豊かさと幸福な関係

「目標と目的」　　　　　　　ライフスタイル　　　　　　　
○人生には目標が必要
○目標と目的を混同しない

近所の塾では、有名私立高校や有名大学の合格者が大きく張り出されている。
有名な私立校へと進学するのを「目標設定」と呼ぶことができる。
塾経営においては、この合格者数が競争優位性を示すのであろう。

目標を列挙してみると
・一流企業への就職
・高給取りの人との結婚
・子どもを二人持つ
・子どもを有名私学幼稚園へ入学させる
この他にも、人間には的が必要であるから、様々な目標が設定され、その的へ向かい
全力が費やされる。

さてその目標が達成すれば、満足なのであろうか？
一流企業に就職し、美人と結婚する。庭付きの家をローンで購入する・・・
これらが達成できても、健康の問題、子どものいじめや、登校拒否など問題は次々と起こる可能性が高い。

目標が達成できても、できなくても、完全な満足感を得ることがない。

理由は「人生の目的」が分からないからそうなるのであろうか？
人生の目的は実に単純である。「足る、を知る」だけとも言える。

心の果てしない願望により振り回されている感情を、平静にすることによってのみ
やっと心の深遠部に存在する清冽な部分が浮上してくる。
その清い部分が、心のバランスを取り始める。

果てしない欲望に振り回されず、今すぐに「幸せであるのに気づきなさい」
と励ましてくれる言葉が聞えてくる。
目的とはこれほどに簡単であるが、人間の心はそれを認めようとせず、
いつまでも、苦しみの中をさ迷う「幸せ迷子」となっている。・・・