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カテゴリ:か(が)
裏表紙にも書いてあるように(これは集英社文庫でした~)「普通」の毎日を描いて、そしてそれがどこにでもある「普通」の日常なのにそれでいてどこかせつなく、心のどこかにぴん、と響いてくるような、そんな短編集。この表現、変ですね(笑)
表題からもわかるけど、「月曜日の水玉模様」に始まって「日曜日の雨天決行」まで、七つの短編が、曜日の名前をつけられて並んでいる。「日常の中の謎」はいつもながら見事。で、今回の探偵役はリサーチ会社の調査員かと思えばOLの陶子の方だった、というところがまずひとつ。そして、二人の男女が登場すれば必ずと言っていいほどその間柄がどう進行してゆくか、みたいなこともお楽しみのひとつだったりするのだけれど、作者はそこのところもぬかりはない。 (らぶらぶ、とかそういうのではなくじっくりと描かれてゆく「人間関係」が良いのですよね) 「土曜日の嫁菜寿司」に出てくる、陶子が休日なのに仕事にいかなきゃならないなんてかわいそうだから、と弁当にちらし寿司を作ってくれる家族。ああ、いいなあ、いい育てられ方、愛され方をしてるなあ、なんて考えたり。話の本筋とはまったく関係ないかもしれないんですけどね。 月曜日の水玉模様 「突撃!昨日のばんごはん」 ・クッパ わ~また手抜きだ~!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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