豊かさと幸福な関係

「孤独を脱する」　　　　　　　ライフスタイル　　　　
○　孤独は生命の宿命
○　心によって乗り越える

群集の孤独と呼ばれる社会心理学の本が、ベストセラーになったことがある。
「孤独な死」「森の中の死」孤独をテーマにした深刻な名作は、多く発表されてきた。

何故、人は孤独になるのであろうか？

それは、生まれた瞬間から開始される。
つまり、一人で生きていけるエネルギーを授けられ、誕生してくる際に、
鳴き声を上げながら誕生する姿をみて、「悲しみの世界」へ来たのを
表しているのかのような感じがする。

私達は孤独から逃れるために、仲間を求めている。
サークル、趣味、同好会と、孤独が癒されるかと考え、人の集まりに引き寄せられる。
まるで、弱い鰯が群れる姿を思い浮かばすように・・・

孤独から逃れる方法がある。

それは、生命の真理を知ることから始まる。
生命の嗜好性を知るならば、存在の悲しさや苦しさが分かるようになる。
自分と言う生命が絶えず、自分一人の幸せを願い、求めながらさ迷うのが分かる。

私達は自分の幸せが達成できれば、幸福が長く続くと勘違いする。
幸せは、孤独では、存続しえない仕組みとなっている。
幸せは、それを分かち合う時に、始めて永続する性質を持っている。

つまり、他の生命も幸せを切に望んでいることを知り、他の生命や、他者に対しても
思いやりをかければ、自分の幸せが、継続的に保障されるのである。
幸せを独り占めできない理由が、ここにある。

幸せを継続的に行える人には、「完全な孤独」からの脱却が可能となる。
孤独からの脱却法は、これしかないと言えるだろうか・・・