いつか何処かで・・・。25
倉敷は今日は暑い、何か頭がぼんやりとして熱ポイ感じ…。
頭の重さから明日は天気が崩れる予感。
今、ぼんやりと考えている…。
時代が進んで過去の歴史が書き換えられている。文明で言えば世界最古の4大文明は確実にもっと古い文明があることが実証されて崩れた。
その一つに1万3千年前の山形の遺跡から出土された一体の土偶である。当時は縄文紀で、そこに文明が栄えていたことが明らかになった。縄文の女神である。その土偶は今の彫塑家でもあれだけの表現が作れるかという精巧なものだ。当時の土偶には女性のものが多く、驚くことにすべてが妊婦の土偶である。今と異なり、男は女性に手飾りや首飾り、頭を飾る冠を作り求婚し、身ごもれば彼女に似せた妊婦の土偶をつくり、それを壊して住い地の各所に埋めている。それは妊婦を思う土偶による身代わりであった。
なにかほのぼのとしていて心が安らくものだ。当時の寿命は25歳位だったろう。女性は初潮を迎えると直ぐに男と生活し身ごもった。その頃は温暖化で北海道、東北は食料が豊富で高度な文化圏を作っていた。
旧石器、石器、青銅器と言われているが、鉄器はもっと時代を廻らないと出てこないが、意外と早く人々によって使われていたと思っている。
鉄は、地球が生まれた時から地球のどこにでもあったもので人々にとって身近なものだった。大気の中のCO2が海に溶け込んで石灰を作り地殻変動で露出して今があるように、鉄はもっと昔から人々によって使われていたという方が文明の布石から見て正しいように思える。貴金属、宝石はマグマによって吐き出された火片石である。鉄はもともと地上にあったものでそれに含まれない。
縄文紀の女性たちは幸せだったのか、男たちがなぜ妊婦の土偶に託したものはなんであったのか、子供を作り次世代に繋ぐその遺伝子の本能
だった。
動物の世界ではオスは子孫を作る能力がなくなると死んでいく、メスは閉経すると死んでいく、人間にはこの自然の動物界の摂理は理解できないことだろう。
人間が手本としなくてはならないのは狼であろう。一夫一婦制を厳重に守り、子供を育て、
愛をはぐくむ動物だ。また、群から離れた動物を自分の子のように育てている。
この狼の生態を見ているといまの人間が愚かしく思えてしょうがない。
今の人間の姿は本当に男女にとって最善なのかと問いたい…。
本能で生きるのではなく、ただただ快楽だけを求める、物欲と性欲だけの動物に見えてくる。
繁栄が必ずしも人間にとって幸せとは言えない、
私は子を孕んだ連れ合いのためにその安否を心配し土偶に託した縄文期の男女の思いに限りなく思いを深めたい…。