニスタン。イタリアは5000人を国内に非難させて、現在さまざまな場所での援助活動がされている。コロナ下でのこういった援助活動も大変だと思うが、ちゃんとヴォランテイアの人たちが働いていて、ローマの展望台があるモンテマリオには約50人の人たちが収容され、1週間ごとに感染検査がされているとか。（今のところはみんな陰性だったそう）少し暑さも和らいで過ごしやすくなってきたから、元気を出して少し出かけようかなと考えているが。

  2021.08.29

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• その後の様子

  いよいよ暑い夏が到来、というのはアフリカからの熱風シロッコのおかげでどこもとっても気温が高くなっている今週。シチリアのシラクサあたりは、50度に近いとか。私の住むローマ近く、海岸近くはローマの39度にはならないものの、湿度があるため体感気温35度くらいかと。ドウマのモンテクリスト伯はいよいよ終わりに近くなり、あと１００ページで完読、その後はやはり図書館から借りて来ているクレオパトラの話と、読書の夏を過ごす毎日。感染は増加傾向だけれども、おそらく怖いのはバカンス明けでみんながいろんなところからかえってくる時ではないかと。グリーンパスに対して様々な意見がある中、感染力の強いデルタ株に対抗できるのはやはりワクチン接種ではないかと個人的には思っている。同僚の息子さんが接種完了後に感染したけれども、風邪の症状で、1週間家待機に終わったと聞いた。接種していなかったらおそらく高熱のところ＿？高齢者は今ほとんど接種済みだから、50歳代、60歳代で迷っている人たちがちゃんと接種完了してくれれば、おそらく入院者も減るのではと思う。昨日の新聞、多分コリエレだったと思うが、には、デルタ株には手術用マスクは効かないとあった。人がたくさんいるところは、FFP2をつける必要がある。ローマのあるラツイオ州は、７０％が接種完了したとか。接種は12歳以上を進めているようだ。ときどき落ち込むこともあるけれど、しっかり気を持ってもう少し頑張らなければ。

  2021.08.12

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• ドウマの「モンテクリスト伯」を読む

  昨日からイタリアはグリーンパス開始。とりあえず今のところは、美術館や図書館、病院、レストランに入るときに必要になる。9月から飛行機や長距離バス、電車にも必要になる。グリーンパスは、ワクチン接種一回か、48時間以内の検査結果陰性、或は半年以内に感染して完治したことを証明するもの。7月末に2回目の接種を終えた子供たちにも2回目終了のグリーンパスが届き、とりあえず我が家はホッとしているところ。グリーンパスに関係ないのだが、先日テレヴィを観ていて、トスカーナ諸島のひとつになるモンテクリスト島からこの本が挙げられていて、非常に興味をもった。本好きの息子に話すと家にあるよ、というのだが、見つからないので街の図書館で予約し、借りて現在読んでいるところ。本は思ったよりも大きくて、900ページを超すのだが、面白くてあっという間に半分。作者のアレクサンダー　ドウマは、あの三銃士の作者だからあ、そういえばと思い出される方も多いかも知れない。彼のビオグラフィーが本の最初にあったのだが、しばらくイタリアに住んだことがあるらしい。そのために、イタリアのさまざまな街が出てくるのだが、その中で私が非常に興味をもったのが、ローマのカーニヴァルの部分。今はイタリアのカーニヴァルと言えば、ヴァネチアとか、ヴィアレッジョとかが有名なんだけれども、当時1800年代はまだローマのカーニヴァルはヴェネツイアに比較できるくらいだったらしい。900ページもの本を読んでいる時間がないという方には、映画もあるので、良かったら。ただし、本ほどの深みはないはず。

