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らぴすらずり・うぃ~くりぃ~

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カテゴリ:天使のお話
夜中にふっと起きたら夫がちょうど見るところだったので、救命病棟の第11話を見ました。

救命病棟
フジTV広報によるドラマ設定
おまけ:秘書の青木さん(小須田康人さん)のブログ
日大医学部によるER医療用語解説救命病棟でもかなり役立ちます


今シリーズの救命病棟は、医療設定がしっかり行われ、処置もスピード感があり、
ERの真似と言われつつも、私はER並に臨場感があると思いました。
医局内の「ウェルパスを無駄にしない」という、壁の張り紙に、細部までの注意を感じました。
学校の保健室以下だった「おたんこナース」などの医療ドラマとは、格段の差です。
松嶋さんや他の出演者が、撮影の空き時間にオペの手技を何度も空で練習していると聞き、
医療関係者が見ても違和感のないドラマになっているんじゃないのかな、と思いました。
今回は、進藤先生(江口洋介)は全体統括者に徹していて、
他の医師それぞれや、寺泉(仲村トオル)議員の成長物語として各話が描かれています。
社会的メッセージ性も強く、阪神大震災の忘れかけられていた教訓や真実がこめられているのを感じます。
震災前の備えは十分だったか、医療スタッフや消防隊等助ける側の燃え尽き症候、
ボランティアは自己責任、クラッシュ症候群、震災後に水で暴利を得る業者.....。
ひとつひとつ、今の生活を見直すきっかけとなりそうです。

(以下コメントつけにくい内容になってしまったので、スルーして下さいませ。
 でも、これを見ている、私を知る数人には、そういうことだったのか、と思って頂ければとも思います。 また、子どもを亡くしてこう感じる人間もいるのかと読んで頂ければと思います。)

救命病棟の今回は、現金仕入れのやり手社長が搬送され、応急のオペは成功したものの...
という内容でした。
緊張性気胸で片肺の呼吸音が聞こえない、
サチュレーション(血液中の酸素飽和度)が上がらない、
ベット脇でごぽごぽという、チェストチューブ....

亡くなった次男は、大学病院のICUで1年近く凄惨な闘病生活を過ごしました。
肺がつぶれてしまったので、病院でも3台しかなかった高性能の人工呼吸器で圧をかけてサポートするのですが、状態が悪化するとすぐに血液中の酸素飽和度が下がってしまうのです....
気胸という、肺に穴が空いてしまう症状にも悩まされ、
まさに今回のドラマで使われていた医療機器の数々が次男のベット脇を占領し続けていたのでした。
もう、5年も経つのに。
この春が近づいてくる気配、季節感は、あっさりと時を超えて、あの時の辛さを呼び戻します。

毎年、3月はとても気が重い時期です。
あと、もう少しで春がくる。
そういう季節感が、とても私を打ちのめします。
春がくる匂いや、雰囲気は、何年経っても、あの時の私をよみがえらせる。
残酷なまでに。
せっかく、日常生活を回すことで埋もれさせていた、記憶まで。
ICUの病室から見える、もうすぐで春だ、という風景。
毎日見ていたのに、ある日から突然、もう見ることがなくなるなんて。

3月の17日が、次男の命日。
働いていた時は、2週間休暇をあてて、ゆっくり休みながら次男のことを思いだしていました。
たくさんの方にお焼香においで頂き、まだ次男のことを思いだして頂けることに感謝し、
そして命日が過ぎるとふっと軽くなる心に、また、現実の生活を回す努力をするのでした。

育児休職後に配属された部署と、その上長は、そういう私にとても理解のある人でした。
次男が亡くなって復職した時も、会社の人は、みんな暖かかった。
なんにも聞かず、なんにも言わず、ただ、業務のことだけをきちっとやっていればよかった。
家にいて、ただただ涙を流すだけの私もふつーの会社員でいさせてもらえた。
その時は、うちの会社の社員でいてよかったと思いました。

だけど、辞める時の配属部署と、その上長は、全くそういうことに理解がなかった。
会社にいれば、そういう時もある。そういうこともある。
だけど、この1年2年が、どうしても我慢できなかった。
命日の日の前後と、長男のピアノの発表会は休みたかった。
その時こそが、年度の中でも最も繁忙期に重なる業務への配転。
よりによって、その時期に休むなんて。という無言の圧力。
この時期だからこそ、どうしても休みたい私。
会社を辞めた今、この時期に、もう、あの上司と顔を合わせなくてもよいのが、救いです。

次男は、1歳になった直後に麻疹を移されました。
長男の、スイミングの観覧室で、です。
「熱が出ちゃっているんだけどさぁ、上の子がどうしても休みたくないっていうから」
と、ぐったりしている下のお子さんを連れてきていた、仲良しのママ。
お大事にね、といったその翌週。
小さい子がいるママがこぞって休んでいました。
そして、うちの次男も熱を出していました。
症状から、突発性発疹だと診断されていながら、引き続き、麻疹にかかっていると診断されました。
突発と、麻疹を、併発するということがあるのでしょうか。
4月産まれだったため、ポリオの2回目と、麻疹の予防接種時期が重なっていました。
仕事復帰が念頭にあった私は、年に2回しか受けられないポリオを優先し、麻疹を次月にまわすことにしたのです。
麻疹が、命取りになるとも知らずに。

1歳直後の麻疹罹患は、重篤になった場合はほとんど助からないのだそうです。
ネットで調べまくっても、やはり、重篤になった状態から命が助かった例は見あたりませんでした。
ところが、次男は、入院して3日後に状態が悪化した以降、危篤状態を繰り返しながら1年闘病していました。
そういう例は、たぶん、他でもなかったようです。
ムンテラという、担当主治医の説明の時に、私は3度倒れています。
人の話を聞いている最中に、気が遠くなるなんて、人生で初めての経験でした。
あんなにがんばっていたのに。
死んでしまいそうな状態なのに、奇跡的に一命をとりとめたという翌朝の次男。
まだ、言語を習得していない時期に、口に人工呼吸器用のチューブを取り付けられてしまって。
私や夫になにも言わないのだけれども。
生きたい。
どうしても生きたい。
生きて、おうちに帰りたい。
そういう、言葉を獲得できる前の年の子どもの、言葉によらない必死な生きたいという気持ちを助けてあげられなかった。
何をしていても、突然くる脱力感というか、こんなことをしている自分ってなんなんだろう。
大事なものも守れずに。と思うことがあります。
一方、やっぱりそれでも生きなければいけない。生きるしかないんだ。そう思ったりもします。
3月は、そんな季節です。





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最終更新日  March 17, 2005 05:50:15 AM
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