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カテゴリ:か(が)
なぜか人間の臓器の一部が崩壊する、という世界。人によって部位は違うけど、若いのになぜか胃が腐ってしまうとか、心臓がだめになるとか。科学の発達によりその臓器を腎臓のものに取り替えながら、人々は生きてゆく…ま、短く言えば「サイボーグ」なわけだけど。「人工臓器」といえば限られた人物の「人間離れした力の源」というのが当たり前なSFが多い中、この世界設定は面白い。ほとんどの人がある意味サイボーグになってて、サイボーグといえど特にすごい力があるわけでなく普通の人なのだから。
その他に「サイファ」という存在がある。広い意味でサイファは超能力者で、手を触れずに物を動かしたり心を読んだり、といういわゆる「超能力」がある。最強のサイファ、とされるものが2人いて、その片方が主人公・菊月コウ、なのだ。 設定はSFだが内容はハードボイルドかな。 筋立てもいいが、「サイキックでドアを開けるよりも歩いていってノブひねったほうが楽だ(意訳)」という「超能力万能説否定」がいい。「超能力モノ」は好みだがなにもかも万能、じゃつまらないもの。面白かった。 楽天のは文庫だなぁ。単行本の表紙絵はちょっとコワイ! ライトジーンの遺産 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.08.09 22:06:05
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