  2021.08.07

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  パドヴァ植物園

  久しぶりのパドヴァだった。実は行ったのは、もう一月くらい前。しっかり私のワクチン接種完了を待ち、副作用があるかもと1週間は様子を見てからにして、グリーンパスもゲット済みだった。（今のところ、イタリア内では、列車乗車の際、義務にはなっていないが、8月中にはという話も）パドヴァは、昔ローマからフィレンツエ経由でヴェネツイアまでお客さんを送った際に寄ったものだった。何が有名かというと、サント聖人と地元で呼ばれる、12世紀末にリスボン生まれ、13世紀初めパドヴァで亡くなった、パドヴァの聖アントニオ大聖堂が世界中から信者の方を集めている。ヴェネツイアの聖マルコ寺院に似たクーポラが８つ。聖アントニオ寺院を左横から。内部は写真禁止。聖堂内には、聖人の遺体や、レリクア聖遺物が保存されている。アッシジの聖フランシスコとも、聖アントニオは会っているとか。何にご利益があるのかというと、探し物に良いという話を聞いた。その他、イタリアでボローニャの次に古い大学、パドヴァ大学のもっとも古い建物、パラッツオ　ボ（変わった名前だが、もともと大学が作られた場所に料理屋があって、その名前から来ているらしい、おそらく、ブエ、牛から）上の階から中庭を見る。パラッツオ　ボ。その近く、昔の街の中心広場はピアッツア　デッレ　エルベ（野菜市場）とピアッツア　デッラ　フルッタ（フルーツ広場）とか呼ばれる場所には、こんな大きな建物も。パラッツオ　デッラ　ラジオーネ地階の屋根がある部分は現在でも肉屋さんなんかが入っているが、昔はキチンと分けられて、毛皮を売るお店、絹織物のお店、ウールのお店とか、分類されていたそう。今上の部分は展覧会会場などに使われている、とってもスペースのある建物。昔は裁判所として使われていたとか。屋根の部分が船底の形をしているのが、素敵。しかも、上の階の壁に描かれている絵は、今回ジオットのフレスコ画と共に、ユネスコ世界遺産に入った。その他、パドヴァの大聖堂洗礼堂や、聖アントニオ聖堂のオラトリオ、聖ジョルジョ祈祷所、また聖ミケーレ祈祷所の壁画も、14世紀の貴重な壁画として、ユネスコ世界遺産になった。もちろん、ジオットのフレスコ画が残る、スクロヴェーニ礼拝堂は欠かせない。ジオットがアッシジの聖フランシスコ大聖堂の上の教会のフレスコ画を描いた後に、パドバでスクロヴェーニ家のために描いたものが残されている。(第2次世界大戦の際、パドヴァは空襲がすごかったため、フレスコ画は一旦外されて、建物はやなり大戦中に被害を受けたため、建物修復後にもどされた。近年フレスコ画の修復が終わり、非常にきれいになっている。先日、このフレスコ画もユネスコ世界遺産に入った。）祭壇部分はこんな感じ横の壁のフレスコ画。もと入り口上の最後の審判。今回、すごく感動したのが、パドヴァの植物園。ここは随分前からユネスコ世界遺産になっているくらい、古いもので、1545年にお隣に今もある聖女ジュステイナ僧院付属の薬草を育てる場所として始まったところになる。大きさは例えばローマの植物園と比べると小さくて、古い部分が１ヘクタール、新しい部分がもう1ヘクタールになるが、地上の楽園と思うくらいに手入れがされて、素晴らしい物だった。（イタリアでは、ローマの植物園も素敵だし、パレルモのものもだが、パドヴァの植物園はお奨め。）昔は貴重な薬草を育てていたため、夜盗まれることが度々あって、柵（塀）が作られた。その丸い部分をオルトウス　コンクルートウスと言うが、今でもその丸い部分は残されて、この植物園のシンボルになっている。内部は現在、薬草はもちろん、さまざまな世界中の植物が栽培されている中で、今の季節は世界中の蓮の花が素晴らしい。こんな色の蓮って。紫色なんてはじめて。街は昔運河に取り囲まれていた場所だったが、大部分は埋められて道路になってしまった。ただ、ある程度の運河は今も残っていて、鴨が沢山泳いだりしている、のどかな所。パドヴァは、地味ながらも寄る価値の非常にある場所。

