豊かさと幸福な関係

「孤独を楽しむ」　　　　　　ライフスタイル　　　　　　　　
○　孤独の苦しみから脱出する
○　孤立無援ではないことを知る

「Death in the woods」 邦題「森の中の死」　ヘンリー・デービッド・ソロー著
この書物は大変寂しい物語である。
粗筋は、「殆ど存在さえも村人に知られていない、老婆の死を淡々と語った」佳品である。

これほど人間の「孤独な死」の作品を読むと、人間の寂しさとは何なのかと、考え込んだ記憶が蘇る。

さて、孤独の辛さは、誰にとっても苦しい体験としてあります。
この苦しさを乗り越えるのは実に大変な面があります。
相手がいる場合、愛や友情によって、心は癒されますが、孤独はそのような人間関係が喪失された状態になることですから、その苦悩は並大抵ではないと感じられます。

しかしながら、私達はやがて年老いると供に、母親や、父親、兄妹姉妹と次々と死別していかなければならないことを知っています。
その時になって、「私達の心を救う」方法があるかどうかについて考えてみます。

その一番の有力な方法が、「感謝する気持ち」なのです。

一食の食事にありつけることのありがたさ、他人からの親切を受けること。
明るい笑顔で接してくれることにより、頂ける生きる勇気・・・
足りなくなったことを嘆くことによる「不幸を嘆く」前に、満ち足りている事実に気づくことの
大切さを、是非知って頂きたいのです。

この「足りていることを知る」知恵こそ、私たちを孤独から救う大変素晴らしい方法なのです。
皆様に是非ともお薦めしたく思います。（喜）