豊かさと幸福な関係

「杞憂」　　　　　　　　　　ライフスタイル　　

中国の故事に、天空がいつか落ちてくるのではないかと、毎日心配した人がいた。
来る日も来る日も空を眺めて、繰り返しそのことばかり、案じていた。
その故事から杞の人が憂う状態から、杞憂の由来だと聞いた記憶がある。
間違いかも知れない。
要するに、心配もほどほどにという意味であろう。

聖書に、「今日一日に全力を尽くせ、明日のことは明日自ら煩ってくれる。」
名言である。

映画ではパニック場面が観客の恐怖心を煽り、「巨大隕石の衝突」「惑星衝突」
「ブラックホールに呑まれる」「ウイルスの襲撃」「核戦争の勃発」「宇宙戦争」
「異常気象」・・・が登場して、観客を楽しませてくれる。

人類滅亡、地球の破壊、太陽系クラッシュ、色々ある。

私たちの恐怖心は、「死の恐怖」であるが、肉体が一度消滅すればそれで、終わりだから、
死を望む人にはさほどの効果は無いかもしれない。

死の覚悟ができている人も、うろたえないだろう。

しかし大多数の人間は、恐怖に狂気へと導かれていく。

恐れや、憎しみはマイナスの世界へと誘う考えであると言われている。
失敗や犯罪、失望の貯まり場とも考えられている。
この世界に迷いこまないほうが、無難なようだ。
恐れた憎しみ溢れる世界を俗に言う「地獄の世界」なのだろう。

私たちは環境に支配されがちである。
それを逃れるのが、「理性の勝利」であろう。

大多数の人は、環境に支配され考えを合せていく、わずかな人達が、自己コントロールに勝利し、強い意志を掲げ、我々を導くと言われる。
強い意志は、「信念の育成」によって形作られていく。
自分を鍛える道を選ぶのは、勇者と賢者と言われるゆえんがここにあるのだろう。