  2021.07.27

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• オリンピック開会式を観る

  日本時間では20時、イタリア時間では13時からの開会式は、イタリア国営放送のRAI2で放映されていた。主な新聞や新聞付録の雑誌サイトでも、オリンピックについての話題が多くなった。始まる前からオリンピック選手村に入ったイタリア選手などが撮った写真で、宿泊所のダンボールベッドの話とか、外出禁止の話などが入って来ていた。感染が増加する中で、オリンピック反対運動が続く中でどうしてもやらなければならなかったのかな、と疑問は残るのだが。最後の最後まで中止になる可能性もあると言われていたが、開会式に到着。段ボールベッドの話は、聞いたところに依れば、元首相の兄弟関係の会社が作っているという。かなり驚いた。もちろん、感染懸念から終わったらすぐに処理できるようにということなのか、と思っていたけれど。開会式は少しだけみて、ちょっと悲しい感じだったので、後で新聞から写真やヴィデオでチェックした。アメリカやフランスの大統領はしっかり招待されて開会式に参加していた。誰かは、やはり開会式にいないと悲しすぎるのか。イタリア選手たちが元気に入場していたが、彼らの服デザインはエンポリオアルマーニと聞いた。とっても可愛くて、スニーカーまでイタリアの国旗の色になっているお洒落さに感動。お腹の丸は、日の丸で、その中にまた3色。でも、服はエコで、来年の北京の冬オリンピックでも使うと聞いた。今日から8月8日までオリンピックは続くとか。ちょっとはニュウスを聞いたり見たりすることになると思う。次回からのブログは一月前に行ったパドヴァとその周辺の話をしたいとは思っている。

  2021.07.24

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• 感染とワクチン接種の関係

  イタリアでは、ワクチン接種を完了した人が、46％だが、感染後、治った人も含めると、約70％が抗体を持つことになるとか。*本当かしら＊現在、デルタ変異株は非常に速いスピードで進行していて一週間で感染者数が倍になった。しかし、死者や入院者の数はかなり低いため、感染増加の場所でもなるべくホワイトゾーンのままでというのが政府の方向のよう。なるべく夏のヴァカンスの間はということらしい。但し、飛行機や列車（特に長距離や新幹線など）についてはグリーンパス所持者のみという方向に進みつつある。（ブログのこの記事の最後の追追記を参照）グリーンパスは、ワクチン接種完了者と、感染後治癒した人、に出ることになっている。或は、フライトや列車に乗る前に検査結果が陰性の人。私の場合、ワクチン接種完了してしばらくしてから、グリーンパスはしっかり出ている。接種完了した人は、パス有効期間が9か月になるそう。ただし、ヨーロッパでもいろいろな場所で感染が増加しているため、グリーンパスがあるから大丈夫ということはないので、一週間ごとに変わる国の方針をチェックして出発することが大事のようだ。＊ちょっと疑問に思うのは、死者や入院者がほとんどない状態なら、風邪やインフルエンザとあまり変わらなくなったのではということ。*但し、心配なくするためにも、ワクチン接種完了をもっと広めることが必要なのだそう。例えば、70％でなく、このデルタ変異株の場合には、90％近くまで抗体を持つ人を多くすることが大事だとか。追記：　レストランについては、接種一回でオッケイとは、今朝のコリエレ（ミラノの新聞）にでていたが、近日中に詳細が分かるはず。追追記：昨晩、詳細が出た結果、今の所は、公共の交通機関や学校については、グリーンパス提示はなし。必要となるのは、映画館、劇場、美術館、ジム、プール、スタジアム、コンサート会場、温泉、バールやレストランで席に着く場合。但し、接種一回目のグリーンパスで大丈夫とか。或は、48時間以内の検査結果陰性か、感染後治癒の証明で出されるパス。8月6日から有効となる。国外からの方については、入国前にオンラインでパスを取得できるようにこれから検討して、詳細は7月末に分かるとか。

