京都蜂供養 (山田正紀)
山田正紀って、SF冒険秘境探検モノを書くひとだと思ってたんだけど、なかなか守備範囲の広い作家さんだったんだなぁ。切れ味のいい短編集。「猫を憎む」「鳥のいない鳥籠」はどこかで読んだような内容だが、表題作、「獣の群れ」はいい。マイベストは「近くて遠い旅」懐かしさと切なさといった印象で好きだ。京都蜂供養ちなみに個人的メモ「鮫祭礼」…成人儀式は鮫との戦い「猫を憎む」…赤ちゃんと猫は同じ部屋に入れないようにってホント?「モアイ」…深海の秘密「鳥のいない鳥籠」…ある意味籠の鳥「京都蜂供養」…秦氏とか蜂占いとか「転げ落ちる」…上っているのか転がっているのか「いけにえの空」…そういう運命ってやだ「獣の群れ」…痴漢冤罪話というか世代の差と言うか、異邦人「近くて遠い旅」…ドライなような冷たいような、でもせつない