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娘が友達から
「この本いいよ~」 と借りてきたもの。で、本人は文章の癖が気になって気になって気色悪いので読んでみて…、と、いう訳で読んでみた。 この作者初読みだが、小説というよりもシナリオかなにかのようななんだか読みにくいというか物語に入りにくい文体が独特。書評を見ていると「文章が平易で読みやすい」という評がいくつかあってちょっと驚きなんだけど。確かに難しい文章というわけではないんだけど、読みやすいとはいえないと思うんだよね。サクサク読めるといえばそうだし。(正味1時間以内に読めてしまった)文体に引っかかって読みにくいといえば読みにくい。例えば、地の文の中で現在形と進行形の時制が混ざるのがちょっと気持ち悪かったり。「○○は困惑した。…していた。…と思った。…驚く。」みたいに。後、同じ語尾が延々と続くのは文体的に狙っているのかどうなのか?「…した。…見た。…た。」脚韻みたいに重ねているわけでもなさそうだし、娘が引っかかったのはそこらへんらしい。確かに文章が気持ち悪い… 設定は面白いのだから、少年漫画の原作にでもすれば話が生きるかもと思う。人体実験的な「自殺スイッチを無理やり持たされる少年少女」という設定の重さに対して文章が軽すぎるし、黒幕氏のやりたいことが伝わってこないし、ラスト救いがないし…読後感はよくない。 でも人気作家なんだよね、この方。若い子にはいいのかなぁ… スイッチを押すとき お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.04.07 21:48:28
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