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豊かさと幸福な関係

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April 4, 2006
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カテゴリ:カフェブレーク
「純愛」        カフェブレーク       
「ウージェニーグランデ」  邦題〈純愛〉   バルザック著

フランス文学の清華といえる作品である。
この作品を上回るのが、「谷間の百合」であろうか。

最近韓国からの純愛ドラマの影響で、「純粋な愛」の触れあいについての関心が、高まっているようだ。

私の青春時代は、もっぱらフランス文学に心酔したことがあるので、最近のドラマについては殆ど知らない。
多分本質的なことは同じであろうから、素敵な男女の出会いと、別れがテーマなのだろう。

別れが美化され、美しく描きたいのは洋の東西を問わず、技法としてよく使われる。

別れを悲しみすぎる必要は無いが、やはり分かれるには理由があるのだろう。私などは別れより「ハッピーエンド」を支持したい。
「アパートの鍵、貸します」・「ノッティングヒルの恋人」とも、ハッピーエンドである。

恋愛は成就するのが良いと思う。
皆様もその様な素敵な恋愛を、心より応援したいのではないだろうか。・・・

悲恋には近松や太宰に見られる。「心中事件」「悲痛な出来事」・・・
いずれも幸せであるべき恋愛が、歪んだ結果をもたらしているので、
私には興味が湧かない。
人の不幸は日常茶飯事、わざわざ恋愛まで不幸を導入する必要もないだろう。

バルザックの「谷間の百合」は悲恋と言える。
だから今では、お薦めしにくい作品になった。
ただ、主人公の「モール・ソーフ」夫人の純粋さは、作品を超え、今もその生命を活き活きと、伝えている気が致しました。








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Last updated  April 4, 2006 08:59:49 AM
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