  2021.07.22

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• アリタリア航空が変わる

  先日の新聞に依れば、今のアリタリア航空が今年10月5日に運航を止め、同じ10月15日から新しい会社、イタリア　トラスポルト　アエレオ（ITA)、和訳するとイタリア航空として再開予定とか。内部の勤務人員については今年秋、3千人弱に減員、しかし2025年までに6000人弱に増員の予定。機体については、今年52機から再出発し、2025年には倍の105機、そのうち77％の機体が最新のタイプで、環境を考慮したものにする予定。ハブは、ローマのフィウミチーノ空港とミラノのリナーテ空港を中心として、今年秋は45の行先から再開し、2025年には74まで増やす予定。心配な長距離のフライトについては、今年冬からローマおよびミラノとNY行き就航、　羽田とボストン、マイアミについてはローマから就航予定。（良かった、ローマ羽田便がなくならなくて。）来年夏にはサンパオロや、ブエノス　アイレス、ワシントンDC,　LA就航予定。短距離のフライトについては来年夏にヨーロッパの主な行先、パリ、ロンドン、アムステルダム、ブリュッセル、フランクフルト、ジュネーブ行き就航予定、その後、ローマからマドリッド、アテネ、テルアヴィブ、カイロ、チュニジアやアルジェリア就航予定。参考にした新聞は、経済新聞のイル　ソレ　２４オレ、7月15日。

  2021.07.20

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  再び黄金宮殿へ

  デルタ変異株が非常なスピードで前進しているようで、また美術館などが閉鎖になると残念だからと急いで予約を入れ、娘をドムス　アウレアに連れて行くことにした。ドムスアウレアは、ネロ帝が64年の大火災のあとに作らせた宮殿で、黄金宮殿と呼ばれているところ。場所は、コロッセオ前になるオッピオの丘。宮殿はネロ帝が没した後もしばらく残っていたそうだが、後のトライアヌス帝が大浴場をそこに作った際、土台にしたので、長い間土に埋もれていた。発見されたのが1400年代後半と言われている。当時は宮殿は洞窟になっていたから、穴を上から作ってルネッサンス時代のアーチストたちが降り、見ることが出来たのが、黄金宮殿の天井壁画だったわけ。洞窟がイタリア語ではグロッタであることから、模様はグロテスク模様と呼ばれるようになった。もともとは、古代ローマ時代、皇帝の宮殿内に描かれた壁画装飾になる。確かに現在使われる意味の、グロに近い、不思議な動物が使われているのは、興味深い。ひょっとして、魔除け＿？とは、刺繍家の妹の意見。今年末まで、（予定では）黄金宮殿内、八角形の部屋ではグロテスク展が行われている。（昨年ラッファエッロ没500年記念で予定されていたものが延期になり、今開催ということ）工事現場の黄金宮殿は、私が2年くらい前にお客さんと観たときよりも工事が進み、フレスコ画の修復も増えていた。*長い長い間土に埋もれていたフレスコ画をきれいにするのも、工事を進めるのも莫大な資金が必要になるから、週末お客さんを入れて資金作りをしているわけ＊現在は、金曜日、土曜日、日曜日のみ、工事現場を見学できるが、もちろん要予約。内部は、選択して、イタリア語か英語の案内人つきツアーになる。所要時間は、最後のグロテスク展見学を含めて約1時間半。壁に描かれた繊細なフレスコ画。有名な黄金天井の部屋。見える穴から昔のアーチストたちが洞窟に降りて天井画をスケッチしたものだった。こちらも壁に描かれたフレスコ画。天井に描かれたシロス島のアキレス。グロテスク展から。模様が楽しい。八角形の部屋。天井には12星座の天体が写り、下には古代ローマ時代の彫刻、ファルネーゼ家のアトランテ像。＊ナポリの考古学博物館蔵＊グロテスク展は実を言うと、ちょっとがっかり、ルネッサンス時代のアーチストたちのデッサンコピーなども見学できるのかなと思っていたから。ただし、映像でグロテスク模様詳細が写るのは興味深い。ドームスアウレアは少しずつ工事や修復が進み、この先がまた楽しみ。

