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「純愛」 カフェブレーク
「ウージェニーグランデ」 邦題〈純愛〉 バルザック著 フランス文学の清華といえる作品である。 この作品を上回るのが、「谷間の百合」であろうか。 最近韓国からの純愛ドラマの影響で、「純粋な愛」の触れあいについての関心が、高まっているようだ。 私の青春時代は、もっぱらフランス文学に心酔したことがあるので、最近のドラマについては殆ど知らない。 多分本質的なことは同じであろうから、素敵な男女の出会いと、別れがテーマなのだろう。 別れが美化され、美しく描きたいのは洋の東西を問わず、技法としてよく使われる。 別れを悲しみすぎる必要は無いが、やはり分かれるには理由があるのだろう。私などは別れより「ハッピーエンド」を支持したい。 「アパートの鍵、貸します」・「ノッティングヒルの恋人」とも、ハッピーエンドである。 恋愛は成就するのが良いと思う。 皆様もその様な素敵な恋愛を、心より応援したいのではないだろうか。・・・ 悲恋には近松や太宰に見られる。「心中事件」「悲痛な出来事」・・・ いずれも幸せであるべき恋愛が、歪んだ結果をもたらしているので、 私には興味が湧かない。 人の不幸は日常茶飯事、わざわざ恋愛まで不幸を導入する必要もないだろう。 バルザックの「谷間の百合」は悲恋と言える。 だから今では、お薦めしにくい作品になった。 ただ、主人公の「モール・ソーフ」夫人の純粋さは、作品を超え、今もその生命を活き活きと、伝えている気が致しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 4, 2006 08:59:49 AM
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