豊かさと幸福な関係

目的地は天国？・・・　　　　　ライフスタイル　　　　　　
○　人格の向上は天国への切符？
○　目標無しには励まない

記事の中でしばしば、「人格の向上」の大切さを伝えてきました。
その目的は、天国行きの切符を手に入れるためではありません。
今現在を幸せに生きるためには、「自分の心を清らか」にすることが、必要だと考えているからです。

人格の向上とは、心を制御することです。
そして、自分の殻を破る必要性も出てきます。
つまり「他人の事を真剣に考える」姿勢が必要になってくるのです。

この姿勢が、人格をも自動的に成長させる働きを持っているのです。

自動車や飛行機を上手に運転するには、いろいろなことを知る必要があります。
試しに動かしてみて、自分の感覚でしっかりと了解することが必要です。
人間の体も、筋肉の動かし方から、足や手の運び方、耳を澄まして聞き取ること・・・

全てにわたって、肉体のそれぞれの機能について習熟しなければ、上手く動かすこともできないでしょう。
ですから、心の訓練も同様に色々な方法を試して、有効な活かし方を身につけなければ、その装置に私達が振り回され、いつまでも心にコントロールされる。弱い存在とならざるをえません。

強い存在になるために、私たちを導く方法が「夜空に輝く星」という目印なのです。
その目印こそ「天国」と言えます。
この目標が明確なら、人格の向上の目標が分かりやすくなります。

私達の心は「道具と真の目的」を、勘違いしやすくできています。
道具＝入学、卒業、就職、車の購入、富の蓄積、結婚、天国・・・
目的＝人格の向上、幸福になる。・・・

天国が道具・・・？と、怪訝に思われるかもしれませんが、
例えば、上高地やスイスのルチェルンといえば、天国に近いかもしれません。
自然の美しさ、河が綺麗で、空気が美味しい・・・

にも拘らず、泥池に咲く蓮や、スラム街の陋屋にも天国があります。
天国とはハードのようなもの、箱や場所です。
「幸福になれる考え」というソフトがあってこそ活きるように思えます。

「私には今現在が天国です。
神様どうか黄泉の国へと私を導かないで下さい。・・・」

ある偉人の言葉です。
これは「大変深い意味」があるように思えます。