らぴすらずり・うぃ～くりぃ～

この日は、練馬の実家に車で帰っていました。
実家に帰るのは、今までは仕事をしていたこともあって、年に一度、お正月だけ。
それが、母が実家の着物を見せてくれる、というのです。
そろそろマンションへの引っ越しも考えたいし、と。
同居の父の両親は、まだ96歳と93歳でご健在。
そこに、出戻りの叔母が住み着いて半年。
へぇぇ、母、どうしたいのでしょう。聞かないことにします。
実家の着物や帯は、それはそれはすごいものでした。
１本百万することは、さすがの私でもわかりました。
それが、ぞろりぞろりと。
こんなもの、ここにしまって、どうするの。
思わず、聞いてしまいます。
あら、これだって、今でもパーティにでも十分着ていけるわ。
....そんなパーティに、いつ、誰が、お出かけするの。
でも、ドイツでも、アメリカでも、いいパーティの時はずいぶん着物を着たわ。
と、母。
ふぅぅん、いい時代の思い出なんだ。と、心の中で思いました。
一生懸命、娘のお嫁の支度を調えてあげたおばぁちゃんのことも思いました。
来週の納骨の前に、まだ、白い骨壺にカバーをかけたおばあちゃんにお参りできて、私はちょっと嬉しかった。
大人の骨壺って、子どもの骨壺に比べてずいぶん大きいんだなぁ。って思いました。


ところで、実家に帰る車内でテレビを流していました。
普段テレビはつけない生活の私。
10時過ぎに聞きたい（運転中だからね。見るわけにはいかない）、番組はありません。
ふとついたチャンネルは、教育番組の小学６年理科。
赤坂さんが司会で、「さぁ科学の扉を三つ開けよう！」なんて、IQサプリみたいで楽しそう。
内容は呼吸の仕組みで、実はかなり高度な話。
空気は、肺の中の肺胞でとりこまれて.....なんて言っている。
では実際に、自分たちの体を使って実験してみよう。
と出てきたのはダンディ坂野。
へぇぇ。
呼吸数は運動以外の要素で増減するかを、
お笑いビデオを見ている時は増えて、恐いビデオの時は就寝時並まで減っている、と
計測器を使っての実験。
「恐い時は、息がつまるようだっていうけれど、本当なんだね」と、わかりやすい説明。
うーん。
これから、塾ではこの人体について取り扱う予定の筈。
ちょっと、こういうものは見ると、視覚的に捉えることができてよさそう。
と思いました。
実は教育テレビって、内容が充実しているんですね。

話は、タイムマシンとなって戻りますが....
私が小学校の時代、学校放送で覚えているのは、道徳の時間。

♪口笛吹いて空き地へ行った
　知らない子がやって来て
　遊ばないかと笑って言った

という歌が、とても印象的でした。
そして、その間の歌詞を忘れてしまったのですが、
２番の歌詞が

　口笛吹いて空き地へ行った
　知らない子はもういない
　みんな仲間だ仲良しなんだ

というのを、「あぁ、そうか、やっぱり知らない子は追い出して、
仲良しだけで遊ぶのが楽しいんだよね」と、本当に、本当に長い間....
たぶん、大人になっても....曲解していた私です。