風の墓碑銘(エピタフ)〈上〉―女刑事音道貴子 (乃南アサ)
「凍える牙」が初コンビだった貴子と滝沢のコンビ、再びです。滝沢が丸くなったなぁ、でもそれがいまひとつ貴子に伝わってないな、というところがミソかな。わかりあってる(やりたいことが伝わっている)ところはたくさんあるのに、どうも気持ちがすれ違ってしまう…こういう書き方だと二人が恋人同士的な風に見えますね(笑)痴呆症のおじいさんの描写がうまい。ここのところ息子関係で病院通いが多く、受付で何度も同じことばっかり言う(そして看護師さんの言うことが全く伝わっていなくてどこかへ行ってしまう…)老人を見かけたばかりなので、実感しました。ホント、看護師さん大変そうだった…(「番号札の順番はまだなんですよ?」「○○科のほうへ来てくださいって言ってますよ」(ここは××科前)で、○○科までその看護師さんが連れて行って…五分もしないうちに舞い戻ってて、また××科受付で私の番はまだかいな?と聞く…○○科受診は終わったのか?と他人事ながら心配しちゃったよ…)風の墓碑銘(上巻)下巻が楽しみ。