  2021.07.19

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• ヨーロッパリーグ、イタリア優勝‼

  サッカーについてはお話できないくらいに通常はTV観戦もほとんど通常はしないのだが。今回は、コロナ騒ぎで観戦も久しぶりだったのと、いつも行くスーパーでお買い物をすると、ヨーロッパの主な国のサッカーチームのミニョンがおまけに来たためか、不思議にTV観戦をすることになった。まさか、あの強いスペインやイギリスに勝ってしまうとは、思いもしなかったのだが。夢は持つべき。昨晩、イギリスで決戦したあと、選手たちは今朝早くローマに帰って来た。大統領宮殿になるクイリナーレ宮殿の素敵な庭園での表彰式のためだった。グラッツイエ、ラガッツイ。選手たち、ありがとう。この暗い時期に優勝のニュウスは本当に嬉しい。ただ、現在変異株がすごいスピードで進行中で、実はこの時期に感染がすごかったイギリスでの試合はかなりやばかったのでは、と思っている。大体、入国に自己隔離期間をつけているイギリスにどうやってイタリア人たちが観戦に行けたのかも非常に不思議。イタリアに入国したら、しっかり検査して、自己隔離に入ってもらいたい。制限制限で疲れているのは、よく理解できるのだが、広場でマスクなしで観戦したり、優勝後お祭り騒ぎしたりしていた若者たち。ブオン　センソ、つまり正しい認識、常識を持つということを主張したい。追記：月曜日は、大統領官邸から、首相官邸に選手たちがバスで移動し、首相に会ったあとが問題になっている。オープンバスで街を選手たちが回って、若者たちがマスクなしでぎっしり集まりながら、お祭り騒ぎになったため。警察本部からは、オープンバスで練りまわる計画は承諾していなくて、本来ならチェックが可能なポポロ広場でのお祭りになる予定だったと、今朝の新聞にはあった。チェックがあってもなくても、ひとりひとりの認識が足りないと、私は思うのだが、その辺がおそらく日本人との違い＿？イギリスのスタジアムは観客でぎっしりだったが、これも、英国首相が沢山いれてどうなるか、みたいなことだったと友人Rから聞いた。ちょっと考えられない話。

  2021.07.13

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  アウグストウス帝霊廟見学

  昨年オープン予定だったアウグストス帝霊廟。ようやく今年3月にオープン。とはいってもこの時期だったから、ロックダウン期間はまた閉館になり、ようやく先日見学を果たした。のでその簡単な報告。要予約だが、ローマ市民は今年一杯無料で見学できる。外からの見学者も確か4ユーロとお値段は格安。しかし、霊廟自体は見学できるようにはなっているのだが、霊廟前広場や回りはまだ工事現場。霊廟前広場の工事現場見学ツアーの際の案内人の話では、2023年終了予定とか。霊廟前広場にある、ムッソリーニ時代の建物のひとつには間違いなければ、確かブルガリホテルも入るそう。霊廟はパンテオンと共にアウグストス帝がカンポ　マルツイオの改革を行った際に作られた。パンテオンは、魂が天に向かうために遺体を安置した場所で、近くのウストリヌムで火葬になり、骨ツボが霊廟に入ったとされる。今回は歴史の復習という感じで、娘を連れてまず、アラ　パキスでやはりアウグストス帝が作らせた平和の祭壇を見せ、パンテオンとの関係や地理的な位置を簡単に説明し、霊廟見学に入った。現在の入り口。もちろん大部分修復。一番先に入ったアウグストス帝の甥っ子マルケルスの標石上の部分から修復された内部を見る。現在、ツアーは人数制限で、毎回10人までの予約で行われている。私たちの回には、私たちだけ。無料なので忘れたりノウショウする人が多いとか。霊廟自体は、長い間に大きな変貌を遂げた場所なので、実はほとんど残っていない。中世の時代にコロンナ家の要塞だった後、フレンツエの有名なソデリーニ家の屋敷になっていた。古美術のコレクションがすごかったらしく、現在世界中の美術館に散らばっているのが、非常に興味深い。唯一ローマに残っているのが、ボルゲーゼ公園の池にある、お医者さんの神様、アスクラピウス像らしい。1700年代には、ポルトガル出身の男爵コレアがここを闘牛場としたり、1800年代終わりにはヴァラデイエール作の日除けつき野外劇場になったり(日除けはすぐに落ちてしまったとか）、1900年代初めにはガラスのクーポラのある、アウグステイヌスの公会堂となった。1936年に公会堂は壊され、周りの建物も同様に取り外しとなった。（ムッソリーニがここに自分の墓を入れるつもりだったとか）長い長い間、修復工事が行われていて、テヴェレ川に近いため水が出て大変だという話は聞いていた。近年TIMがスポンサーになり、ようやく工事は終わりかけ。個人的には、変貌の話が非常に興味があるし、パンテオンとの関係も重要だと思うが、工事がしっかり終わって、内部もばっちり説明のパネルなどを設けられてからが楽しみかなと思う。構造は非常に複雑だから、興味がある方は是非是非。もともとはこんな感じだったという仮定。ソデリーニ家の時代のお屋敷。アウグストス帝劇場と呼ばれた時代。現在の様子。公式サイトは、こちら。www.mausoleodiaugusto.it或は、ローマ市役所の電話からも予約可能。(39)06 0608

