|
カテゴリ:仕事術
N氏とは相性が会わない、出会うと激論となる。
双方自説を譲ることはしない。 現代の坊ちゃんであるN氏は、よく喧嘩をする。主に正義感から怒る。 行政の窓口、銀行、あらゆるところで喧嘩を買ってでるのである。 聞いている分には、「喧嘩は江戸の華」というから、気分はいい。だが当事者になった場合は大変である。私もその被害に時々あう、 N氏の言い分は「是でも俺は随分と気を使っている。」と言うのである。 私は口をあんぐりと開けるが、そういうものかと納得したりする。 現代の坊ちゃんは、夏目漱石の坊ちゃんと違う面がある。 生計を立てる能力と、友人を作るのが上手である。 彼は生計を立てるため、時々商売やセールスの仕事をしている。 中年に達しているが、ハローワークで紹介されたところに出かけるのである。 社長と面談し、3社に採用通知を受けたと言う。 100%の合格率、「おめでとう」と言いたい。彼に対してと言うより会社の経営者に対してである。 700万円から900万円の年収の課長待遇で、その内の一社に入社した。 ほどなくして、N氏はその企業でトップセールスとなり、セールス研修の講師の依頼が来るようになったと言う。 「マヌアルや研修ほど、ばかげたものはない」が口癖のN氏であるが、自分が研修する側に回るとは予想しなかったのか、戸惑った表情をしていた。 「営業に技術はあるのか?そんなものないよ」と断言する。 彼は元首相ともすぐ仲良くなる、大手企業の重役とも懇意になり、芦屋の富豪とも友人になったと言う。彼はこのコネを一切使おうとしない。 いつも自分の力で、道を開拓する。 若い頃N氏はボルネオ地方の旅をして、現地の原住民と仲良しになったと聞いた。 彼にとっては、首相や重役や、富豪は何の価値も無い。 だから原住民と同じ視点で見ているのである。 肩書きや、お金や、地位を見ることはしない。 観ているのは唯一つ人間性なのである。 現代の坊ちゃんにも憂鬱な日々があった。その時に時々出会ったのである。 彼は私が窮地にある時に尋ねてくる。 そのような人物なのである。 そして今回も大いに私たちは喧嘩をして別れたのである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[仕事術] カテゴリの最新記事
|
|