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カテゴリ:ライフスタイル
「5円のランチ募金箱」
近くを散歩すると、小さなキリスト教の教会がある、時々その横を通り過ぎる。 玄関先に郵便受けを改良した「5円のランチ募金箱」が設置されている。 「アジアの人への貴方の善意をお届けしませんか?・・・」食事をする子どもの写真が隣に貼ってある。 5円で一食分を賄えるとあるので、時々10円、20円程の小銭を投函する。その時にキリスト教の十字のやり方をしてみたが身につかず、最近では神社でよくする、手を合わせるやり方をしている。 寄附をすると不思議に気分が爽快になってきて、その日の散歩はことのほか、幸福感を覚えるのである。 元町駅を利用することがある。地下街の一角にホームレスの方がおられる。 財布を開けると1000円札が2枚と小銭がある。帰りの電車賃を考えながら、1000円を取り出し、「夜食にでもよければ、お使いください」と言葉を添え、お渡ししてみる。「あーーがとー」と返事があった。 学生時代、兄弟でアパートに同居していた。突然弟は、白人男性を連れてきた。 「ポートタワーの当たりでうろうろしていたので、今日泊めてやる事にした。」 弟は自転車で旅するのが好きである。 旅先の国鉄の駅のベンチに座っていると、近所のおばちゃんが寄ってきて、「お兄ちゃんはどこから来たのか・・・」から始まる世間話の途中で、「今日の泊まる所は、決まってるんか?・・・」 となり、泊めてもらった経験がある。 多分その体験から、このカナダ人のヒッチハイカーを泊めたのであろう。 自分の家に泊めるのは少し勇気がいる。犯罪に繋がることも考慮しなければならない。 それを避ける観察眼もいるだろう、弟は体験から人間観察眼がしっかりしている。 それ以上に親切な面を持っている。 老親とは別居しているが、いたっていい関係が続いている。 母は、「気の毒な人を見たら、助けてあげるんよ」私たちが子どもの頃、口癖のように言っていた。 義兄の友人が朝鮮人であったので、父はそれだけで嫌っていた。 母は「朝鮮人いうて、差別したらあかんよ・・」とも言っていた。関東大震災の自分の体験談を語り始める。 小学校の頃、赤い羽根の募金があった。貧しかった家庭であるが、100円硬貨を母から渡してくれた記憶がある。その硬貨を先生に渡すときは最高に気分がよかった。 家の近くの教会にある募金箱 散歩の途中、時に数十円投函させて頂く、 ランチを頂く子供の姿があどけない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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