  2021.07.05

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• ワクチン接種2回目終了

  ファイザーは2回目がひどいという噂もあり、また私は、1回目あと3日目にひどい倦怠感が出たので、今回ちょっとびくびく。無事先週木曜日午後に近所の接種所で接種を済ませ、トレッキングの予定など入れずにわりにおとなしく。接種所のお医者さんに、翌日海を歩きたいのですが、というと、何をしても構わないみたいなことを言うので、まあ疲れることをしなければいいのだろうと普通に過ごしてみた。私の場合には、翌日倦怠感なしで、微熱が半日、左腕の痛みも翌日一日、あとはまったく問題なし。これでちょうど1週間になるので、もう大丈夫と思う。ワクチン接種は人によって本当に様々だから、何とも予想がつかないけれど、ラツイオ州からのワクチン接種済み証明書も出て、とりあえず一安心。問題のEU通行手形みたいな、グリーンパスは、1回目終了証はでたけれども、2回目終了証は、たぶん今月末？今週月曜日からイタリア大部分がホワイトゾーンに入り、（つまり、門限なしになったみたい）来週月曜日からは野外マスクなしでも良くなるそう。ただし、人が沢山いる場所や公共交通機関内などではもちろん要マスク。変異株が懸念される中、マスクなし＿？と少し心配にはなる。しかし、今の所は、感染者数も死者数も激減していて、良い方向には向かっているようだ。

  2021.06.23

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  スクデリエ　デル　クイリナーレでのTOTA展へ

  今回期待せずに行ってみて、かなり良かったと思う展覧会が、スクデリエ　デル　クイリナーレ宮殿で現在開催されているTOTA展。これは、アウグストス帝が帝国を形成していった時代を検索するもので、帝国がどのように作られていったか、民衆はどんな風に生きていたのか、など、非常に興味深い展覧会になっていた。私は一応オンラインで予約をして行ったが、平日だったため、ガラガラ状態。おそらく平日で個人なら予約は不要かなという感じ。展覧会は7月28日まで。クイリナーレの丘からサンピエトロ寺院を見るこれは、ピエンツアの市立博物館から来ている、古代エトルリア人が古代ローマ人に伝えて行った、占いの道具。ブロンズ製。（牛の肝臓から占いをした。）これは、通常ローマの国立考古学博物館のひとつ、マッシモ館にある休憩するボクサー。クイリナーレの丘で1800年代終わりにほぼ完璧な形で発見された、珍しいブロンズ製の彫刻。作者は、リシュッポス或はその系列と見られる。修復されて、細かい部分、ボクサーが怪我をして血を至る所に出している様子が、象嵌細工で作られているのが、良く分かるようになった。欲を言えば、目の悪い私には展覧会場のライトが非常に良くなく、説明の文字が読みにくかったが、お奨めできる。

  2021.06.09

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  踊る瞳の聖母を見る

  先日から話題になっているムリーリリョの聖母像。ムリーリリョは、スペイン、セヴィリアの画家だが、何故かローマのトラステヴェレにあるコルシーニ宮殿の寝室にこの絵は、飾られていたらしい。（枢機卿であったネリ　マリア　コルシーニのコレクションに1700年代から2世紀に渡り、このお屋敷にあった。）今回10か月に及ぶ修復が終わり、バルベリーニ美術館に7月11日まで飾られている。（その後は、トラステヴェレのコルシーニ美術館にもどるはず）ジプシーの聖母とも乳母の聖母とも言われる。ムリーリリョ作。（1670／75年頃）1800年代グランツアーでローマを訪れたインテリの間で話題になっていたらしく、フランスの小説家、フロベールが、この絵に大変印象を受け、友人への手紙にこう書いていたらしい。コルシーニ美術館のムリーリリョの聖母に恋をしてしまった。彼女の顔が頭から離れない。彼女の瞳がまるでふたつの踊る提灯のように私の前を通り続けている。修復の際に行われた調査によると、ムリーリヨが何度も何度も聖母を描きなおしていること、聖母の代わりに聖フランシスコが描かれていたことなどが分かった。ムリーリヨは、実際にモデルを使って絵を描いた画家だそう。若い聖母はまるでセヴィリアの街娘という感じがまた彼らしい。生き生きした感じがとっても暖かい。絵は、思ったよりも大きく、横にRXで分かった下絵が実物大で置かれていた。現在美術館は修復工事に入っていて、主な作品は一部見られるようにはなっている。将来が楽しみ。

  2021.06.03

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  ヴィクス　カプラリウス

  トレビの泉後ろのピラネージ展を大急ぎで見た後、実は、ヴィクス　カプラリウスという場所に足を運んだ。ここは古代ローマ時代の小さな道、ヴィクス　カプラリウスが通っていた場所らしいのだが、すごいのは、少し前に古い映画館トレビのある建物の地下工事をした際に発見されたのが、トレビの泉の前身ともいえる、古代ローマ時代の噴水というか、アクア　ヴェルジネ（乙女の水）という水道がでる公共の泉があった場所であったところが出てきたこと。古代ローマ時代のインスラからドムスへと変身した建物跡。泉の水が奥に出てくるようになっていた。古代ローマのドムスから出てきた彫刻が沢山。もちろん、その時代からそのまま泉が地下にどんと残っていた訳ではないので、そこにインスラという貧民アパートがあった時代からドムスというお金持ちの屋敷になったり、また中世の時代に至るまでさまざまな変身を遂げて来た。発掘された際に出てきたいろんなものも、この場所に展示されていて、非常に興味深い。トレヴィの泉から徒歩3分の場所だが、現在は予約制になっているので注意。電話　＊３９＊3397786192WhatsAppからもリクエスト、回答可能なので、興味がある方はどうぞ。www.vicuscaprariusu.comVicolo del Puttarello 2500187 Roma

  2021.06.01

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  ローマ展覧会巡り　そのイチ　ピラネージ展

  ようやく美術館、映画館、劇場が再オープン。ほとんど要予約になっている。感染数激減とは言っても、まったくゼロという訳ではないので、出かけるときには最近は2重マスク。予約をして出かけた展覧会は、なんと3つ。一番駆け足だったのは、念願のピラネージ展。不可能な夢という、サブタイトルになっていた。時間制で45分で出なくてはいけないというからもう。ピラネージ展は、実は何年か前にブラスキ館でも見ていたが、この展覧会は昨年彼の生誕500年だったものだから、規模的にはもう一回り大きいと言える。ローマのあのトレビの泉後ろにある（というか、泉の借景になるのだが、）ポーリ館に現在入っているエッチング博物館が会場。通常みられないエッチングの銅板オリジナルをたくさん、また彼の下絵なんかが見物かも知れない。聖天使城　風景エッチング銅板テイヴォリのヴィッラ　アドリアーナ今回勉強になったのは、彼は実はインテリアデザインもしていたということ。彼が古代ローマの実物彫刻をもとにデザインしたものが、あるなんて。詳しいピラネージについての話は、前回ブログに書いていると記憶しているので、興味がある方は良かったら。ピラネージデザインの燭台。オリジナルはないため、今回デッサンをもとにマドリッドの工房で作られたもの。ピラネージ展は今年7月16日までの予定。展覧会巡りの続きはまた後日。追記：夏休みに入った高校生の娘の夏の美術の宿題が、なんとこのピラネージのローマ風景のひとつ、フォロロマーノ風景を鉛筆画でという。美術の教授の卒論だったらしい。だけど、娘は美術学校ではなくて、理系の高校なんだよね。宿題、なかなか大変そう。

  2021.05.29

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• ワクチン接種一回目その後

  ファイザーを木曜日午後に打ち、左腕は痛かったけれども熱も出ないようだしと思っていた。噂では一回目は軽いということだったから、痛み止めも飲まずにいた。ところが、日曜日午後急に疲れがどっとでて、倦怠感はなんというのか、インフルエンザみたいな感じだった。ちょっと心配になり、イタリアの回りの人たちは大体何でもなかったというので、接種がひどく速く進むという、遠いボストンにいる友人Jに連絡をとってみた。彼女は病院関係だから、1月に2度のワクチン接種を終えて思ったよりも副作用はなかったと言っていた。ご主人が最近やはり2度の接種を終えたのだけれども、かなり副作用があったらしい。まず、一度目の後、発熱、倦怠感が1週間、すごいスポーツマンなので、走れなくなったことから心配して検査などをしたが、異常なし。2度目も同様で、倦怠感は1週間後になくなったという。そうか、元気な人ほど反応があるのかもしれないと、少し安心。私の倦怠感は月曜日午後にはすっかり消えたから、友人のご主人よりも元気ではないのかもしれない。私と同日に打った近所の友人のご主人も同様で、3日後に倦怠感がひどかったと後から聞いた。2度目は、6月半ば。念のためにやはり接種後はしばらくおとなしくしているのが賢明かもしれない。今回は予定していたトレッキングを止めておいて良かった。ちなみにボストンのあるマサチューセッツ州では、国民の45％が2度の接種を終えたという。すごい。

  2021.05.19

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• ワクチン接種一回目終える

  イタリアでは、健康管理は各州が管理をしている。そのため、今回の新コロナ感染対策のワクチン接種についても、州でかなり様子が異なる。一番進んでいるのが、ヴェネト州で二人に一人がワクチン接種一回目を終えたという。イタリア全国になると、現在3人に一人ということになると聞いた。ローマのあるラツイオ州では、現在52歳以上の予約受付と接種が行われている。また、健康に問題がある人、医療関係者の予約および接種も同時に進められている。予約は、フリーダイヤルか、SALUTE　LAZIOのアプリから行うことが出来る。（連絡は入らないので、自分で予約を入れる）私の場合には数週間前に予約開始になったので、アプリから予約を入れた。予約開始になってから割にすぐだったので、ワクチンの種類は選択の余地があった。また接種会場もアプリから選べるようになっていて、とっても便利。予約をすると、予約日などの詳細と説明またサインする項目などが入った9ページをダウンロードし、スタンプアウト。そこには接種後の可能な症状などが書かれている他、自分の使っているお薬などを書く欄がある。接種当日。会場に予約時間の10分前に到着。入り口に熱を測る人がいて、名前をリストからチェックされる。どこに行けば良いか、指図を受ける。まず、会場外のテント下で、スタンプアウトしてサインをした書類チェック。中に入ると、名前リストチェックを再び。接種2回目の日時の確認。現在ファイザー2回目は、3週間から5週間後に変更になった。で、少し待っていると呼ばれるので、お医者さんと軽く話をして看護婦さんに注射を打ってもらう。その後、外に準備された椅子で15分待ちながら、一回目終了の書類が出るのを待つ、という具合。待ち時間を含め、全部で何と30分弱で終了。中にお医者さんから看護婦さん、市民保護の沢山のヴォランテイアの人たちが働いていて、すべてスムーズにいくようになっていた。感動ものだった。痛み止めも全く飲まずに行ったけれど、問題なし。翌日は、ワクチンを打った左腕が痛い。でもまあ、これも友人に聞いていたので、驚かない。ただ、念のため、ここ3日は大人しくしているつもり。聞いている話では、2回目に少し熱が出たりすることがあるとか。イタリアは、日本でもニュウスが入っているように、今月半ばからEUからの入国について、ワクチン接種があれば、或は、検査陰性であれば、自己隔離なしにする。日本からも何時からになるかはまだはっきりしないが、ワクチン接種が終了していれば自己隔離なしになるようだ。非常に嬉しいのは、ワクチン接種が進んで、死者が激減していること。感染を侮ってはいけないのは、もちろんだが、少しずつトンネルの先に光が見えて来た。

  2021.05.14

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